これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date: Tue, 24 Jun 2003 12:10:54 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,01619] Bal au Palais de Versailles
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <49256D4F.00116D14.00@david.arttowermito.or.jp>
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▼水戸芸術館ATM速報2003年6月24日発--------------------

偉大な世紀の栄華がよみがえる。
太陽王、ルイ14世の大舞踏会へようこそ。

「太陽王」と呼ばれ、絶大な権勢の輝きによって、ヨーロッパ全土を
あまねく照らしたフランスの王、ルイ14世(1638-1715)。
その栄華の粋を集めたヴェルサイユ宮殿には、
日夜音楽が絶えることはなかった。
リュリやラランドといった第一級の作曲家たちがモリエールやキノー
といった最高の文学者と組んで喜劇や悲劇を次々と生み出す。
礼拝堂には聖歌隊の歌うモテットが鳴り響き、パーティや馬上競技の
ような行事を彩るのももちろん音楽。歌い奏でるのは、選り抜きの
歌手、そして「24人のヴァイオリン合奏団」や「大エキュリ付き楽団」
といった精鋭たちのアンサンブル。さらに王の私室を毎夜のごとく
訪れるのは、クープランやマレ、フォルクレ、ド・ヴィゼといった
当代最高のヴィルトゥオーゾ(名演奏家)たち。

そして王が音楽に劣らぬほど愛したのが、舞踊であった。
自らも進んで鮮やかなステップを披露した王は、
舞踊アカデミーを創設、舞踊の技法を体系化し、洗練させた。
王のもと、舞踊は、自律した芸術にまで高められた。
メヌエット、クラント、フォリア、シャコンヌ、ガヴォット、
アルマンド... 数多くの舞踊は、ある時はグラン・バル(大舞踏会)や
バル・マスケ(仮面舞踏会)で貴族たちによって競うように踊られ、
ある時はバレ・ド・クール(宮廷バレエ)やコメディ・バレ(喜劇
バレエ)、オペラ・バレといった舞台上の催しとなって
宮廷の人々の目を愉しませた。
それらは、のちのクラシック・バレエの原点となる。

古典舞踊の復興者、アナ・イエペスが、当時の振付をもとに、
偉大な世紀の舞踊の数々をよみがえらせる。
熟練のオリジナル楽器奏者たちの奏楽と歌とを伴って、
華麗なコスチュームをまとい、踊り手たちはルイ14世の栄光を
身をもって生きる。
今宵わたしたちがコンサートホールで見るのは、
ヴェルサイユ宮殿の舞踏会の夢。

*本公演は、世界初演となります。

企画担当:矢澤孝樹(水戸芸術館音楽部門主任学芸員)

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ヴェルサイユの舞踏会  Bal au Palais de Versailles
バロック・ダンス・プロジェクト(英仏西共同制作・プレミア公演)
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2003年10月25日(土) 18:30開演
(18:00開場・上演時間約2時間・途中休憩あり)
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
演出・振付:アナ・イエペス
Director, Choreographer: Ana Yepes
音楽監督:リチャード・ブースビー
Musical Direction: Richard Boothby
ソプラノ:スージー・ル・ブラン
Soprano: Suzie le Blanc
アナ・イエペス・ダンス・カンパニー
Ana Yepes Dance Company
アンサンブル・リチャード・ブースビー
Ensemble Richard Boothby
第1部 舞踏室の夕べ Part I "Ballroom Evening"
第2部 宮廷での上演 Part II "Performance at Court"
演奏予定曲目
ジャン・バティスト・リュリ:
Jean Baptiste Lully (1632-1687):
・歌劇<アルミード>から from Armide
・歌劇<ペルセー>から from Persee
・宮廷バレエ<アモルの勝利>から
  from Le Triomphe de l'amour
・コメディ・バレ<町人貴族>から
  from Le Bourgeois Gentilhomme
マラン・マレ:歌劇<アルシッド>から
Marain Marais (1656-1728): from Alcide
アンドレ・カンプラ:歌劇<テレマック>から
Andre Campra (1660-1744): from Telemaque
アンリ・デマレ:歌劇<ディドン>から
Henri Desmarets (1661-1741): from Didon
アンドレ・カルディナル・デトゥシュ:歌劇<カリロエ>から
Andre Cardinal Destouches (1672-1749): from Callirhoe

振付:ギョーム・ルイ・ペクール(1653-1729)、
      ラウル・オジェ・フイエ(1660-1710)、
      アナ・イエペスによるバロック・スタイルほかで構成
Choreography by: Guillaume Louis Pecour, Raoul Auger Feuillet,
Ana Yepes(Baroque Style) and etc.

