これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date:  Wed, 9 May 2001 19:01:08 +0900
From:  tamamik@arttowermito.or.jp
Subject:  [atm-info,01187] "Yami no Hidari-te" info 2
To:  atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id:  <49256A47.0036C52F.00@david.arttowermito.or.jp>
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▼水戸芸術館ATM速報2001年5月9日発------------------------

『闇の左手』速報  演劇部門学芸員・桜井琢郎

劇団唐組<水戸公演>の歩み--公演作品ポスタ−展示中!

先日の速報で唐組『闇の左手』のキャスティング及び大阪公演の
情報をお伝えしました。
http://www.arttowermito.or.jp/atm-info/1100/1179.html
今日は、これまでの唐組水戸公演及び唐組役者陣の ACM作品への
客演の歴史についてまとめてみました。
4月26日より水戸芸術館エントランスホ−ルに、これまでの劇団唐組
水戸公演作品のポスタ−(合田佐和子デザイン)を展示しております
のでこの速報と併せてご覧下さい。
ポスタ−は『闇の左手』公演楽日の5月20日まで展示しております。
また館内ヴィデオでは、昨年の公演『夜壷』を上映しております。

95年の秋に初めて唐組が水戸に登場した時の演目は『裏切りの街』。
その年の春に唐組の新作として上演された作品でした。この時は、
すでに唐組としてのツア−は終わってしまったにもかかわらず、
水戸のために、特別の公演が行われました。お客様の反応は大変良く、
これがきっかけで毎年春の新作公演が実現することとなったのです。
96年春には、『模造石榴』を5月のゴ−ルデンウィ−ク明けに上演。
以後、新作5月公演が恒例となります。
翌97年 ACMの新春公演『美貌の流星』に久保井研、伊原裕次の両名が
客演し、水戸での唐組人気を決定づけました。5月には韓国ツア−も
行なった『海の口笛』上演。さらに10月には、ACM劇場の企画、現代
日本戯曲大系 3/寺山修司フェスティヴァルの一翼を担うかたちで
『ジャガ−の眼』上演。この作品は寺山修司死去の際に、唐さんが
寺山さんへのオマ−ジュとして書き下ろしたもの。
98年は ACM新春公演『花冠の大陸』に鳥山昌克、久保井研、伊原裕次
が客演、続く 2月の水戸シアタ−・フェスティヴァルで、唐十郎作・
久保井研演出の『透明人間』を ACM劇場で公演しました。
『透明人間』は紅テントで上演したものを ACM劇場の空間に合わせて
演出をし直しての上演でした。そして恒例 5月は、『汚れつちまつた
悲しみに... 』を上演。99年は ACM新春公演『堕天の媚薬』に鳥山、
久保井、伊原が再び客演しました。5月の新作公演は『眠り草』。
2000年になっての初めての書き下ろし新作『夜壷』を 5月に上演。
秋のACM公演『ドリアン・グレイの肖像』に久保井研が客演。
2001年 2月には、95年の現代日本戯曲大系 1『ジョン・シルバ−』
以来の唐作品のプロデュ−ス公演『ふたりの女』を、唐組から
稲荷卓央、藤井由紀の客演を得て、三週に渡り公演しました。
そしていよいよ、5月18日、19日、20日の『闇の左手』で 9回目の
唐組公演を迎えるわけです。
水戸と唐組の関係はかなり濃いものになってきたなぁと、感慨深い
ものがあります。これも、多分水戸のお客様が、唐作品と劇団唐組の
役者たちに対して、熱い想いをもって、毎年ご来場くださっている
からなのだと確信しております。昨年の 5月の公演は 3日間とも
激しい雨が降りました。にもかかわらず、例年通りの多くのお客様が
観に来てくださいました。心より感謝しております。
今年の新作も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
http://www.arttowermito.or.jp/play/yamij.html

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---