* こちらに掲載中のものは、送信後に修正等の必要が生じた場合は修正等を加えて掲載しています。あらかじめご了承ください。
* 丸ごと全文の転載はご遠慮ください。引用される場合は水戸芸術館公式サイト
http://arttowermito.or.jp/ へのリンクをお願いいたします。
お問い合わせは下記よりお願いいたします。
>> お問い合わせフォーム
Date: Tue, 3 Dec 2002 17:52:30 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,01518] ATM Ensemble The 18th Concert
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <49256C84.0030B5E8.00@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 01518
▼水戸芸術館ATM速報2002年12月3日発----------------------
原田幸一郎、ATMアンサンブルを初指揮。
ATMアンサンブル史上、最大編成によるプロジェクト発進!
---------
1886 Wien
60歳を超えたアントン・ブルックナーに、<交響曲第7番>は
遅まきながらの名声をもたらした。ライプツィヒ、ミュンヘン...
演奏される度に大喝采を巻き起こしたこの交響曲は、彼を長いこと
拒んできたウィーンの聴衆の心をもついに征服した。悠然たる歩み、
抒情的な旋律、心の師ヴァーグナーへの深い哀悼の感情、そして
大地を揺るがすクライマックス... 辛辣な批評家ハンスリクすら、
「楽章が終わるごとに作曲家が4回も5回も舞台に呼び出される
ようなことは、かつてなかった」と認めざるを得なかった。
---------
1906 Wien
後期ロマン派のデッド・エンドで、アーノルト・シェーンベルクは
苦闘していた。どうしたら、ヴァーグナーの、ブルックナーの、
マーラーの先へゆけるのか。この年、15人の独奏者のために書かれた
わずか20分の長さの<室内交響曲第 1番>には、現在の葛藤と、
未来への希望が激しく渦巻く。翌年初演された作品は、轟然たる
非難を巻き起こした。だが一人、その真価を見抜いているものがいた。
マーラーだった。
---------
1921 Wien
シェーンベルクと弟子たちは、自分たちの新しい音楽を普及するため
の音楽団体、「私的演奏協会」を作って活動していた。そこでは彼ら
の新作のほか、マーラーなどの大編成作品が室内アンサンブル用に
編曲され演奏された。この年、ブルックナーの<交響曲第 7番>が
3人の弟子によって編曲され、取り上げられるはずだった―だが
それは協会の解散と共に幻に終わった。翌年には弟子ウェーベルンが
協会の志を受け継ぐかのように、師の<室内交響曲 第 1番>を
ピアノ五重奏用に編曲した。
---------
2003 Mito
ウィーンで熱く生きた作曲家たちの夢が、2003年の水戸でよみがえる。
9人編成の室内楽用に編曲されたブルックナーの<交響曲第 7番>は
これが日本初演。気鋭の若手演奏家をゲストに迎えた拡大編成の
ATMアンサンブルを、原田幸一郎が初指揮!さらにシェーンベルク/
ウェーベルンという黄金コンビによる<室内交響曲第1番>の
ピアノ五重奏版、シェーンベルク晩年の名作<ファンタジー>を
組み合わせ、一夜の「幻の交響楽」がここに始まる!
