これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date: Fri, 1 Oct 2004 21:26:19 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,01851] Genzo Takehisa Organ Recital 2005
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <49256F20.00445423.00@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 01851

▼水戸芸術館ATM速報2004年10月1日発------------------

私が音楽をしていると言うより、音楽が私を生み出している.....

武久源造のオルガン演奏を聴いていると、生命の誕生に立ち会って
いるときと同じような、喜びや感動がこみあげてくる。
今回のオルガン・リサイタルで武久源造は、シャイデマンから
現代のハウエルズまで、300年以上もの長大な時間を駆け抜ける。
彼は、これらの作品を通して人類の来し方を見つめると同時に、
「今、ここ」にその音を蘇らせ、未来への扉を開こうとしているのだ。
生誕の祝福の音楽に、人類の聖なる願いが籠められた
パイプ・オルガンほど、ふさわしいものはない。
そして、武久源造の未来への思いは、自身の宗教的な思いと重ねられ、
音楽は彼のレゾン・デートル(存在理由)となる。

「未来の人類が『通過』すべき魂の諸状態を暗示し、
  それへの道筋を適切に示すことが宗教の真の存在意義であると
  私は思う。しかし、それはどこで起こるのか?
  私の答えはこうだ。
  魂を揺り動かすような芸術的なエクスタシーの真っただ中で、
  それは起こる。
  ルターが礼拝において音楽を『神からの贈り物』
  また『神への捧げ物』として重く用いたのも、
  バッハが『整った教会音楽』のために心魂をすり減らすような
  苦労を惜しまなかったのも、
  この一事のためであったと信ずる。」
(武久源造著「新しい人は新しい音楽をする」アルク出版企画刊より)

21世紀初頭、人類は、無慈悲、無差別に大量虐殺をくりかえしている。
しかし、彼は人類の共生を訴え、
太陽系の星々がきれいな整数比をなす軌道上にあるように、
われわれの人生と存在も、
調和のとれたハーモニーの中にあると捉える。
そして、それを証明するのが音楽家の最終目標であると考える。
芸術が、この暗い時代を乗り越える希望の糧となるべく、
武久源造は音楽とともに生きるのである。

担当:中村 晃(水戸芸術館音楽部門学芸員)

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武久源造 オルガン・リサイタル
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2005年 2月21日[月]18:00開場・18:30開演
*当日は休館日ですがこの公演のために16:00に開館いたします。
会場:水戸芸術館エントランスホール
主催:財団法人 水戸市芸術振興財団

シャイデマン(1595?-1663): プレアンブルム 二調
シャイデマン : コラール編曲
               <キリストは死の縄目につかれても>
J.S.バッハ(1685-1750) : 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV531
J.S.バッハ : 協奏曲 ハ長調 BWV594
ラインベルガー(1839-1901):ソナタ 第8番
ハウエルズ(1892-1983):6つのオルガン曲より
ハウエルズ:タリスの遺言
バルトーク(1881-1945)[武久源造編曲]:ルーマニア民俗舞曲集

料金:(全席指定)A席3,000円・B席2,000円
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チケット発売:2004年10月10日[日]
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・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休)
・ATM速報受信のお客様のご予約はメールでも承ります。(13:00〜)
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
・MUSIC SHOPかわまた  029-226-0351
・ヤマハミュージック関東  029-224-2861
・チケットぴあ  0570-02-9990
・CNプレイガイド  03-5802-9990

メールでのご予約は上記アドレス宛、発売日13:00以降の、
館サーバ受信タイムスタンプとなるようお送りください。
ご予約のための様式(音楽・演劇共通)をお持ちでない方は、
お手数ですが、上記アドレスまで、事前にご請求ください。

ATM速報受信のお客様に限り、下記館ウェブサイトからもお申し込み
いただけます。(発売日10:00以降、公演前日または完売まで無休)
https://www.arttowermito.or.jp/t/authenticate.cgi

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資料のご請求は下記(SSL暗号化通信)よりどうぞ。
https://www.arttowermito.or.jp/sf/sendform.html
1. 件名欄には「新サービス資料請求」とご入力ください。
2. 資料は郵送でお送りいたします。ご氏名・郵便番号とご住所は
   必ずご入力ください。

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武久源造(オルガン)
Genzo Takehisa, organ

東京芸術大学大学院音楽研究科修了。
オルガン、チェンバロ、ピアノを中心に各種鍵盤楽器を駆使して
中世から現代まで幅広いジャンルにわたり、様々なレパートリーを
持つ。特にブクステフーデ、バッハなどのドイツ鍵盤作品では、
その独特で的確な解釈に内外から支持が寄せられている。
作曲、編曲作品では合唱、声楽曲をはじめ、リコーダー二重奏曲
などが好評を得る。
1991年、アメリカのアトランタで開かれた「国際チェンバロ製作家
コンテスト」に審査員として招請される。この年よりCDをリリース。
97年と2001年、第7回および第11回古楽コンクール(山梨)審査員を
務める。00年、器楽と声楽によるアンサンブル「コンヴェルスム・
ムジクム」を結成。02年、著書「新しい人は新しい音楽をする」を
出版。02年より毎年、韓国からの招請によりコンヴェルスム・
ムジクム訪韓公演を行い、両国の音楽文化の交流に大きな役割を
果たしている。各地の教会オルガン及び国内音楽ホールのほとんどの
オルガンを公開で演奏した経験を持ち、大規模オルガンから
ポジティーフまで様々なオルガンによるリサイタルを催し好評を
得ている。
現在までプロデュース作品も含めてすでに20作品以上のCDを
ALM RECORDSよりリリース。中でも「J.S.バッハオルガン曲集Vol.1」、
オルガン作品集「最愛のイエスよ」ほか多数の作品が
「レコード芸術」誌の特選盤となっている。
現在、フェリス女学院大学音楽学部器楽科講師。
水戸芸術館では、97年にベーム、バッハ、ヴィヴァルディ、
ギルマン作品などのプログラムで、聴衆との魂の共振とでも呼べる
感動的なオルガン・リサイタルが繰り広げられた。
今回は、それからおよそ7年ぶりのリサイタルとなる。

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---