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Date: Sun, 4 Nov 2001 11:52:53 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,01300] MASAHIRO ARITA FLUTE RECITAL "La Flute de Pan" Special Edition
To: atm-info@arttowermito.or.jp
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▼水戸芸術館ATM速報2001年11月4日発----------------------
いにしえと今とをつなぐ、パンの笛の物語。
神話の時代、牧羊神(パン)は、自らの求愛を拒んで葦に姿を変じた
精霊シランクスのことを嘆き悲しみ、その葦で横笛をつくったという。
この神代の物語を受けつぐかのように、ひとは樹々の幹や金属の中に
ひそむ生命をフルートという楽器に封じこめ、喜びや悲しみを
歌いつづけてきた。黄楊、黒檀、紫檀、銀...長い時の流れの中、
さまざまな素材から数多くの美しい笛がつくられ、歴史の帳のむこう
へと消えていった。そしてわたしたちの時代、幸運にも生き残った
数すくない笛たちが、ひとりのフルーティストによって、
ふたたび生命をふきこまれ歌いはじめる。
そのフルーティストの名は、有田正広。
ルネサンスから現代におよぶフルート音楽の数々を、それぞれの
時代の楽器で演奏するという夢。有田正広はその夢を、鍵盤楽器奏者
有田千代子と共にCD『パンの笛』を通じて現実のものとした。だが、
コンサートでは複数の鍵盤楽器を揃えることの困難さゆえ、
無伴奏作品がプログラムの中心となっていた。
しかし水戸芸術館のリサイタルでは、チェンバロ、
1836年製プレイエル・ピアノ、現代ピアノの3台の鍵盤楽器を用意。
フルートと鍵盤楽器の多種多様の組み合わせにより、『パンの笛』の
世界が完全に姿をあらわす。さらに、プレイエル・ピアノによる
ショパン演奏も加えた、文字通りの「スペシャル・エディション」。
またCDではまだ手がけられていなかったプーランクや武満徹の作品も
登場し、もはや「オリジナル楽器奏者」の枠をとうに超えた
フルーティスト有田正広の新しい境地が示される。
そしてわたしたちは知るだろう、パンの笛が過去をいつくしみ嘆く
だけでなく、未来への希望をも歌うことができるということを。
企画担当:矢沢孝樹(水戸芸術館音楽部門主任学芸員)
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有田正広 フルートリサイタル
"パンの笛" スペシャル・エディション
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2002年1月26日(土)18:00開場 18:30開演
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
料金(全席指定):A席3,500円 B席2,500円
有田正広(フルート)
有田千代子(チェンバロ、プレイエル・ピアノ、ピアノ)
ルネサンス・フルート ソロ
ヤコプ・ファン・エイク:
<笛の楽園>より
ダフネがもっとも美しい乙女だったとき/我が麗しのアマリッリ
バロック・フルート&チェンバロ
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:
フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1030
クラシカル・フルート ソロ
アウグスト・エーベルハルト・ミュラー:
モーツァルトのピアノ協奏曲の主題による変奏曲
ロマンティック・フルート ソロ
ジャン-ルイ・テュルー:グラン・ソロ 第13番 作品96
1836年製プレイエル・ピアノ
フリデリク・フランチシェク・ショパン:
マズルカ 第13番 イ短調 作品17の4
ロマンティック・フルート&1836年製プレイエル・ピアノ
ローベルト・シューマン:3つのロマンス 作品94
現代フルート・ソロ
武満徹:エア
1913年製近代ベーム・フルート&ピアノ
フランシス・プーランク:フルートとピアノのためのソナタ
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有田 正広(フルート)MASAHIRO ARITA
1972年、桐朋学園大学を首席で卒業。同年、第40回NHK・毎日音楽
コンクール(現・日本音楽コンクール)で第1位を獲得。翌年、
ベルギーのブリュッセル王立音楽院に留学。
1974年からはコレギウム・アウレウムのメンバーとして、ヨーロッパ、
日本などで活動。1975年、王立音楽院をプルミエ・プリで卒業。
同年、ブルージュ国際音楽コンクールのフラウト・トラヴェルソ部門
で第1位となる。77年、オランダのデン・ハーグ王立音楽院に入学、
半年で最高栄誉賞つきソリスト・ディプロマを得て、卒業。帰国後も
フランス・ブリュッヘン指揮「18世紀オーケストラ」のヨーロッパ・
ツアーや、クイケン兄弟との共演、トレヴァー・ピノック指揮
「イングリッシュ・コンサート」の日本公演にソリストとして
招かれるなど、内外の名手たちとも盛んに共演。
85年に発表されたレコード『ドイツ・バロックのフルート音楽』で
レコード・アカデミー賞の2部門と文化庁芸術作品賞を受賞。
89年には「東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ」を結成。
指揮者として結成記念公演を行い、絶賛された。また、リサイタルや
意欲的なプログラムの室内楽シリーズなど、フルート奏者としての
活動もめざましい。99年にはトレヴァー・ピノック、レイチェル・
ポジャー等との室内楽による日本ツアーで好評を博し、2001年秋に
再度同じメンバーで公演を行う。
90年サントリー音楽賞受賞。
最近は、それぞれの作曲家の時代のフルート数本を吹き分ける
無伴奏リサイタル(99年10月に同じコンセプトによるCD『パンの笛』
もリリースされ、文化庁芸術祭優秀賞を受賞)など、世界的な奏者に
ふさわしい特筆すべき活動を数多く行なっている。
現在、昭和音楽大学教授、桐朋学園大学古楽器科講師。
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有田 千代子(チェンバロ、1836年製プレイエル・ピアノ、ピアノ)
CHIYOKO ARITA
仙台に生まれる。母親の手ほどきで3歳よりピアノを学び、のち
伊藤昌子、瀬戸堯子に師事する。桐朋学園大学に入学、ピアノを
井口秋子に、チェンバロを鍋島元子に、室内楽を斎藤秀雄について
学ぶ。1972年同大学を卒業後、ベルギーのモンス王立音楽院に留学、
チェンバロをロベール・コーネンに、ソロと室内楽をヴィーラント・
クイケンについて研鑚をつむ。74年に栄誉賞つきプルミエ・プリを
得て卒業。さらに77年には最高栄誉賞つきハイ・ディプロマを授与
された。帰国後は日本を代表するチェンバロ奏者としてソロに
アンサンブルに活躍、かたわら国立音楽大学、桐朋学園大学で講師を
つとめる。東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ・メンバー。
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チケット発売:2001年11月10日(土)
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・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休)
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ご予約のための様式(音楽・演劇共通)をお持ちでない方は、
お手数ですが、上記アドレスまで、事前にご請求ください。
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