これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date:  Tue, 18 Mar 1997 17:26:06 +0900 (JST)
From:  FN9T-KJM@j.asahi-net.or.jp (Kojima Tamami)
Subject:  [atm-info,00104] info0318
Sender:  jun@re.soum.co.jp
To:  atm-info@soum.co.jp
Message-Id:  <332E522E.5882.001@j.asahi-net.or.jp>
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▼ATM速報1997年3月18日発−−−−−−−−−−−−−−−


水戸アニュアル'97「しなやかな共生」出品作品についての情報第2弾です。

1, デイヴィッド・ハモンズ(David Hammons)
アメリカ社会における黒人の立場を幼少の頃から体験してきた黒人アーティストのハモンズは、アイロニカルなユーモア精神を発揮しながら少数者の視点にたって作品を発表してきました。今回は水戸芸術館の空間に合わせたインスタレーションを制作します。
  1)水戸アニュアルのための新作 1997年

2, 石内都( Miyako Ishiuchi)
自分と同じ1947年生まれの女性の手足を白黒の写真におさめた「1・9・4・7」は40年間の人生の軌跡を髣髴とさせます。新シリーズの「SCARS」も肉体とともに変化する傷跡にその人の痛みと生きてきた時間とが現れています。
  1)「1・9・4・7」 1990年 モノクロームの写真
  2)「SCARS」1996年 モノクロームの写真

3, フェリックス・ゴンザレス=トレス(Felix Gonzarez-Torres)
個人的であることと普遍的なこととの関わり。常に極めて個人的な関わりの中から作品を制作してきたゴンザレス=トレスは、われわれの先入観を刺激しながら、より開かれた関係性を模索する作品を提示します。
  1)「無題(偽薬)」1991年 ニューヨーク近代美術館蔵(エリサ&バリー・スティーブ 
   ンス寄贈) キャンディーによるインスタレーション
  2)「無題(化学療法)」1991年 個人蔵 ビーズによる作品  

4, 和田千秋(Chiaki Wada)
脳障碍を負って生まれた長男に触発され作品の制作を再開した和田は、一転して息子のリハビリテーションのための器具や文章を美術作品として発表してきました。そこにはハンディキャップを負った人々を暖かく迎え入れることのできる社会への強い希求が表れています。
  1)「絵日記」 1996年 文章よるインスタレーション
  2) 水戸アニュアルのための新作 1997年 他

5, 嶋田美子(Yoshiko Shimada)
戦争中の日本女性と韓国女性の立場を鋭く指摘した作品で評価を高めた嶋田は、女性をとりまく支配者と被支配者、強者と弱者との関係を今日の問題に引き寄せて問い続けます。
  1)「Divid and Rule(分割統治)」 1997年
  2)水戸アニュアルのための新作  1997年  

6, パーミンダー・コウ(Permindar Kaur)
インドとイギリスという異文化の狭間で、自らのアイデンティティーを模索し続けているコウは、子どもの安住の場をテーマにした作品を発表します。
  1)「隠された目撃者」 1994年 写真作品
  2)「無題」      1994年 布によるインスタレーション
  3)「落下」  1995年 布によるインスタレーション
  4)「高いベッド」   1996年 


−−−次回配信をお楽しみに! −−−−−−−−−−−−−−−−−