これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報
＊ こちらに掲載中のものは、送信後に修正等の必要が生じた場合は修正等を加えて掲載しています。あらかじめご了承ください。
＊ 丸ごと全文の転載はご遠慮ください。引用される場合は水戸芸術館公式サイト
http://arttowermito.or.jp/ へのリンクをお願いいたします。
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Date: Sat, 29 Nov 2003 15:22:10 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,01696] ATM ENSEMBLE The 19th Concert
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <49256DED.0022FD65.00@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 01696
▼水戸芸術館ＡＴＭ速報２００３年１１月２９日発------------------
今日、私は大地が打ち震えだすような曲を書くことに成功したのです...
ここに、私のいちばん美しい旋律のおき場所が、みつかるのです。
-- レオシュ・ヤナーチェク、＜ないしょの手紙＞ についてつづった
カミラへの手紙の一節（佐川吉男・訳）
その音楽には、息づく樹々の緑色の呼気が、
岩うつ急流の冷たい水しぶきが、
朝の陽光の柔らかな温もりが、
まるごと封じこめられている。
あるいは梟の午睡も、女狐の求愛のしぐさも、
喜怒哀楽がいっぱいにつまった人間たちのおしゃべりも。
つまり生命の森羅万象が、そこにはざわめいている。
ほかに誰がこんな音楽を書いたろうか、レオシュ・ヤナーチェク？
20世紀初頭、東欧チェコの小さな街ブルノで、
その音楽家は奔流のように音楽を書いていた。
彼は街行くひとびとの会話を楽の音に変え、
抑圧された祖国の運命に怒り曲を書き、
38才年下の人妻との激しい恋愛を音楽に焼きつけた。
人懐こく、燃え上がりやすく、どこへ転がってゆくかわからない
獰猛で愛くるしい小動物のようなその楽曲たち。
当時の西洋音楽の潮流とあまりに違う貌に、ひとびとはしばしば
「これは、素人の音楽ではないのか？」と困惑した。
だが歳月が流れるにつれその音楽は輝きを増し、
涸れることを知らない泉のように湧き出る生命力がわたしたちの
心をとらえてゆく。
ATMアンサンブル第19回演奏会は、生命みなぎる
ヤナーチェク音楽の森への旅。
まずは老優のひとり語りのような ＜おとぎ話＞ 。
つづいて祖国独立への熱い想いを託した＜ヴァイオリン・ソナタ＞。
ヤナーチェク版 ＜動物の謝肉祭＞ ともいえる
ユーモラスな ＜コンチェルティーノ＞ を経て、
わたしたちは最後に森の深奥へたどりつく。
それは、人妻カミラへの愛を託した絶唱 ＜ないしょの手紙＞ 。
企画担当：矢澤孝樹（水戸芸術館音楽部門主任学芸員）
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ATMアンサンブル第19回演奏会
生誕150周年記念 -- ヤナーチェク、生命の森の音楽
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2004年2月1日（日）17:30開場 18:00開演
会場：水戸芸術館コンサートホールATM
主催：財団法人 水戸市芸術振興財団
協賛：株式会社 中川製作所
協力：ホテル ステノ
レオシュ・ヤナーチェク（1854〜1928）
＜おとぎ話＞ -- チェロとピアノのための
上村 昇（チェロ）、山本亜希子（ピアノ）
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
加藤知子（ヴァイオリン）、山本亜希子（ピアノ）
＜コンチェルティーノ＞ -- ピアノと小アンサンブルのための
山本亜希子（ピアノ）、原田幸一郎、小林美恵（ヴァイオリン）、
川本嘉子（ヴィオラ）、濱崎由紀（クラリネット）、
岩佐雅美（ファゴット）、高橋臣宜（ホルン）
弦楽四重奏曲 第2番 ＜ないしょの手紙＞
原田幸一郎、小林美恵（ヴァイオリン）、
川本嘉子（ヴィオラ）、毛利伯郎（チェロ）
料金（全席指定）：A席3,500円 B席2,500円
ペア・チケット：6,000円（A席50組限定、水戸芸術館のみの扱い）
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チケット発売：2003年12月 6日（土）
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・館エントランスホールチケットカウンター（9:30〜18:00、月曜休）
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000（9:30〜18:00、月曜休）
・ATM速報受信のお客様のご予約はメールでも承ります。（13:00〜）
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
・MUSIC SHOP かわまた Tel. 029-226-0351
