これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date: Thu, 27 May 2004 21:03:41 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,01785] Mito dell'arco the 7th Concert
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <49256EA1.004241EE.00@david.arttowermito.or.jp>
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▼水戸芸術館ATM速報2004年5月27日発 -------------------

弦楽四重奏は、楽しい!
いつから、誰が、弦楽四重奏は難しいと決めてしまったのだろう。
ミト・デラルコの演奏会では、「神品」や「奥義」といった
決まり文句を忘れよう。
4つの弦楽器がかわす音楽の対話に耳をすませば、
作曲家たちの肉声までもが聞こえてくる。
オリジナル楽器の弦楽四重奏による、極上の音の愉楽。
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水戸芸術館専属・オリジナル楽器カルテット
ミト・デラルコ 第7回演奏会
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2004年9月25日(土)18:00開場 18:30開演
水戸芸術館コンサートホールATM
ミト・デラルコ:
  寺神戸 亮、ソフィー・ジェント(クラシカル・ヴァイオリン)
  森田芳子(クラシカル・ヴィオラ)
  鈴木秀美(クラシカル・チェロ)

ハイドン:弦楽四重奏曲 ニ長調 作品20の4 Hob.III-34
          <ヴェネツィアの競艇>(<太陽四重奏曲集>第4番)
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第14番 ト長調 K.387
        (<ハイドン四重奏曲集>第1番)
ハイドン:弦楽四重奏曲 へ長調 作品77の2 Hob.III-82
          <雲がゆくまで待とう>                                       (〈ロプ
コヴィッツ四重奏曲集〉第2番)

昨年12月に行なわれた第6回演奏会において
新メンバー、ソフィー・ジェントを迎え再生したミト・デラルコ。
リフレッシュしたサウンドで、今回も古典派の大作曲家ハイドンと
モーツァルトの名曲3曲を奏でる。
選ばれたのは、まず若きハイドンが弦楽四重奏の歴史に打ち立てた
最初の記念碑というべき1772年作の曲集「作品20」から、
ハンガリー風の楽想が楽しい<第4番>。
続いてハイドンの弦楽四重奏曲に深く感銘を受けたモーツァルトが、
渾身の努力で書き上げハイドンに捧げた6曲の「ハイドン四重奏曲集」
から、曲集冒頭を飾る1782年作の<K.387>。<ジュピター交響曲>
を思わせる終楽章のフーガが興奮を誘う。
そして、モーツァルトの死後その逆影響も巧みに吸収しながら
弦楽四重奏曲を書き続けたハイドンが、最後に完成した1799年作の
四重奏曲<作品77の2>。ロマン派の到来すら予感させる、心に染み
入る逸品だ。

ハイドンとモーツァルトという2人の天才の創造的な交感も楽しめる
このプログラム。ひとつとして似たものはなく、無尽蔵なほど傑作が
ぎっしり詰まった彼らの弦楽四重奏曲の森に足を踏み入れるための、
格好の第一歩である。

担当:矢澤孝樹(水戸芸術館音楽部門主任学芸員)

主催:財団法人水戸市芸術振興財団
協賛:株式会社中川製作所

料金(全席指定):A席3,000円 B席2,000円
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友の会会員様のための先行発売:2004年 6月 2日(水)
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お電話・メール・館サイトよりのいずれかでご予約を承ります。
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00)
・ATM速報受信会員様の先行ご予約はメールでも承ります。(13:00〜)
mailto:ticket@arttowermito.or.jp

メールでのご予約は上記アドレス宛、受付開始日13時以降の、
館サーバ受信タイムスタンプとなるようお送りください。
ご予約のための様式(音楽・演劇共通)をお持ちでない方は、
お手数ですが、上記アドレスまで、事前にご請求ください。

ATM速報受信の友の会会員様に限り、下記館ウェブサイトからも
お申し込みいただけます。会員番号のご入力で、上記受付開始日より、
先行のご予約が可能となります。どうぞご利用ください。
(受付日10:00以降、公演前日または完売まで無休)
https://www.arttowermito.or.jp/t/authenticate.cgi

*先行受付開始日以前に他の公演のご予約をされる場合は、
  会員番号欄のご入力はいりません。

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チケット発売(一般のお客様):2004年 6月 5日(土)
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・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休)
・ATM速報受信のお客様のご予約はメールでも承ります。(13:00〜)
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
・MUSIC SHOPかわまた  029-226-0351
・ヤマハミュージック関東  029-224-2861
・チケットぴあ  0570-02-9990
・CNプレイガイド  03-5802-9990

