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Date: Tue, 20 May 1997 21:19:58 +0900 (JST)
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▼ATM速報1997年5月20日発−−−−−−−−−−−−−−−
美術部門続いて、演劇部門の新・企画運営委員をご紹介します。
●吉井澄雄(よしい すみお)
舞台照明家
1933年、東京に生まれる。東京学芸大学中退。1950年より遠山
静雄氏に師事し、舞台照明デザインを学ぶ。55年、株式会社ラジオ東京
(現東京放送)に入社、テレビ技術部に勤務する。61年に同社を退社後、
日生劇場設立準備のため株式会社日本生命会館(現ニッセイ文化振興財団)
に入社し、技術部長、制作部長等を歴任する。69年には科学技術振興財
団(現テレビ東京)に出向し、演出部長として勤務。70年に日生劇場に
復職、ビデオ事業部長として勤務する。73年、文化庁在外芸術研修員と
して西ドイツ、英国に滞在。帰国後、株式会社日本生命会館(日生劇場)
退職、以後舞台照明家、劇場コンサルタントとして現在にいたる。
◯受賞歴
1960年 舞踊ペンクラブ賞(花柳徳兵衛舞踊団「三つの世界」)
1964年 照明学会照明普及賞(日生劇場舞台照明設備設計における
半導体採用)
1975年 テアトロ演劇賞(オルフェオとエウリディーチェ、ウェスト
サイド物語、ロミオとジュリエット、他)
1979年 芸術選奨文部大臣賞(ペレアスとメリザント、その妹、小町)
1986年 東京都民文化栄誉章(パリ・オペラ座「サンドリヨン」他)
1987年 長谷川伸賞(舞台照明デザインの業績)
1990年 ローレンス・オリビエ賞にノミネート(ロンドン・リトルトン
劇場「Suicide for Love」デザインチームの一員として)
1992年 ローレンス・オリビエ賞ライティング・オブ・ジ・イヤーに
ノミネート(ピカデリー劇場「Tango at the End of Winter」)
1993年 グローバル舞台賞(舞台照明の業績)
◯現職
社団法人 日本照明家協会会長
特殊法人 日本芸術文化振興会評議員
財団法人 アサヒビール芸術文化財団評議員
財団法人 二期会オペラ振興会評議員
財団法人 ジュスク音楽文化振興会評議員
財団法人 国立劇場運営財団理事
文化庁 文化政策推進会議委員
日本女子体育大学講師
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●池辺晋一郎(いけべ しんいちろう)
作曲家
1943年、茨城県水戸市に生まれる。幼い頃からピアノと作曲を永井政治、
ピアノを小泉清、次いで遠見豊子の各氏に師事。東京芸術大学で作曲を池内
友次郎、島岡譲、矢代秋雄、三善晃の各氏に師事。1967年、同大学卒業。
71年、同大学院修了。在学中、66年、第35回音楽コンクール第1位。
同年音楽之友社室内楽曲作曲懸賞第1位、67年、中西音楽賞第3位、68年、
音楽之友社作曲賞などを受ける。
◯受賞歴
・作曲活動
ザルツブルクTVオペラ祭優秀賞、イタリア放送協会賞(2度)、国際エミー
賞、芸術祭優秀賞(4度)、尾高賞
・付帯音楽分野
毎日映画コンクール音楽賞(3度)、日本アカデミー賞優秀音楽賞(6度―う
ち2度最優秀賞)
◯主な作品
交響曲1.〜6.、ピアノ協奏曲1.〜2.、ヴァイオリン協奏曲、チェロ協奏曲
・オペラ
「死神」、「秩父晩鐘」、「耳なし芳一」、「おしち」、「じゅごんの子守唄」
・バレエ
「いのち」、「動と静」
・映画
「影武者」、「夢」、「八月の狂詩曲」(黒沢明監督)
「瀬戸内少年野球団」、「少年時代」(篠田正浩監督)
「復讐するは我にあり」、「楢山節考」(今村昌平監督)
・TV
「黄金の日日」、「独眼竜政宗」、「澪つくし」、「八代将軍吉宗」
・演劇
文学座、俳優座、無名塾ほか約300本
その他管弦楽曲、ミュージカル、室内楽曲、合唱曲、歌曲など多数。
◯著書
『音のいい残したもの』(エッセイ集・音楽之友社)、