企画担当:矢澤孝樹(水戸芸術館音楽部門主任学芸員)
-----------------------------------------------
ATMアンサンブル 第18回演奏会
ブルックナー&シェーンベルク ウィーン幻想交響樂
-----------------------------------------------
2003年2月23日(日)18:00開場 18:30開演
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
協賛:三井ホーム 茨城中央ホーム株式会社
http://www.mitsuihome-fc.ne.jp/ibaraki/
協力:ホテル ステノ http://www.steno.co.jp/
プログラム
シェーンベルク:ファンタジー 作品47
シェーンベルク(ヴェーベルン編曲):
室内交響曲 第1番 ホ長調 作品9(ピアノ五重奏版)
ブルックナー(アイスラー、スタイン、ランクル編曲):
交響曲 第7番 ホ長調(室内楽版)
出演
指揮、ヴァイオリン:原田幸一郎
ヴァイオリン:加藤知子、小林美恵、豊嶋泰嗣
チェロ:上村 昇、ヴィオラ:赤坂智子(ゲスト)
コントラバス:松井理史(ゲスト)
ピアノ:丹 千尋(ゲスト)
ハルモニウム:椎名雄一郎(ゲスト)
クラリネット:伊藤 圭(ゲスト)
ホルン:安土真弓(ゲスト)
料金(全席指定):A席3,500円 B席2,500円
ペア・チケット(A席50組限定、水戸芸術館のみ)6,000円
--------------------------------
チケット発売:2002年12月7日(土)
--------------------------------
・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休)
・ATM速報受信のお客様のご予約はメールでも承ります。(13:00〜)
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
・MUSIC SHOP かわまた Tel. 029-226-0351
・ヤマハミュージック東関東 Tel. 029-224-2861
・チケットぴあ Tel. 03-5237-9990
・CNプレイガイド Tel. 03-5802-9990
友の会先行発売:2002年12月4日(水)
(お電話とメールのみ。ホームページからは承りません。)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00)
・ATM速報受信会員様の先行ご予約はメールでも承ります。(13:00〜)
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
メールでのご予約は上記アドレス宛、発売/受付開始日13時以降の、
館サーバ受信タイムスタンプとなるようお送りください。
ご予約のための様式(音楽・演劇共通)をお持ちでない方は、
お手数ですが、上記アドレスまで、事前にご請求ください。
ATM速報受信のお客様に限り、下記館ウェブサイトからもお申し込み
いただけます。(12月 7日 午前10時以降、無休)
https://www.arttowermito.or.jp/t/authenticate.cgi
*友の会会員様の先行のご予約は、お電話とメールのみとさせて
いただきます。上記サイトでは承りません。ご了承ください。
----------------------------
ATMアンサンブル ATM ENSEMBLE
----------------------------
ソリストとして、また練達の室内楽奏者として活躍する
日本のすぐれた演奏家たちが一堂に会してアンサンブルを組んだら、
どんなにすばらしいだろう... ATMアンサンブルは、そんな夢を
実現するグループ。1990年、水戸芸術館の専属アンサンブルとして
結成されて以来、豊かな音楽性によって、室内楽の魅力を
わたしたちに伝え続けている。また編成の柔軟性も魅力で、
ゲストを加えれば二重奏から八重奏まで、室内楽のほとんどの
レパートリーを演奏できると言っても過言ではない。
ATMアンサンブルの、室内楽の新たな愉しみと可能性を追求する旅は、
これからも果てしなく続く。
------------------
各曲の構成メンバー
ファンタジー:豊嶋泰嗣(ヴァイオリン) 丹 千尋(ピアノ)
室内交響曲 第 1番:
丹 千尋(ピアノ) 原田幸一郎、小林美恵(ヴァイオリン)
赤坂智子(ヴィオラ) 上村 昇(チェロ)
交響曲 第 7番:
原田幸一郎(指揮) 加藤知子、小林美恵(ヴァイオリン)
赤坂智子(ヴィオラ) 上村 昇(チェロ)
松井理史(コントラバス) 伊藤 圭(クラリネット)
安土真弓(ホルン)丹 千尋(ピアノ)椎名雄一郎(ハルモニウム)
*今回、毛利伯郎は都合により出演いたしません。
関連企画
プレトーク「シェーンベルクと『私的演奏協会』」おはなし:
片山杜秀(音楽学)
日時:2003年2月23日(日) 17:00―17:45(開場16:30)
会場:水戸芸術館コンサートホールATM、全席自由。
*ATMアンサンブル第18回演奏会のチケットでご入場いただけます。
*維納(ウィーン)の香り、珈琲一杯サーヴィス。
ご来場のお客様に、もれなくあたたかいコーヒー1杯をサーヴィス
いたします。
ATMアンサンブル 第9回碧南演奏会
会場:愛知県碧南市芸術文化ホール
日程:2003年2月22日(土)18:00開演
*プログラムは第18回演奏会と同じ。
お問い合わせ:碧南市芸術文化ホール(TEL 0566-48-3731)
http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---