これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

* こちらに掲載中のものは、送信後に修正等の必要が生じた場合は修正等を加えて掲載しています。あらかじめご了承ください。
* 丸ごと全文の転載はご遠慮ください。引用される場合は水戸芸術館公式サイト http://arttowermito.or.jp/ へのリンクをお願いいたします。

お問い合わせは下記よりお願いいたします。
>> お問い合わせフォーム


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date:  Thu, 14 Dec 2000 19:58:55 +0900
From:  tamamik@arttowermito.or.jp
Subject:  [atm-info,01094] Press Release: SPACE ODYSSEY (1)
To:  atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id:  <492569B5.003BA9E8.00@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 01094

▼ATM速報2000年12月14日発------------------------------

プレスリリース   2000年 12月
----------------------------
水戸芸術館開館10周年記念事業
「宇宙の旅」展
 SPACE ODYSSEY
2001年2月10日(土)〜 5月6日(日)

20世紀の人類の足跡の一つは、科学技術の発展や宇宙飛行士の活躍に
よって宇宙が私たちにとってより身近なものとなったことと言えます。
1990年代、地球の大気圏外に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡は、
それまでは知り得なかった宇宙の姿をとらえた画像を地球に送って
きました。その宇宙の姿とは、神秘的で多様な造形と色彩に満ちた
抽象画のようにも見えます。日本でも1999年に完成した国立天文台
ハワイ観測所の「すばる望遠鏡」は素晴らしい宇宙の姿をとらえて
います。宇宙の姿は科学者だけでなく、アーティストの興味を刺激し、
創作意欲をもかきたててきました。
展覧会「宇宙の旅」は、宇宙の神秘と美そして人間と宇宙の遭遇に
焦点をあて、科学と現代美術との出会いを体験する展覧会で、絵画、
写真、インスタレーション、映像で構成されます。また、天文学者の
協力も得ながら壮大な宇宙と人間について共に考える講演会や、
宇宙空間を体感するワークショップも予定しています。

展覧会名:宇宙の旅(英文タイトル:SPACE ODYSSEY)
会期:2001年2月10日(土)〜 5月6日(日)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
開館時間:9:30〜18:30(入場は18:00まで)
休館日:月曜日 ただし2月12日・ 4月30日(月・祝)は開館、
2月13日・ 5月1日(火)は閉館

入場料:一般800円、前売・団体 (20名以上) 600円
中学生以下・65歳以上・心身障害者の方は無料

一年間有効パス
・H.T.P.(対象:15歳以上20歳未満)1,000円
・おとなのパス(対象:20歳以上)2,000円

チケット発売:JR東日本みどりの窓口、びゅうプラザ、
水戸芸術館チケットカウンター
*「おとなのパス」は水戸芸術館チケットカウンターでのみの
発売となります。

企画:逢坂恵理子(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)
*すでに各紙にて報道がなされております通り、逢坂は、2001年 6月
開幕の第49回ベネチア・ビエンナーレにおける日本館コミッショナー
としての活躍も期待されております。

主催:水戸芸術館現代美術センター

後援:
国立天文台 http://www.nao.ac.jp/index_J.html
宇宙開発事業団 http://www.nasda.go.jp/
水戸市教育委員会 http://www.net-ibaraki.ne.jp/mitocity/

助成:国際交流基金 http://www.jpf.go.jp/j/

協賛:
トヨタ自動車株式会社 http://www.toyota.co.jp/shakaikouken/
アサヒビール株式会社 http://www.asahibeer.co.jp/

--------------
出品作家と写真
--------------
チャールズ&レイ・イームズ(アメリカ)、平野治朗(日本)、
金山明(日本)、マイケル・ライト(アメリカ)、
デイヴィッド・マリン(オーストラリア)、
ジョン・マックラーケン(アメリカ)、森脇裕之(日本)、
トーマス・ルフ(ドイツ)、トーマス・シャノン(アメリカ)、
ウェンヨン&ギャンブル(アメリカ+イギリス)、
写真提供:ハッブル宇宙望遠鏡、すばる望遠鏡