『スプラッシュ』(対談集)
◯現職
社団法人 日本作曲家協議会副会長
JASRAC評議員
文化庁著作権審議会委員
東京音楽大学教授
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●篠田正浩(しのだ まさひろ)
映画監督
1931年、岐阜県に生まれる。1953年、早稲田大学文学部卒業。
同年、松竹撮影所に助監督として入社する。1960年、『恋の片道切符』
で監督になる。大島渚、吉田喜重らと共に、松竹ヌーベル・ヴァーグとして
前衛的な名作品を発表し始める。1966年、松竹を退社して、フリーとな
る。1967年、独立プロ「表現社」を妻の岩下志麻と共に設立し、自主製
作を始める。
◯主な作品
『心中天網島』
(キネマ旬報ベストワン、ヴェネチア、ロンドン映画祭招待作品)
『沈黙』 (芸術選奨文部大臣賞、カンヌ映画祭招待作品)
『札幌オリンピック』(1972年オリンピック委員会公式記録映画)
『はなれ瞽女おりん』(アジア太平洋映画祭監督賞)
『瀬戸内少年野球団』(ブルーリボン賞、ヒューストン国際映画祭外国映画賞)
『鑓の権三』 (1986年度ベルリン映画祭銀熊賞)
『舞姫』 (日独合作作品)
『少年時代』
(ブルーリボン賞、毎日映画コンクール日本映画大賞、日本アカデミー賞)
『写楽』
(1995年度カンヌ映画祭正式出品、日刊スポーツ映画大賞作品賞、
毎日映画コンクール日本映画優秀賞、日本アカデミー優秀作品賞)
現在『瀬戸内ムーンライトセレナーデ』完成 1997年5月中旬公開予定
◯主な著作
『駆けぬける風景』 (創隆社)
『闇の中の安息』 (フィルムアート社)
『エイゼンシュタイン』(岩波書店)
『日本語の語法で撮りたい』 日本放送出版会社[刊] (NHKブックス)
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●朝倉 摂(あさくら せつ)
舞台美術家
1922年、東京に生まれる。
◯主な作品と受賞歴
1950年 サロン・ド・プランタン賞受賞
1953年 『働く人』で上村松園賞を受賞
1968年 講談社「さしえ賞」受賞
1970年 講談社「絵本賞」受賞
1978年 『人形姉妹』ニューヨークツアー
(LA MAMA 及び ニューヨーク州の大学)
1980年 「テアトロ演劇賞」受賞
『夜叉ケ池』の美術で「日本映画アカデミー賞」受賞
1982年 『悪霊島』の美術で「日本映画アカデミー賞」優秀美術賞受賞
1983年 『王女メディア』(ギリシア、イタリアで上演)の美術を担当
1984年 オペラ『コックドール』
(市川猿之助演出、パリ・テアトル・ド・シャトレ)の美術を担当
1985年 オペラ『じょうるり』( コーリン・グレアム作・演出、米国・
セントルイス・オペラハウス)の衣装、装置担当
1986年 『にごり江』(蜷川幸雄演出)の美術で「芸術祭賞」受賞
カナダ・バンクーバーEXPO 1986 の『ガラ・コンサート』のコ
ンサルタント
展覧会『セツノグラフィ』開催
1987年 劇団夢の遊眠社『野獣降臨(ノケモノキタリテ)』の美術で英国・
エジンバラ芸術祭参加
1988年 米国で『朝倉摂舞台美術展』を開催
1989年 横浜博覧会・住友館『ヒミコ』総合演出を担当
1990年 『近松心中物語』(前年、ロンドン公演)で「LAURENCE
OLIVIER AWARDS Designer of the Year にノミネート」
1991年 英国ジャパン・フェスティヴァル参加『タンゴ・冬の終わりに』
(清水邦夫作・蜷川幸雄演出、ロンドン・ピカデリー劇場)の美術
を担当
『薔薇の花束の秘密』『蜘蛛女のキス』(マヌエル・ブイグ作・ロ
バート・アラン・アッカーマン/演出、 ベニサン・ピット)に対し
「紀伊國屋演劇賞」受賞
1992年 『影のない女』(リヒャルト・シュトラウス作曲・市川猿之助演
出、 ミュンヘン国立歌劇場主催)の美術を担当
1993年 『陽気な幽霊』(ニール・サイモン作・ 福田陽一郎演出、銀座セ
ゾン劇場)の美術を担当
1994年 映画『写楽』(篠田正浩監督)の衣裳デザイン