・ヤマハミュージック関東 Tel. 029-224-2861
・チケットぴあ Tel. 0570-02-9990
・CNプレイガイド Tel. 03-5802-9990
ATM速報受信のお客様に限り、下記館ウェブサイトからもお申し込み
いただけます。（12月6日10:00〜公演前日または完売まで無休）
https://www.arttowermito.or.jp/t/authenticate.cgi
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友の会先行予約受付開始：2003年12月 3日（水）
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お電話・メール・下記館サイトURLよりの、3通りで承ります。
＊ただし友の会に入会手続きをされた日が上記受付日間近の場合、
登録作業の都合で下記サイトからは承れない場合がございます。
何卒ご了承ください。
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000（9:30〜18:00）
・メール（13:00〜公演前日まで無休）
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
・館サイト（10:00〜公演前日まで無休）
https://www.arttowermito.or.jp/t/authenticate.cgi
メールでのご予約は上記アドレス宛、発売／受付開始日13時以降の、
館サーバ受信タイムスタンプとなるようお送りください。
ご予約のための様式（音楽・演劇共通）をお持ちでない方は、
お手数ですが、上記アドレスまで、事前にご請求ください。
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ATMアンサンブル ATM ENSEMBLE
ソリストとして、また練達の室内楽奏者として活躍する
すぐれた演奏家たちが一堂に会してアンサンブルを組んだら、
どんなにすばらしいだろう...
ATMアンサンブルは、そんな夢を実現するグループ。
1990年、水戸芸術館の専属楽団として結成されて以来、
豊かな音楽性によって、室内楽の魅力をわたしたちに伝え続けている。
第18回演奏会の拡大編成による ＜ウィーン幻想交響樂＞ に続き、
今回は俊英若手ゲストを迎え二重奏から七重奏まで多彩な編成で
お届けするヤナーチェク・プログラム。
ATMアンサンブルの、室内楽の新たな愉しみと可能性を追求する旅は、
これからも果てしなく続く。
メンバー
ヴァイオリン：原田幸一郎、加藤知子、小林美恵
チェロ：上村 昇、毛利伯郎
ゲスト
川本嘉子 (ヴィオラ)
ATM初登場！ 日本を代表するヴィオリストとして活躍中。
山本亜希子 (ピアノ)
桐朋学園大学を経て同大学研究科卒。2002年、第57回ジュネーブ
国際音楽コンクール第2位受賞の俊英ピアニスト。
濱崎由紀 (クラリネット)
東京芸術大学首席卒業。2002年第71回日本音楽コンクール第3位。
水戸室内管弦楽団第56回定期演奏会に出演。
東京芸術大学管弦楽研究部非常勤講師。
岩佐雅美 (ファゴット)
東京芸術大学大学院在学中。
小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトに参加。
高橋臣宜 (ホルン)
東京芸術大学卒。学内にてアカンサス音楽賞受賞。
フリー奏者としてオーケストラに客演する傍ら、『Brass Mates』
『Tokyo Brass Style』など室内楽グループでも活躍。
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関連企画 プレトーク「ヤナーチェク、その音楽の魅力」
おはなし：伊東信宏（大阪教育大学助教授）
『バルトーク』（中公新書）で平成9年度第7回吉田秀和賞を受賞。
http://www.arttowermito.or.jp/atm-info/200/256.html
朝日新聞演奏会批評欄等で活躍する気鋭の音楽学者・評論家、
伊東信宏がヤナーチェクとその音楽の魅力について語ります。
日時：2004年2月1日（日）16:30―17:15（開場15:45）
会場：水戸芸術館コンサートホールATM
＊ ATMアンサンブル第19回演奏会のチケットで
ご入場いただけます（全席自由）。コンサートの前にぜひ！
チェコの苦さと、チョコの甘みと。
ご来場のお客様に、もれなくチョコレート1個を
サーヴィスいたします。
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ATMアンサンブル第10回碧南演奏会
2004年1月31日（土）19:00開演
会場：愛知県碧南市芸術文化ホール
＊ プログラムは第19回演奏会と同じ。
お問い合わせ：
碧南市芸術文化ホール（TEL 0566-48-3731）
http://www.city.hekinan.aichi.jp/GEIBUN/index.htm
碧南市ホームページ
http://www.city.hekinan.aichi.jp/index.html
http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに！---