これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

* こちらに掲載中のものは、送信後に修正等の必要が生じた場合は修正等を加えて掲載しています。あらかじめご了承ください。
* 丸ごと全文の転載はご遠慮ください。引用される場合は水戸芸術館公式サイト http://arttowermito.or.jp/ へのリンクをお願いいたします。

お問い合わせは下記よりお願いいたします。
>> お問い合わせフォーム


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date:  Thu, 29 Nov 2001 20:02:48 +0900
From:  tamamik@arttowermito.or.jp
Subject:  [atm-info,01317] ACM Produces "Nakanainoka? Nakanainoka 1973-nen no Tameni?"
To:  atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id:  <49256B13.003CA13C.00@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 01317

▼水戸芸術館ATM速報2001年11月29日発--------------------

泣かないのか? 泣かないのか 一九七三年のために?  -- 清水邦夫

銭湯を舞台にしたのは、昔の銭湯のつくりがけっこうエロチックだっ
たということがあった。そういうイメージのほかに宝塚があった。
前から宝塚から本を頼まれていて、ちょっとも書かなかった。ずっと
後になって蜷川と『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』を
やったが、宝塚っていうのは温泉があって、温泉だけじゃもったい
ないから板を張って舞台にして、そこからいまの宝塚劇場へ発展して
いった、それが銭湯を舞台にするときのヒントの一つになっていた。
あの頃いつも蜷川幸雄が僕に刺激を与えてくれた。「風呂場でいこう
かなぁ」っていうと、すぐ「惨酷ショーができるな」とか、「水飛沫
はいいなぁ」とか、彼はヴィジュアルなところから入ってくる。
記憶はさだかじゃないが、これをやるときには、もうこれが最後だと
いうことが二人のなかではほぼ了解ずみだったので、その前の作品
『ぼくらが非情の大河をくだる時』がどこかちょっと整いすぎている、
俗にいえば、もっとハチャメチャにしたいという、とにかく普通の
芝居がやれないことをやってみようということがあった。
これがこの劇場の最後だということを意識したために、何か自分の
キャパシティより飛び跳ねたという気があった。このときは、もう
本を書くのはこれで終わりだと思っていた。作品の形はちょっと違う
けど、もう芝居の台本はここで終わりかなという、記憶に強く残って
いるのはそれだった。

ACM劇場プロデュース公演
泣かないのか? 泣かないのか 一九七三年のために? --2002
------------------------------------------------------
清水邦夫と蜷川幸雄が<新宿>の街に贈った最後の作品が30年ぶりに
甦る。路地裏の銭湯で見たあの血と汗と涙にまみれた演劇ショーは
幻影だったのか、それとも2002年を映し出す真実だったのか。

2002年1月18日(金)〜1月20日(日)
2002年1月25日(金)〜1月27日(日)
2002年2月 1日(金)〜2月 3日(日)
金曜日・土曜日=19:00   日曜日=16:00  (開場は開演15分前)

作:清水邦夫/演出:松本小四郎
出演:鳥山昌克(劇団唐組)、稲荷卓央(劇団唐組)
塩谷亮(ACM)、佐藤信郎(ACM)、名取哲(ACM)、稲津敬太(ACM)
遠島立夫、小林抄織、小原梨紗
五十嵐紀代美、井上直子、今瀬寛子、小黒英子、子安良江
佐藤純子、鈴木美和子、丸藤規代、山口端代、山下千明
青山勇気、長谷川慎、矢野倉隆、山口昌嘉  ほか

会場:水戸芸術館ACM劇場
料金:(全席自由) 一般\2,000  学生\1,000
*学生券は水戸芸術館のみの取り扱いとさせていただきます。

---------------------------------
チケット発売:2001年12月 1日(土)
・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-225-3555(9:30〜18:00、月曜休)
・ATM速報受信のお客様のご予約は、メールでも承ります。(13:00〜)
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
・チケットぴあ Tel. 03-5237-9988

メールでのご予約は上記アドレス宛、発売日の13:00以降の館サーバ
受信タイムスタンプとなりますようお送りください。

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---