これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date:  Fri, 9 Feb 2001 16:29:03 +0900
From:  tamamik@arttowermito.or.jp
Subject:  [atm-info,01129] Takahiro Sonoda Lectures
To:  atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id:  <492569EE.0028ECAD.00@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 01129

▼水戸芸術館ATM速報2001年2月9日発------------------------

「『胸が熱くなるように』これもそのひとつの感情、エスプレッシ
  ーヴォで、『微笑む』とか『にんまりする』も、エスプレッシー
  ヴォなんです。それから、『転げるような愉快な表情』それも
  エスプレッシーヴォ。このように、何でもエスプレッシーヴォ
  という言葉で括ることができてしまう。だから、『エスプレッシ
  ーヴォに歌ってくれ』と言われても、どういう風に歌うのか、
  ということがより具体的に指示されないと、本当は分からない。
  それから、『アパッシオナート・パッショネイト(情熱)』
  というのが、よくベートーヴェンやブラームスに出てきますが、
 『血が逆流するように激怒する』或いは『深い絶望感』、『断固
  たる決意』、これらはみんな全部パッショネイトなんです。曲の
  場所によってそれぞれがどのようなパッショネイトなのかが
  決定的に示されていないと表現できない。しかもシューマンの
  クライスレリアーナのような作品では、『夢敗れた大敗感』や
  『軽い失望』や「はぐらかされた気持ち」などは、そういうもの
  がエスプレッシーヴォとパッショネイトと、色々な形でもって
  絡み合っていく。」(園田高弘講師による下記レクチャーより)

ミニ・レクチャー
ピアノのための公開セミナー 講師:園田高弘
第12回 楽譜について (2) 2000年10月 7日(土)
http://www.arttowermito.or.jp/music/sndlec12j.html

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「だから、楽譜というのは、便宜上、大凡の音がどこの位置にある
  ということが書かれているものでそこに音楽が書かれているわけ
  ではない、と思うことが大切なのです。したがって、そこから
  音楽を読み取るということは、難しい訓練のいることなのです。」
(園田高弘講師による下記レクチャーより)

ミニ・レクチャー
ピアノのための公開セミナー 講師:園田高弘
第11回 楽譜について (1) 2000年10月 6日(金)
http://www.arttowermito.or.jp/music/sndlec11j.html

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園田高弘講師による、今年度10月分のピアノのための公開セミナー
冒頭のミニ・レクチャーのテキストを、本日、上記URLに掲載いたし
ました。セミナーの方は本日と明日で今年度分が完結いたします。
本日はまもなく18時30分から、モーツァルト、リスト、ヤナーチェク。
明日は15時からベートーヴェンです。
チケットのお問い合わせは Tel. 029-231-8000 へお願いいたします。

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---