1995年 「読売演劇大賞・スタッフ賞」受賞 その他、多数
◯主な著書
『朝倉摂のステージ・ワーク』(パルコ出版)、『私の幕間』(求龍堂)、
『舞台空間のすべて』(パルコ出版)、
『朝倉摂のステージ・ワーク2』(パルコ出版)
◯現職
舞台テレビ美術家協会理事(JASTA)、
日本劇場技術家協会会長(OISTAT)
劇場演出空間技術協会副会長(JATET)
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●青木陽一(あおき よういち)
プロデューサー、コーディネーター
1943年、東京に生まれる。1962年に早稲田高校を卒業後、ローワー・
コロンビア大学、パサディナ・プレイハウス演劇大学、ダラス・シアター・セ
ンター・アカデミーにて学び、トリニティー大学演劇科、トリニティー大学演
劇科大学院を卒業。学士号(BA)、芸術修士号(MFA)を取得する。
1974年からダラス・シアター・センター・プロフェッショナル・カンパニ
ー劇団員になるとともに、テクニカル・ディレクター、チーフ・デザイナーを
務める。81年から93年にはエリアルUS代表取締役社長、84年から86
年はバリライト・アジア代表取締役社長を経て、91年からはシミズ・グルー
プのアメリカ法人、シミズ・インターナショナル・プロダクション・サービス
(SHIPS)代表取締役社長として、幅広いインターナショナルなビジネス
を手がけている。
◯主なプロジェクト
・エリアルUS
テレビ番組(日本では日本テレビ、TBS、フジテレビ等)の企画・制作・
コーディネイト
・国際文化交流
「篠田正浩映画祭」(1978年,79年,84年,92年、ハリウッド、ダラス )
「山田洋二映画祭」
「池田満寿夫映画祭」
「裸足のゲン アメリカ・プレミア」
・舞台関係
「西川右近」「日本現代舞踊協会」「朝倉摂 人形芝居」等のアメリカ・ツアー
ブロードウェー・ミュージカル「アニー」、「BIG」等のステージ製作
・コンサート
DREAMS COME TRUE、Mr.CHILDREN、浜田省吾、ユー
ミン等のツアーステージ製作
ローリング・ストーンズ、マイケル・ジャクソン等のワールド・ツアーのコー
ディネイト
1965年から今日に至るまで舞台装置のデザインは100作品を超える。
◯現職
バリライト・アジア 取締役
エリアルUS 代表取締役会長
ダラス・ワールド・サルート 理事
ダラス・チルドレンズ・シアター 理事
TACA 理事
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●土屋恵一郎(つちや けいいちろう)
舞踊評論家
1946年、東京に生まれる。1970年、明治大学卒業。能から現代演劇
まで幅広く舞台芸術の批評活動を行なうなかで、1979年、能楽を現代の
芸術として見直し、他の芸術、学芸との交流の橋となるために「橋の会」を
結成。以後、能楽堂での能公演を行なう一方、能楽堂以外の空間での能の上
演活動を積極的に行なってきた。1987年には、建築家伊東豊雄作品「カ
フェ・ノマド」(六本木)で能を上演。この企画を契機として、翌年から東
京都文化芸術振興会との3年間にわたる提携公演を行ない、佐賀町エキジビ
ット・スペース、カザルスホール、東京駅、草月ホールなどで能を上演した。
また、「重衡(シゲヒラ)」、「布留(フル)」、「丹後物狂」など、600年の能の
歴史のなかで廃曲となった作品を復曲する一方、新作能の創造にも積極的に
取り組み、詩人高橋睦朗翻案による「鷹井(タカノイ)」(作・イェーツ)を制作、
上演し、「能による現代のオペラ」として絶賛された。1990年には、
「橋の会」の多分野にわたる活動に対して観世寿夫記念法政大学能楽賞が授与
された。
◯主な著書
『ダンスの誘惑』(青土社)
『能−現在の芸術のために』(新曜社)芸術選奨文部大臣新人賞
『元禄俳優伝』(岩波書店)
◯現職
明治大学教授
芸術選奨古典芸能部門選考委員
「橋の会」企画運営委員長
−−−次回配信をお楽しみに! −−−−−−−−−−−−−−−−−