これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

* こちらに掲載中のものは、送信後に修正等の必要が生じた場合は修正等を加えて掲載しています。あらかじめご了承ください。
* 丸ごと全文の転載はご遠慮ください。引用される場合は水戸芸術館公式サイト http://arttowermito.or.jp/ へのリンクをお願いいたします。

お問い合わせは下記よりお願いいたします。
>> お問い合わせフォーム


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Wed, 28 May 2003 09:39:59 +0900
From: Tamami Kojima <tamamik@arttowermito.or.jp>
Subject: [atm-info,01604] Taraf de Haidouks
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <20030528004126.76F207E3E@mail.asahi-net.or.jp>
X-Mail-Count: 01604

▼水戸芸術館ATM速報2003年5月28日発(3)--------------

超絶技巧超高速熱情的爆発的野性美疾走痛快無比最強生音
東欧義賊楽団!

「聴けばたちまち生きてる実感がわき上がってくるんだ」
  -- 俳優 ジョニー・デップ(仏スタジオマガジン誌)

「01年の東京の喧騒の中にあっても、彼らの演奏のスピード感は
  とてつもないのだ」-- 音楽評論家 高橋健太郎(朝日新聞)

「聞けばかならず、音楽の真髄にたどりつけるはずだ--フィドルと
  弦が触れあう瞬間に目覚める、新しい世界に」
  -- デヴィッド・ハリントン(vn、クロノス・クァルテット)

熱狂するヴァイオリン、駆けまわるアコーディオン、ツィンバロムと
コントラバスが叩き出す高速ビート、空気を引き裂く笛、
そして聴く者の身体の奥まで揺るがす歌声。
タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの音楽を一度でも聴いたら、
もうそれを絶対に忘れることはできない。
これぞ、飼い慣らされない野性の顔をした、
ハイパー・ロマ(ジプシー)・ミュージック!

インド西部に起源を持つと言われ、中東を経てヨーロッパへ広がって
いった"流浪の民"ロマ族。かつて小エジプト(15世紀頃のギリシャ、
キプロス周辺)出身と考えられ「ジプシー」の名で呼ばれた彼らは、
主に手工業や音楽を生業としていた。
ことに音楽は彼らの生活とは切り離せない存在であり、
住み着いた地の音楽を吸収しながら独自の発展を遂げていった。
彼らの音楽がいかにヨーロッパ人にとってエキゾティックで刺激的に
響いたかは、ハイドンやリスト、ブラームスの音楽のあちこちに
「ジプシー的」な要素が顔を出していることからも、よくわかる。
現代の音楽家にだって、ロマの音楽は形ばかりじゃなく
そのスピリットごと影響を与えているのだ。たとえばほら、ジミ・
ヘンドリックスは自分のバンドを『バンド・オブ・ジプシーズ』って
名づけてるじゃないか!

ルーマニアの首都ブカレストから南西に下って40km、クレジャニ
という寒村にいつロマの人々が住み着いたのかはわからない。
たしかなことは、村の伝統として、すばらしい楽士たちの系譜が
受け継がれてきたということだ。冠婚葬祭御用達、「村外不出」
だった彼らの音楽にスポットが当たったのは90年代初頭―村の
精鋭メンバーによって結成された「タラフ・ドゥ・ハイドゥークス
義賊たちのバンド)」がベルギーのレコード会社によって紹介され、
トニー・ガトリフ監督のドキュメンタリー映画『ラッチョ・ドローム』
に登場してから。それまで知られてきた「ジプシー音楽」を百倍濃縮
した爆裂サウンドに世界は瞠目し、またたく間にタラフ一行は
ミュージック・シーンの中心に躍り出た。
タラフはクロノス・クァルテットのアルバム『クロノス・キャラバン』
に参加し、ヨージ・ヤマモトのパリ・コレクションに出演し、
タラフに惚れ込んだ俳優ジョニー・デップの映画『耳に残るは君の
歌声』に出演した。

そんな世界の熱い視線を飄々と受け流し、彼らは今も変わることなく、
嬉々としてクレジャニ村で音楽を奏でている。
世界中で出会った音楽をしたたかに吸収しながら、さらに強く、
たくましく。2003年晩夏、水戸の街を燃え立たせる最強の義賊たちが
コンサートホールに襲来する!

企画担当:矢澤孝樹(水戸芸術館音楽部門主任学芸員)

----------------------------------------------
タラフ・ドゥ・ハイドゥークス Taraf de Haidouks
----------------------------------------------
2003年8月24日(日) 15:30開場 16:00開演
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
主催:財団法人 水戸市芸術振興財団
制作協力:株式会社プランクトン http://plankton.co.jp/

イリエ Ilie Iorga(vocal)
カクリカ Cacurica Baicu(vocal, cymbalum)
パシャラン Pasalan Giuclea(vocal, violin)
マリン Marin Manole(accordion, vocal)
ゲオルゲ Gheorghe Falcaru(flute)
コスティカ Costica Lautaru(violin, vocal)
カリウ Caliu Gheorghe(violin)
マリウス Marius Manole(accordion)
イオニッツァ Ionista Manole(accordion)
ヴィオレル Viorel Vlad(contrabass)
クリスティネル Christinel Turturica(cymbalum)
フィリップ  Filip Ankov Simeonov(accordion)
イオン Ion Tanase(cymbalum)

料金(全席指定):A席4,000円 B席3,000円
--------------------------------
チケット発売:2003年5月31日(土)
--------------------------------
・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休)
・ATM速報受信のお客様のご予約はメールでも承ります。(13:00〜)
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
・MUSIC SHOP かわまた Tel. 029-226-0351
・ヤマハミュージック関東 Tel. 029-224-2861
・チケットぴあ Tel. 0570-02-9990
・CNプレイガイド Tel. 03-5802-9990

ATM速報受信のお客様に限り、下記館ウェブサイトからもお申し込み
いただけます。(5月31日 午前10時以降、無休)
https://www.arttowermito.or.jp/t/authenticate.cgi

---------------------------------------------------
タラフ・ドゥ・ハイドゥークスのCD&DVD、絶賛発売中!
CD『タラフ・ドゥ・ハイドゥークス』
  (ワーナー WRCR-19017)
CD『バンド・オブ・ジプシーズ』
  (ワーナー/イーストウエスト-AMCY19003)
DVD『タラフ・ドゥ・ハイドゥークス』
  (バップ VPBU-11030)
---------------------------------------
関連企画 映画『ラッチョ・ドローム』
(トニー・ガトリフ監督、1993年フランス)
共催:NPO法人シネマパンチ
---------------------------------------
タラフの名を一躍ワールドワイドにした、美しき映像詩。
ロマ系フランス人監督による、ロマ音楽と踊りの源流をたどる
感動的なドキュメンタリー。コンサートの前にぜひ!
上映日時:8月2日 16:00〜18:00(15:30開場)
会場:水戸芸術館ACM劇場
料金:800円(全席自由)
「タラフ・ドゥ・ハイドゥークス」演奏会チケットとセットで
お求めのお客様は、200円お得な600円でご入場いただけます。
お問い合わせ:水戸芸術館チケット予約センター
(TEL029-231-8000)

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---