これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date: Thu, 15 May 2003 18:06:04 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,01595] May 16-18 Gekidan Kara-gumi "Doro Ningyo"
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <49256D27.0031DAD4.00@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 01595

▼水戸芸術館ATM速報2003年5月15日発--------------------

劇団唐組、明日16日(金)から3日間の公演のための特設紅テント、
広場に立ちました。みなさまのご来館をお待ち申し上げます。
http://www.arttowermito.or.jp/atm-info/1500/1575.html

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劇団唐組新作水戸公演『泥人魚』

水戸芸術館演劇部門学芸員・桜井琢郎

5月 4日(日)、東京公演二日目の唐組『泥人魚』を、
新宿花園神社で観劇してきました。
今回の作品は、事前に戯曲が雑誌に掲載されていたこともあり、
お客さんの反応がいつもとはちょっと違っている、といったことを
唐組の制作者から言われての観劇でした。
先に語られる物語を読んでから観劇できる公演は、新作の場合、
ほとんどありません。私も事前に読んで作品を観ました。
最初にこの戯曲を読んだ時の感想は、諫早湾の干拓事業をめぐる
あの社会問題を、こんなにロマンティックに語る切り口を
唐十郎氏はどうやって見つけるのだろう、ということです。
これまでにも、何度も唐氏は社会問題をモチーフのひとつとして
作品を書いてきました。ある時は経済の問題にまで言及することも
ありました。しかし、それらの作品の地下水脈には常に、
唐氏が持つ彼自身のロマンとの対峙、物語ることへの
精緻なアプローチがあることを感じずにはいられません。
今回の新作『泥人魚』には、泥にまみれたヒトか魚か分らぬ女を
めぐり、詩人とその弟子、女の過去を知る闇夜船の船長、そして
「ガンさん」と呼ばれる義眼の漁師が織り成す「関係の芝居」が、
主人公浦上蛍一を窓口にして、描かれています。
そして、この物語の荒波が諫早湾のギロチン堤防まで押し寄せ、
その頂点に達した時に、感動のラストシーンを迎えます。
圧巻!の一言です。
出演は、唐十郎をはじめとする唐組役者陣、劇団新宿梁山泊から
客演のコビヤマ洋一、近藤結宥花と、魅力的なキャスティングで
お贈りいたします。
ご期待ください。

新作『泥人魚』の戯曲を掲載した雑誌「新潮」4月号(2003年)を
芸術館内ミュージアムショップ "コントルポアン" にて販売して
おります。どうぞご利用ください。
部数が限られておりますのでお早めに。
Tel: 029-227-0492
mailto:contrepoint@arttowermito.or.jp

これまでの唐組水戸公演のポスターを芸術館エントランスホールに
展示しております。
合田佐和子による絵とデザインが魅力的なポスター・シリーズ
としてお楽しみください。

5月14日より芸術館広場に紅テントが立てられます。
観劇とは別に、テントが立てられる過程もご覧になれる機会を
お見逃しなく。設営時のテント周辺は危険ですので、
あまり近くにはお寄りにならないようお願い申し上げます。

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5月9日〜11日の、毎年 3日間にわたる決算監査、及び、13日の
財団監事監査ほか14年度決算業務最大の山場の期間、ATM速報を
休ませていただき、おかげさまで無事に一年間の業務を総括する
ことができました。ありがとうございました。
事業報告・決算書の編集を同時に進めておりましたが、
それらは皆様にぜひともご覧いただき、この一年間の活動を
ともにご確認いただきたく、21日の財団評議員会、続く26日の
財団理事会を経次第、館ホームページに掲載いたします。
また、5月5日以降、私小島がお応えすべきメールへの返信等も
滞っておりますこと、お詫び申し上げます。

小島たまみ
tamamik@arttowermito.or.jp
経理係長/水戸芸術館

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---