これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date:  Tue, 05 Dec 2000 23:31:06 +0900
From:  Tamami Kojima <tamamik@arttowermito.or.jp>
Subject:  [atm-info,01089] "Futari no Onna"
To:  atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id:  <20001205143154.526E631D4E@mail.asahi-net.or.jp>
X-Mail-Count: 01089

▼ATM速報2000年12月5日発--------------------------------

水戸芸術館開館10周年記念事業
ACM百人劇場シリーズ・10/ACM劇場プロデュース公演
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ふたりの女
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作:唐十郎/演出:松本小四郎

鬼と化した六条の怨念のドラマである能「葵上」から、唐十郎が自在な
イメージを拡げて書いたこの作品は、70年代を代表する名作のひとつで
あり、劇団・第七病棟によって初演された。ひとりの女からふたりの女
が登場する瞬間が魅惑溢れる物語として描かれている。
劇団唐組より稲荷卓央、藤井由紀の客演を得て、唐十郎の世界を舞台化
する。

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『ふたりの女』について -- 唐十郎

二十歳過ぎたばっかりの頃、まだ劇団をつくる前に、僕は本が書きた
かった。そのとき、チェーホフの『六号室』がずっと頭にあった。
それから何年かたって『源氏物語』をテキストにラジオドラマを書く
ことになって、原作を読んで六条という女に出会った途端、「あぁ、
六号室だ」ということになった。
『ふたりの女』が僕にとって最初の作品だったのは、このとき初めて
二つのキャラクターをもった女を書きたいという衝動をもったことだ。
この作品にはいろんな場所が重なり合っている。でも、僕が思ったの
は、夢野久作の『ドグラ・マグラ』の解放病棟のような風景と、どこ
まで行けば壁につき当たるのかわからないような病棟、そして砂
だった。
『ふたりの女』のなかで書き方の力点が入ったのは、六条の部屋の
場面だ。たしかに六条が喋っているんだけれど、男の頭の中でそれは
フラッシュバックしている。もし光一が生きているとすれば、
振り返ったときにいちばん記憶に残る場面だと思う。六条がどのよう
に生きてきたかということと同時に、光一が六条をどのように記憶
しているか......。

キャスト
稲荷卓央(劇団唐組)、藤井由紀(劇団唐組)、
稲津敬太、塩谷亮、佐藤信郎、名取哲、
須藤英治、遠島立夫、宮ヶ原龍太郎
上原佳子、宇田果菜子、稲本郁子、河原将子

2001年1月26日(金)〜28日(日)、2月2日(金)〜4日(日)、
2月9日(金)〜11日(日)
(金)(土)19:00開演、(日)16:00開演   開場は開演15分前
水戸芸術館ACM劇場

料金:一般\2,000、学生\1,000(全席自由)
*学生券は水戸芸術館のみの取扱いとさせていただきます。

チケット発売:2000年12日10日(日)
・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-225-3555(9:30〜18:00、月曜休)
・ATM速報受信のお客様のご予約は、メールでも承ります。(9:30〜)
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
・チケットぴあ Tel. 03-5237-9988

メールでのご予約は上記アドレス宛、発売日の9時30分以降、お送り
ください。ご予約のための様式のご請求・ご質問等も、上記アドレス
までお願いいたします。

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---