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Date:  Sat, 08 Dec 2001 20:58:13 +0900
From:  Tamami Kojima <tamamik@arttowermito.or.jp>
Subject:  [atm-info,01321] Beautiful Life ? -- Press Release 1
To:  atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id:  <20011208120039.985965CF5@mail.asahi-net.or.jp>
X-Mail-Count: 01321

▼ATM速報2001年12月8日発-------------------------------

日常茶飯美--Beautiful Life ?
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本展では、私たちが現代の日常生活のなかで、すでに忘れてしまった
感覚や記憶を再び意識によみがえらせる作品や、身の回りの些細な
事象に対して新たな視点を提示する作品を制作している作家10人を
紹介します。
出品作家は、街の風景や家族、家、他者との関係など、現代社会に
おける日常生活の断面を絵画、写真、映像、インスタレーションなど
により、多様な視点から作品化しています。
物質的には満たされ利便性の高い生活を送りながらも、多くの人々が
漠然とした不安を感じている現在、個々人にとっての
「Beautiful Life(ビューティフル・ライフ)」とは何かという、
誰もが抱える普遍的なテーマを現代美術によって「日常」という
視点から再考する試みです。
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展覧会概要
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展覧会名:「日常茶飯美--Beautiful Life ?」
欧文表記:Beautiful Life ?
会期:2002年1月26日(土)〜 3月31日(日)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー及び、屋外(西野竜郎作品のみ)
開館時間:9:30-18:30(入場は18:00まで)
*屋外(西野竜郎作品)は、13:00-18:00
休館日:月曜日 *但し、2月11日(月・祝)は開館、2月12日(火)休館
入場料:一般 800円、前売・団体(20名以上)600円
  中学生以下・65歳以上・心身障害者の方は無料
一年間有効パス:H.T.P.(対象15歳以上20歳未満 1,000円)
  おとなのパス(対象20歳以上 2,000円)
チケット発売:JR東日本みどりの窓口、びゅうプラザ、
水戸芸術館チケットカウンター
*「おとなのパス」は水戸芸術館チケットカウンターでのみの発売と
なります。
企画:窪田研二(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
主催:水戸芸術館現代美術センター

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カタログ
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展覧会カタログをホンマタカシによる撮り下ろしで刊行します。
仕様:A4判 100頁
価格:予価 2,000円 (2002年2月下旬発行予定)

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出品作家
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ジュリア・ロクテフ Julia Loktev
1969年ロシア・サンクトペテルスブルグ生まれ。
ニューヨーク大学大学院で映像専攻を修了。
1998年に父親の交通事故後の生活を記録したドキュメンタリー映画
「モーメント・オブ・インパクト」を発表し世界中の映画祭で賞を
受ける(サンダンス映画祭「最優秀監督賞」、サンフランシスコ
国際映画祭「ゴールデンゲート賞」など)。
今回はNYの地下鉄の乗客をテーマにしたビデオ・インスタレーション
を発表する。

マリア・ヒアドルンド Maria Hedlund
1961年スウェーデン・ベステロス生まれ。
ヨーテボリ(スウェーデン)大学写真学部卒業後、写真家として
美術館や画廊で展覧会を開く。家の中の些細なもの、人の痕跡、記憶
などをテーマに撮った「At My Home」という作品シリーズで注目を
浴びる。1998年のシドニービエンナーレにも出品。

伊藤存 Zon Ito
1971年大阪府生まれ。
京都市立芸術大学卒業。キャンバスに刺繍で絵を描く作品を発表し
話題になる。また、青木陵子とのコラボレーションによるアニメー
ション「念写」や「湧く壁」では、日常性と神秘性が共存する不思議
な風景を表現した。今年の横浜トリエンナーレに出品。
全員が逆さ吊りになって演奏するパンクバンド「反重力ジョニ?」の
ギタリストでもある。

藤浩志 Hiroshi Fuji
1960年鹿児島生まれ。
京都市立芸術大学大学院を卒業後、青年海外協力隊としてパプア
ニューギニア国立芸術大学に講師として派遣される。帰国後は、
作品を発表する一方、福岡を拠点として「地域、適正技術、協力」を
テーマとした表現活動を探求している。本展では使用済みペット
ボトルなどを使い、家具や服飾をつくる「ビニール・プラスチック・
コネクション」のショールームを発表する。

西野竜郎 Tazro Niscino
1960年名古屋生まれ。
武蔵野美術大学卒業後、ミュンスター芸術大学(ドイツ)に学ぶ。
現在ケルン在住。
街の公共物(街灯、モニュメントなど)に部屋をつくり、
日常見慣れた風景を異化するユーモア溢れるプロジェクトを
ヨーロッパ各地で展開している。今回は日本での初めての作品発表
となる。

小山田徹 Toru Koyamada
1961年鹿児島生まれ。
京都市立芸術大学在学中から、パフォーマンスグループ「DUMB TYPE
(ダムタイプ)」のメンバーとして活動(〜2000年)。
コミュニティセンター「Art-Scape」の創立、「Weekend Cafe」の
運営、コミュニティカフェ「Bazaar Cafe」の立ち上げなど、
京都を中心に地域とアートの関係や、コミュニケーションを
意識した活動を続けている。

伊達伸明 Nobuaki Date
1964年兵庫県生まれ。
京都市立芸術大学卒業後、ゴールドスミスカレッジ(ロンドン)に
留学。取り壊される建築物(家、学校、寺院、橋など)の
廃材を使用し、ウクレレを制作する「建築物保存ウクレレ化計画」
を2000年から開始。ウクレレは建築物の思い出として所有者の
もとに保管されている。音色はハワイのウクレレ職人の保証つき。

ハイケ・カティ・バラト Heike Kati Barath
1966年ドイツ・ヴァイヒンゲン生まれ。
ゲント芸術大学(ベルギー)卒業後、ミュンスター芸術大学(ドイツ)
で学ぶ。建材に使用されるコーキング材を使用した巨大な絵画が、
ヨーロッパの美術界で賛否両論の議論となる。圧倒的なスケール感と、
カラフルな色使いで描かれた人物像は、鑑賞者にさまざまな感覚を
想起させる。

サキ サトム Saki Satom
1969年埼玉県生まれ。
CASK (コンテンポラリーアート・サマースクール・イン北九州)に
参加後、ゴールドスミスカレッジ(ロンドン)にて学ぶ。
都市の日常風景(駅、ファーストフード店など)から着想を得た
映像作品を国内外の展覧会で発表している。
国内外の若手映像作家を紹介するビデオアート上映会「ブレイクイン
シアター」も若林雅人とともに主宰している。

キム・ヨンジン Youngjin Kim
1961年韓国・釜山生まれ。
弘益大学(韓国)を卒業後、PS-1(ニューヨーク)に滞在。
記憶や時間をテーマに映像作品を制作、国際的に活動している作家。
今回は「ブランコ−母の鏡」という福岡アジア美術館に滞在し、
現地に住む女性の家族200人を撮影して制作した詩情あふれるビデオ・
インスタレーション作品を発表する。
今年開催されたイスタンブール・ビエンナーレにも参加。

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担当者の事情により12月4日から7日まで、送信を休ませていただき
ました。
この4日間でお送りできなかった情報のうち、内容によりましては
ホームページの方で追ってご紹介するなどさせていただきたいと
考えております。長期間休ませていただきすみませんでした。

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---