メールでのご予約は上記アドレス宛、発売日13:00以降の、
館サーバ受信タイムスタンプとなるようお送りください。
ご予約のための様式(音楽・演劇共通)をお持ちでない方は、
お手数ですが、上記アドレスまで、事前にご請求ください。

ATM速報受信のお客様に限り、下記館ウェブサイトからもお申し込み
いただけます。(発売日10:00以降、公演前日または完売まで無休)
https://www.arttowermito.or.jp/t/authenticate.cgi

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ミト・デラルコ Mito dell'arco

ミト・デラルコは日本で唯一のオリジナル楽器(作曲家が作品を書く
にあたって使用を想定した楽器)を用いた弦楽四重奏団。
水戸芸術館の4番目の専属楽団として、1999年に結成された。
グループ名はイタリア語で「弓(Arco)の伝説(Mito)」を意味する。
1999年9月の第1回演奏会(ハイドン、モーツァルトを演奏)は
高い評価を受け、その後も第2回演奏会におけるロンベルクの四重奏
曲の復活蘇演、第4回演奏会におけるボッケリーニ・プログラム
(福田進一と共演)などで話題を呼んでいる。古典派からロマン派に
かけての弦楽四重奏曲の名作群に新たな光を当てようという "Mito
dell'arco"への期待は大きい。
なお、昨年の第6回演奏会より新メンバー、ソフィー・ジェントを
第2ヴァイオリンに迎えている。

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第1ヴァイオリン:寺神戸 亮 Ryo Terakado
「ラ・プティット・バンド」、「バッハ・コレギウム・ジャパン」
など世界の名だたるオリジナル楽器オーケストラのコンサート
マスターを歴任する、オリジナル楽器演奏の第一人者。
ソリストとしても高い評価を受け、1995年、96年にレコード・
アカデミー賞を連続受賞している。2000年(平成12年)に発表した
バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータの録音は、同年度芸術祭優秀賞
受賞。現在、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全曲録音を
継続中。
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第2ヴァイオリン:ソフィー・ジェント Sophie Gent
オーストラリア、パース生まれ。1998年に西オーストラリア大学を
最優秀の成績で卒業、99年よりオランダのハーグ王立音楽院
古楽器科で寺神戸 亮にバロック・ヴァイオリンを師事。最高位で
学位を取得して後、大学院に進み現在に至る。
「イル・ガルデリーノ」、「リチェルカール・コンソート」など
ヨーロッパの数多くの古楽アンサンブルに参加、欧米、アジアなど
幅広く活動している。また、初期イタリア器楽曲をレパートリーと
する4人組「オペラ・クァルタ」の創設メンバーであり、
同グループはヴァッセナール・コンクール、プレミオ・ポンポルティ
の2つの国際コンクールで優勝している。一方古典派をレパートリー
とした「グラナディラ・トリオ」のメンバーでもあり、2003年9月に
初来日公演を行った。
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ヴィオラ:森田芳子 Yoshiko Morita
「バッハ・コレギウム・ジャパン」、「東京バッハ・モーツァルト・
オーケストラ」、「コンヴェルスム・ムジクム」、「オーケストラ・
リベラ・クラシカ」などのメンバーとして活動を展開。北とぴあ、
栃木、福岡、札幌など各地の音楽祭に出演。また現代楽器の分野でも
海外公演、レコーディングなどで活躍中。
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チェロ:鈴木秀美 Hidemi Suzuki
ソロ、室内楽などの活動を通じて世界的な評価を受け続けている名手。
「18世紀オーケストラ」に1985年から93年まで在籍。91年から2001年
まで「ラ・プティット・バンド」の首席チェロ奏者を務める。
「バッハ・コレギウム・ジャパン」では創設以来、通奏低音チェロ
奏者を務める。また「オーケストラ・リベラ・クラシカ」を結成。
これまでに文化庁芸術祭作品賞、レコード・アカデミー賞などを受賞。
著書に『 "古楽器" よ、さらば!』(音楽之友社)がある。

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ミト・デラルコ 館外公演
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2004年10月 2日(土)
会場:神戸学院大学 http://www.kobegakuin.ac.jp/
お問い合わせ:TEL.078-974-1607
神戸学院大学グリーン・フェスティバル係


2004年10月 3日(日)
岐阜県高山市 飛騨・世界生活文化センター 飛騨芸術堂
http://www.hida-center.or.jp/
お問い合わせ:TEL.0577-34-4157
ミト・デラルコ高山公演実行委員会
http://www.rd.mmtr.or.jp/~bagus/

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---