主催:水戸市芸術振興財団
制作協力:アレグロミュージック http://www.allegromusic.co.jp/
料金(全席指定):S席7,000円・A席 5,000円・B席 3,500円
S席ペア・シート(水戸芸術館のみの扱い):12,000円(限定50組)
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チケット発売:6月28日(土)
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・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休)
・ATM速報受信のお客様のご予約はメールでも承ります。(13:00〜)
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
・MUSIC SHOP かわまた Tel. 029-226-0351
・ヤマハミュージック関東 Tel. 029-224-2861
・チケットぴあ Tel. 0570-02-9990
・CNプレイガイド Tel. 03-5802-9990

メールでのご予約は上記アドレス宛、発売日13時以降の、館サーバ
受信タイムスタンプとなるようお送りください。
ご予約のための様式(音楽・演劇共通)をお持ちでない方は、
お手数ですが、上記アドレスまで、事前にご請求ください。

ATM速報受信のお客様に限り、下記館ウェブサイトからもお申し込み
いただけます。( 6月28日 午前10時以降、無休)
https://www.arttowermito.or.jp/t/authenticate.cgi

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演出・振付:アナ・イエペス
Director, Choreographer: Ana Yepes
フランスおよびスペインにおけるバロック舞踊研究の第一人者。
偉大なギタリスト、ナルシソ・イエペスを父に持つ。
ハーグ王立音楽院で古楽を学び、その後さらにダンスを学んで
ディプロマを取得し、振付師・舞踊家としてのキャリアを開始。
コンテンポラリー・ダンスのイリ・キリアンの舞台にも参加して
いる。ラモー:歌劇<イポリートとアリシ>(パリ・オペラ座、
ウィリアム・クリスティ指揮)、リュリ:コメディ・バレ<町人
貴族>(ロンドン・バービカンホール、ウィリアム・クリスティ
指揮)、マスネ:歌劇<マノン>、ビゼー:歌劇<カルメン>
(以上、パリ・オペラ座、ガリ・ベルティーニ指揮)などの公演に
振付として参加。また、1995年に日本で行われた<マドリガル・
コメディ>の公演に振付および舞踊で参加、絶賛を博した。

音楽監督:リチャード・ブースビー
Musical Direction: Richard Boothby
リオ・ソナタ編成による四重奏団「パーセル・カルテット」および
ヴィオール・コンソート「フレットワーク」の2つのグループを
中心に、英国古楽界を代表するヴィオール奏者として活躍している。
マンチェスター大学でデイヴィッド・ファロウズ、ザルツブルクで
ニコラウス・アーノンクールに学んでいる。ロンドンのロイヤル・
カレッジ・オブ・ミュージックなどで教鞭をとる。近年はバロック
・オペラの上演にも意欲を燃やし、ことに2001年に水戸芸術館でも
上演されたモンテヴェルディ:<オルフェーオ>の鮮烈な印象は
記憶に新しい。

ソプラノ:スージー・ル・ブラン
Soprano: Suzie le Blanc
古楽および現代音楽にすぐれた解釈を聴かせるソプラノ歌手。
カナダに生まれ、カナダ・カウンシル奨学生としてイギリスに留学し、
ウィグモア・ホールでデビュー。コンソート・オブ・ミュージック、
パーセル・クヮルテット、ザ・ヒリアード・アンサンブルほか数多く
のアンサンブルと共演し、またアンドルー・パロット、
トン・コープマンらとの指揮者と共演している。リュート・ソング、
オラトリオ、バロック・オペラ等を得意とする。
水戸芸術館では1993年「トラジコメディア」の演奏会に出演。
清澄な歌声で聴衆を魅了した。

アナ・イエペス・ダンス・カンパニー
Ana Yepes Dance Company
アナ・イエペス、ベゴーニャ・デル・バーリエ、
ジョルジュ・ケラゲル、ニコラ・ヒュイエン
Ana Yepes, Begona del Valle, Georges Keraghel, Nicolas Nguyen
技術総監督:ドミニク・ゲルデ
General technical manager: Dominique Guerder

アンサンブル・リチャード・ブースビー
Ensemble Richard Boothby
ヴァイオリン:クレア・サラマン、アイオナ・デイヴィーズ
Violins: Clare Salaman, Iona Davis
ヴィオラ:ジェーン・ロジャース、キャサリン・マギリブリ
Violas: Jane Rodgers, Katherine McGillivray
ヴィオラ・ダ・ガンバ:リチャード・ブースビー
Viola da gamba: Richard Boothby
チェンバロ:ティモシー・ロバーツ
Cembalo: Timothy Roberts
リュート、テオルボ:ポーラ・シャトーヌフ
Lute and Theorbo: Paula Chateauneuf

*本公演は、歌、バロック・ダンス、オリジナル楽器アンサンブルに
よるコンサートです。特別な舞台照明、装置、大道具等は使用いたし
ません。

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コンサートホールで古典舞踊、劇場でコンテンポラリー・ダンス。
この秋、水戸芸術館でフランス・ダンスの2つの顔に出会う。
10月18日(土)フランス・ダンス・03 『私なりのダンスの歴史』
振付:ドミニク・ボワヴァン/会場:水戸芸術館ACM劇場
お問い合わせ:水戸芸術館演劇部門 TEL029-227-8123

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---