------------------
作家略歴・出品作品
------------------

チャールズ&レイ・イームズ / Charles & Ray Eames
チャールズ・イームズ(1907-1978年 アメリカ セントルイス生まれ)
レイ・イームズ(1912-1988年 アメリカ サクラメント生まれ)
イームズ夫妻が1968年に初めて制作した映像「パワーズ・オブ・テン」
は、宇宙と人間を身近に結び付け、多くの人々を魅了してきた。
今回はヴァージョン・アップされたヴィデオを終日放映。

平野治朗(1963年 石川県生まれ)/ Jiro Hirano
120億光年の宇宙の時間と電波の記憶を、天井に設置された
プロジェクターから机上と床面に映写。
ダイヤル操作によって映像は連続的に変化し、主要な星のデータと
出来事そして音がそれぞれの時代の記憶を伝える。

金山明(1924年 大阪府生まれ)/ Akira Kanayama
具体美術協会で活躍した金山は、1990年から Astronomical
Painting(天文学的絵画)を精力的に制作してきた。
かつてガモフの講演を聞いたという天文少年時代からの感性が、
科学と美術を結び付ける新たな作品を生むエネルギーとなっている。

マイケル・ライト(1963年 アメリカ フロリダ州生まれ)
/ Michael Light
NASAの宇宙飛行士が撮影した写真をもとに展覧会と写真集
『Full Moon』を企画・構成したマイケル・ライトによる
インスタレーション。月面に焦点をあてた写真、14点を出品。

デイヴィッド・マリン(1941年 イギリス生まれ)/ David Malin
オーストラリアの天文学者、マリンが撮影した宇宙の写真は美と
神秘に満ちている。出品作品は本展のために新しくプリントしたもの。

ジョン・マックラーケン(1934年 アメリカ バークレイ生まれ)
/ John McCracken
映画「2001年 宇宙の旅」を象徴するモノリスのモデルとなったのが、
マックラーケンのミニマルな彫刻。
今回はモノリスを暗示させる新作を展示。

森脇裕之(1964年 和歌山県生まれ)/ Hiroyuki Moriwaki
天井に設置されたプロジェクターから光が床面に映写されると、
観者の影と共に宇宙の姿が記憶され、そして徐々に消えてゆく。
回転台を使用した参加型の新作で、時間を組み込んだ作品。

トーマス・ルフ(1958年 ドイツ ツェル アム ハルメルバッハ生まれ)
/ Thomas Ruff
「星」シリーズは、チリのアタカマ砂漠にある国際研究センター、
ヨーロッパ南天天文台(ESO)が写したネガから、アーティストが
大型プリントに仕上げた作品。漆黒の宇宙と星の白が際立っている。

トーマス・シャノン(1947年 アメリカ生まれ)/ Thomas Shannon
空間に無数つり下げられた球体は、地球の磁場に従って常に一定の
色が南北を示す。また、白い人体が宙に浮遊し、まるで重力から
解放されたように見える作品。

ウェンヨン&ギャンブル / Wenyon & Gamble
マイケル・ウェンヨン(1955年 アメリカ オハイオ州デイトン生まれ)
スーザン・ギャンブル(1957年 イギリス ロンドン生まれ)
天文学の歴史を視野に入れたホログラムの作品。
ニュートンの『光学』に登場する実験を再現した作品「干渉縞」や、
エディンバラ王立天文台から得た天文写真を使用した4作品を出品。

--------
資料展示
--------
・「宇宙服」ハミルトンスタンダード社製展示用(宇宙開発事業団蔵)
  NASAスペースシャトルで使用されている宇宙服モデル。
  展示場所:水戸芸術館現代美術ギャラリー第8展示室(ホワイエ)
  展示期間:2001年2月10日(土)〜18日(日)9日間限定
・映画「2001年:宇宙の旅」米国初上映時パンフレット(1968年)
・「パワーズ・オブ・テン」の元となったキース・ボーク著書
  『コスミック・ビュー』(1957年)他
  展示場所:水戸芸術館現代美術ギャラリー内
  展示期間:2001年2月10日(土)〜 5月6日(日)

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---