これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date:  Thu, 25 Apr 2002 21:11:44 +0900
From:  tamamik@arttowermito.or.jp
Subject:  [atm-info,01398] Shakespeare's Musick / Musicians of The Globe
To:  atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id:  <49256BA6.0042D408.00@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 01398

▼水戸芸術館ATM速報2002年4月25日発--------------------

ようこそ、17世紀のグローブ座へ

この世に生まれ落ちて400年。
舞台の上で、スクリーンの中で、
それぞれの時代の解釈をくり返しほどこされ、
なおかつ涸れることのない泉のように
きりもなくイメージを湧きあがらせつづける、
シェイクスピアのことばたち。
けれどもわたしたちは、そのことばたちに、
どのような音楽が寄りそっていたのか、まだ知らない。

シェイクスピアの作劇に、音楽は欠かせない存在だった。
歌はもちろん、リコーダーのような管楽器や、
シターンやバンドーラといったふしぎな弦楽器たちの響きが、
ことばに秘められた寓意や象徴を豊かに描き出し、
登場人物たちの性格を暗示し、感情のわずかな変化によりそい、
観客に魔術をかけた。
これら、忘れられた16-17世紀イギリスの
「シェイクスピアの音楽」を発掘したのは、フィリップ・ピケット。
博覧強記の学者である一方で、リコーダーやコルネットなど
古い管楽器を鮮やかに吹きこなし、トラッド・ミュージックや
ロックの分野でも活躍する音の錬金術師が
「グローブ座の音楽家たち」と共に
シェイクスピア・サウンドを再生する!
会場も、シェイクスピアにふさわしく、
いつものコンサートホールATMではなく、
グローブ座をモデルに設計されたACM劇場。
『ハムレット』『テンペスト』『十二夜』『シンベリン』
『オセロー』...... 名作の名場面が音楽と共によみがえり、
ジョアン・ランの歌とオリジナル楽器たちが織りなす
千変万化のサウンドが、そして道化のジョン・バランシャーの
パントマイムとジャグリングの妙技が、
わたしたちを17世紀のグローブ座へといざなう。
耳をすまぜば、ほら、聞こえてくる、
ペンを走らせるシェイクスピアのつぶやきまでもが...... 。

企画担当:矢沢孝樹(水戸芸術館音楽部門主任学芸員)
http://www.arttowermito.or.jp/nettama/takakij.html
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グローブ座の音楽家たち
*シェイクスピアの音楽*
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2002年 7月12日(金)19:00開演
水戸芸術館 ACM劇場
http://www.arttowermito.or.jp/Tower/isozaki3j.html
料金(全席指定):A席(1F/2F)4,000円、
B席(3F正面)3,000円、C席(3F舞台後方)2,000円
ペア・チケット(A席50組限定):7,000円
*ペア・チケットは水戸芸術館のみの発売です。
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チケット発売:4月27日(土)
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・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休)
・ATM速報受信のお客様のご予約はメールでも承ります。(13:00〜)
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
・MUSIC SHOP かわまた Tel. 029-226-0351
・ヤマハミュージック東関東 Tel. 029-224-2861
・チケットぴあ Tel. 03-5237-9990
・CNプレイガイド Tel. 03-5802-9990

メールでのご予約は上記アドレス宛、発売日13時以降の、
館サーバ受信タイムスタンプとなるようお送りください。
ご予約のための様式(音楽・演劇共通)をお持ちでない方は、
お手数ですが、上記アドレスまで、事前にご請求ください。

