これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date:  Fri, 28 Jun 2002 20:38:16 +0900
From:  tamamik@arttowermito.or.jp
Subject:  [atm-info,01428] "Peter and the Wolf" by Manroku Nomura and Aki Takahashi
To:  atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id:  <49256BE6.003FCFA3.00@david.arttowermito.or.jp>
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▼水戸芸術館ATM速報2002年6月28日発--------------------

小さな聴き手たちへ
空想がいっぱい 冒険もいっぱい
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お話しピアノ ピーターとおおかみ
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高橋アキ [ピアノ]
野村万禄 [語り]
サティ:<子どもの音楽集>
間宮芳生:<家が生きていたころ>(水戸芸術館委嘱作品、世界初演)
プロコーフィエフ(ダンヒル編曲):<ピーターとおおかみ>作品67
間宮芳生:<地球のともだち>

「お話しピアノ」とは、伝統舞台芸術の華、狂言の世界に新風を
起している、野村万禄さんの「語り」と、サティ、ケージ、
クセナキスなど現代音楽の演奏で絶対の信頼をうけている
高橋アキさんのピアノとの楽しい出会いです。

子供の世界をえがいた音楽は数多くあるけれど、プロコーフィエフの
<ピーターとおおかみ>のものがたりと音楽ほど、世界中の子供たち
をワクワクさせ、愛されている音楽はないのではないかしら。もと
もとオーケストラで演奏するように作曲されているのですが、今度は
ピアノ一台です。でも、万禄さんの「ことば」の世界と出会うと、
たった一台のピアノから、小鳥や、ねこや、おおかみや、
ピーター少年の声が生き生きときこえてくるのです。

サティの見ようによっては、わからずやの子供のような、
大胆なことばや音楽は、今も変らず新鮮です。
<子供の音楽集>は、小さな9篇の詩とピアノの曲から出来ている、
すてきな空想の小宇宙です。
いんげん豆の王様、チューリップの王女、ワルツ、ピエロの子守唄、
そしていたずらいろいろ。

サティの空想の宇宙は、まっすぐにエスキモーの古い詩<家が生きて
いたころ>につながります。家が空中を飛んだり、人間のことばが
わかったり、雪が燃えたり。

そして<地球のともだち>は、世界のさまざまな土地に生れた歌から
つくられました。お月さま、こぐま、ピアノ、ダニ、ムカデ、
登場するのはみんな地球のともだち、地球にすむともだちです。

間宮 芳生

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お話しピアノ ピーターとおおかみ
企画:間宮芳生
2002年9月28日(土)13:30開場・14:00開演
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
主催:財団法人 水戸市芸術振興財団
制作協力:静岡音楽館AOI http://www.aoi.shizuoka-city.or.jp/
料金(全席自由):大人2,500円/小・中・高生1,000円
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チケット発売:7月6日(土)
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・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休)
・ATM速報受信のお客様のご予約はメールでも承ります。(13:00〜)
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
・MUSIC SHOP かわまた Tel. 029-226-0351
・ヤマハミュージック関東 Tel. 029-224-2861
・チケットぴあ Tel. 03-5237-9990
・CNプレイガイド Tel. 03-5802-9990

メールでのご予約は上記アドレス宛、発売日13時以降の、
館サーバ受信タイムスタンプとなるようお送りください。
ご予約のための様式(音楽・演劇共通)をお持ちでない方は、
お手数ですが、上記アドレスまで、事前にご請求ください。

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高橋アキ(たかはし あき)
鎌倉生まれ。東京芸術大学を経て、同大学院修了。1972年、ベルリン
芸術週間、パリ秋の芸術祭などでリサイタルを開催。
同年、打楽器の山口恭範、フルートの小泉浩と現代音楽の演奏グルー
プ『サウンド・スペース・アーク』を結成。73年、CD『高橋アキの
世界』(東芝EMI)で芸術祭優秀賞を受賞。75年より、『エリック・
サティ連続演奏会』(全12回)を企画構成の秋山邦晴とともに開催。
さらに『エリック・サティ ピアノ全集』(全音楽譜出版社)の校訂
(86年)および『エリック・サティ ピアノ音楽全集』(東芝EMI)を
完成させ(89年)、わが国における「サティ再発見」の大きな契機を
作る。83年から、横浜で『高橋アキ"新しい耳"シリーズ』を開始、
以来15年間にわたり企画構成・演奏を行う。同年、第1回中島健蔵賞、
86年には第1回京都音楽賞・実践部門賞を受賞する。89年から、現代
を代表する作曲家たちにビートルズ・ナンバーを主題とする作品を
委嘱した自身の企画制作・演奏による『ハイパー・ビートルズ』シリ
ーズ(東芝EMI)をリリース。
今日に至るまで、高橋アキの現代作品の演奏は絶大な支持を集めて
おり、世界中の数多くの作曲家から作品を献呈され、初演を行って
いる。
水戸芸術館では、『現代音楽を楽しもう-I』(90年)、『3人の
ジョン』(91年)、『音楽物語・ぞうのババール』(95-97年)、
『日本の実験音楽1960s演奏会』(97年)に出演している。

野村 万禄(のむら まんろく)
1966年、東京生まれ。狂言師。
初世野村萬(人間国宝・芸術院会員)の甥。
祖父は故・六世野村万蔵(人間国宝・芸術院会員)。
74年、小舞『雪山』にて初舞台。90年、東京芸術大学音楽学部
邦楽科能楽専攻卒業。
『奈須与市語』をはじめ、舞の大曲『三番叟』、狂言の修行の
仕上げとも言われる大曲『釣狐』『金岡』『花子』を披く。
また、シェイクスピアの『ソネット』、サティの<スポーツと
気晴らし>、プロコーフィエフの<ピーターとおおかみ>の
朗読をクラシックのアンサンブルやピアノと共演するなど、
古典芸能以外にも幅広く活躍。ほかに、NHK大河ドラマ『太平記』
『秀吉』『利家とまつ』などに出演すると共に、俳優への芸能
指導を担当。平成八年度文化庁芸術祭賞演芸部門優秀賞を受賞した
落語狂言『死神』でシテ(主役)を務める。これまでにフランス、
ドイツ、ウクライナ、ルーマニア、中国などの海外公演にも
精力的に参加する。2000年、万蔵家の別家である万禄家を50年
ぶりに再興したのと同時に、二世野村万禄を襲名する。現在は
九州を活動拠点に、稽古場開設や学校教育と連携した指導など、
狂言の普及と発展に務めている。

間宮 芳生(まみや みちお)
1929年、北海道旭川市生まれ。48年、東京音楽学校(現・東京芸術
大学)作曲科入学。作曲を池内友次郎に師事。52年、同校卒業。
以来一貫して日本作曲界の第一線にいる。作品は、オペラ、管弦
楽曲、室内楽曲、合唱曲、日本伝統楽器の作品など多岐にわたる。
ことに、独唱とピアノのための<日本民謡集>全24曲、<合唱の
ためのコンポジション>14作、97〜99年に作曲した<菅江本奥
じゃうるり>3部作など、声を媒体とする作品群は、日本と世界の
民俗音楽研究に立脚した独創的な領域をなす。また、スタジオ
ジブリのアニメ映画『火垂るの墓』の音楽も手がけている。
開館以来、水戸芸術館企画運営委員を務め、シリーズ「芸術家の
愛と冒険」(9公演)、真言宗豊山派声明公演、琉球芸能公演、
「小さな聴き手のためのコンサート」(3公演)などを実現させた。
他に、現在、桐朋学園大学特任教授、静岡音楽館AOI館長・芸術監督。

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