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シェイクスピアの音楽
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ストローベリーの葉 作曲者不詳(大英図書館写本)
彼氏と彼女が トマス・モーリー
セリンガーズ・ラウンド 作曲者不詳
ウォールシンガム 作曲者不詳:伝統的なバラッド
どうしたら真の恋人を [ハムレット] 作曲者不詳
5尋の深い海底に [テンぺスト] ロバート・ジョンソン
蜂が蜜を吸うところで [テンぺスト] ロバート・ジョンソン
彼女は僕の過ちを許してくれるだろうか
(モーリー・コンソート・レッスン)1599/1611
さようなら、恋人よ [十二夜] ロバート・ジョーンズ
わが主君マーチのパヴァン ジェイムズ・ローダー
ガリアード 作曲者不詳
その唇を持ち去ってほしい [尺には尺を] ジョン・ウィルソン
聴け、聴け、ヒバリの歌を ロバート・ジョンソン(ボドレイ写本)
哀れなその子は泣きながら [オセロ] 作曲者不詳 (大英図書館写本)
ワトキンズおばさんの工一ル 作曲者不詳
ああ、いとしい君(モーリー・コンソート・レッスン)
ああ、いとしい君 [十二夜] トマス・モーリー
ラ・ブネット/ラ・ドゥーヌ・セラ/ラ・シ・ミズ
作曲者不詳(マリナー・ブック)1560頃
ドゥルジーナ 作曲者不詳
ユダヤ人のダンス リチャード・ニコルソン
ダフネ 作曲者不詳
ラ・コラント(モーリー一コンソート・レッスン)
ラ・ヴォルタ(モーリー・コンソートレッスン)
今こそ花摘みの季節 トマスモーリー
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グローブ座の音楽家たち MUSICIANS OF THE GLOBE
17世紀、シェイクスピアの数々の戯曲が初演されたロンドンの
サウスバンク。その同じ場所に、1997年6月、エリザベス女王を
迎えてシェイクスピア劇専門の劇場がオープンした。
劇場にふさわしい音楽家を探していたプロデューサーのサム・
ワナメイカーは93年、「大胆不敵な考古学者」の異名をとる
フィリップ・ピケットに白羽の矢を立てた。
博学で古楽研究に優れた業績があり、ロイヤル・シェイクスピア・
カンパニーとの共演やナショナル・シアターへの出演で舞台経験の
豊かなピケットにワナメイカーが求めたのは、細部までオリジナルに
忠実に造られた建物そのものの時代考証に配慮した、質の高い本物の
音楽を提供すること、そしてレコーディング、コンサート、放送を
通してグローブ座の名と精神を世界に広める、いわばグローブ座の
大使を務めることであった。イギリス中から呼び集められた優秀な
古楽奏者により結成した楽団は、ミュージシャンズ・オヴ・ザ・
グローブ(グローブ座の音楽家たち)と名付けられた。彼らは
スタイルや時代にかかわりなく芝居の上演に必要な音楽をいつでも
演奏し、一つのシーズンに少なくとも一作はグローブ座制作の舞台を
務めることになっている。
ピケットはシェイクスピア時代の舞台で歌われて以来埋もれていた
音楽の発掘に力を入れている。こうして掘り起こされた音楽は
フィリップス・クラシックスでレコーディングされ、特にシェイク
スピアの芝居で歌われたオリジナルの歌とシェイクスピアの時代に
グローブ座で演奏された歌と舞曲を収めた『シェイクスピアの音楽』
(フィリップスPHCP11202)は世界中の音楽ファンと評論家に驚異を
もって迎えられ、97年、アメリカでグラミー賞の「最も優れた
小アンサンブル演奏」賞にノミネートされた。また日本でも
「レコード芸術」誌において「特選」の最高評価を受け、吉田秀和『
音楽展望』「今年のCDから」(2000年12月21日、朝日新聞)で
取り上げられている。2度目の来日。
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フィリップ・ピケット(音楽監督、リコーダー)
Philip Pickett, director-recordor
シェイクスピア・グローブ座の音楽監督、ミュージシャンズ・オヴ・
ザ・グローブとニュー・ロンドン・コンソートの音楽監督として、
フィリップ・ピケットは学問、教育、楽しみの三要素の結合を目標
としてコンサートとCDのプログラミングを行なう。
l988年、ロンドンのサウスバンクセンター・サマースコープ
中世ルネサンス音楽フェスティヴァルの芸術監督、また93年以来、
パーセル・ルームでの国際古楽シリーズの芸術監督に任命されている。
94年にはオールドバラ古楽フェスティヴァルを創設し、97年まで
その監督を務めた。96年ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでの
秋季古楽フェスティヴァルの芸術監督に就任。
97年4月、彼の主宰するニュー・ロンドン・コンソートは
サウスバンクに常駐のアソシエート・アーリー・ミュージック・
アンサンブルとして迎えられた。
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ジョン・バランジャー(道化、俳優、ジャグラー)
John Ballanger, jester-actor-juggler
コメディ・アクロバットとして初舞台を踏み、ニュー・ヴィック、
ロイヤル・オペラ・ハウス、メディーヴァル・プレイヤーズ、
ハロゲート・シアター・イン・エデュケーション・カンパニー、
シアター・ポウイズなどの劇団の公演に俳優・パフォーマー
としてめきめきと頭を現わした。投票でBBCテレビの1990年度
ジェスター(道化師)に選ばれた。また、ロンドン・ヒルトンホテル
でのダイアナ妃のパーティーでジェスター兼司会者を務めた。
現在、伝統的演技を柱とする古典エンタテインメントを専門的に
上演する、フールズ・パラダイス・シアター・カンパニーの監督を
務める。同劇団はロンドンのバービカン・センター、クイーン・
エリザベス・ホール、フィレンツェ・マッジョ・ムジカーレ
(フィレンツェ5月の音楽祭)、アテネ音楽祭、ナショナルトラスト
財団、チョーサー・コングレス、ダーラム大聖堂などで公演を
行なっている。

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---