これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

* こちらに掲載中のものは、送信後に修正等の必要が生じた場合は修正等を加えて掲載しています。あらかじめご了承ください。
* 丸ごと全文の転載はご遠慮ください。引用される場合は水戸芸術館公式サイト http://arttowermito.or.jp/ へのリンクをお願いいたします。

お問い合わせは下記よりお願いいたします。
>> お問い合わせフォーム


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Sun, 28 Nov 2004 19:02:46 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,01881] Press Rlease: ARCHIGRAM -- experimental architecture 1961-74
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <49256F5A.00372FB3.00@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 01881

▼水戸芸術館ATM速報2004年11月28日発----------------

2004/11 Press Rlease01
アーキグラムの実験建築 1961-74
ARCHIGRAM -- experimental architecture 1961-74

アーキグラムとは、1960年代から1970年代初頭にかけて活躍した
イギリスの建築家グループの名称であり
彼らが出版していた雑誌のタイトルです。
ピーター・クック(1936−)ら、6人の建築家がメンバーだった
アーキグラムは、詩と建築、デザインなどの分野を自在に横断し、
消費社会における新しい建築や都市の姿を、
当時のSFコミックスや広告などのイメージを引用しながら、
ポップなグラフィックやコラージュで表現しました。
巨大な都市に昆虫のような脚がついており、居住者が希望する場所へ
移動する「ウォーキング・シティ」や、
着脱可能な空間ユニットを集合住居やオフィス、
店舗など多様な用途にあわせて組み立てた「プラグイン・シティ」
など、彼らの奇抜なアイデアは『アーキグラム』誌上での実験に
留まり、実際に施工されたものはありません。

しかし建築界のビートルズとも呼ばれる前衛的かつユーモアに
あふれた姿勢はレム・コールハウスやザハ・ハディッドなどの
建築家だけでなく、ポール・スミスなどのデザイナーにも
影響を与えました。
2002年には建築界で最も栄誉ある賞とされる
英国王立建築家協会( RIBA )のゴールドメダルを受賞するなど、
今日彼らの先見の明が注目を浴び、再評価されています。

その彼らの回顧展である「アーキグラムの実験建築1961-74」展が、
1994年にウィーンのクンストハレを皮切りにパリのポンピドゥ
センター、ロンドンのデザインミュージアムと欧米アジア諸国を
巡回し、11年を経てようやく日本で開催されるはこびとなりました。
アーキグラムのメンバー自らの展示デザインによって、
300点以上のドローイングや、コラージュ、模型で、
日本で初めてアーキグラムの全貌が公開されるとともに、
当時の生き生きとした雰囲気が再現されます。
*日本では、水戸芸術館だけの開催となります。

----------
展覧会概要
----------
展覧会名:アーキグラムの実験建築 1961-74
ARCHIGRAM -- experimental architecture 1961-74
会期:2005年 1月22日(土)〜 3月27日(日)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
開館時間: 9時30分〜18時 (入場は17時30分まで)
休館日:月曜日
        *3月21日(月・祝)は開館。翌3月22日(火)は休館
入場料:一般800円、前売・団体 (20名以上) 600円、
        中学生以下・65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方は無料。
一年間有効パス:H.T.P. (対象15歳以上20歳未満) 1,000円
                おとなのパス (対象20歳以上) 2,500円
チケット発売:水戸芸術館エントランスホールチケットカウンター
              JR東日本みどりの窓口、びゅうプラザ
主催:財団法人水戸市芸術振興財団
助成:財団法人ポーラ美術振興財団、ブリティッシュ・カウンシル、
      大和日英基金(予定)
協賛:アサヒビール株式会社
協力:Paul Smith Ltd., 有限会社アップリンク、株式会社創夢
キュレーター:デニス・クロンプトン(アーキグラムアーカイヴ)
展覧会担当:高橋 瑞木(水戸芸術館現代美術センター学芸員)

--------------------------
アーキグラム・プロフィール
1961年から1970年までロンドンで出版された雑誌『アーキグラム』を
活動の中心とした建築家集団。
1961年にピーター・クック、デヴィッド・グリーン、マイケル・
ウェブが1枚のシートからなる『アーキグラム』創刊号を発行し、
1962年にはウォーレン・チョーク、デニス・クロンプトン、ロン・
ヘロンが参加し第2号が発行されました。
SFコミックや広告のイメージを引用しながら、消費社会における都市
や建築の新しいあり方を提唱した雑誌『アーキグラム』は、
1970年の第9号まで断続的に発行されました。1974年にアーキグラム
のオフィスを閉めた後、メンバーはそれぞれ建築家や研究者として
大学や研究機関で活躍し、レム・コールハースやザハ・ハディッドら
が指導をうけました。
2002年に英国王立建築家協会ゴールドメダルを受賞。

------------
ロン・ヘロン (1930-1994) ロンドン生まれ
ブリクストン・スクール・オブ・ビルディング、
リージェント・ストリート・ポリテクニックで建築を学ぶ。
1965年から1993年まで建築協会で教職をつとめ、1981年に息子の
アンドリューとサイモンと共にヘロン・アソシエイツを設立。
1994年に逝去。

--------------------
デヴィッド・グリーン (1937-) ノッティンガム生まれ
建築を学ぶ。
現在はロンドンのウエストミンスター大学の教授をつとめながら、
カーサ・ヴェルデのペンネームで執筆活動と理論的プロジェクトを
展開させている。

--------------------
デニス・クロンプトン (1935-) ブラックプール生まれ
マンチェスター大学で建築を学ぶ。建築協会に勤める傍ら、
教職や、大学での多くの出版活動に携わる。
ロンドン大学のバートレット校で修士の学生を教えている。

----------------
ピーター・クック (1936-) サウスエンド・オン・シー生まれ
ボーンマス・スクール・オブ・アートとロンドンの建築協会で学ぶ。
現在はロンドン大学バートレット校で建築を指導している。
2003年にはコリン・フォルニエールと共に、オーストリアのグラーツ
にてクンストハウスの設計を完成させた。
2004年のベニスの建築ビエンナーレでは英国パビリオンの
キュレーターをつとめた。

--------------------
ウォーレン・チョーク (1927-1987) ロンドン生まれ
マンチェスター・スクール・オブ・アートで学ぶ。
主に北米とイギリスの建築協会で執筆と教職活動を続けた。
1987年に逝去。

------------------
マイケル・ウェッブ (1937-) ヘンリー・オン・テームズ生まれ
ロンドンのリージェント・ストリート・ポリテクニックで建築を学ぶ。
長年ニューヨークに住み、クーパーユニオン、コロンビア、
バーナード、プリンストンの各大学で教鞭をとり、
欧米で多くの展覧会を開催している。

--------
関連企画
--------
アーキグラム来日のお知らせ
本展開催あたり、アーキグラムのメンバー4人、ピーター・クック、
マイケル・ウェブ、デニス・クロンプトン、デヴィッド・グリーンが
来日します。

関連事業 1
アーキグラムによるギャラリートーク
アーキグラムのメンバーが作品解説をおこないます。*通訳付
日時:2005年 1月22日(土)14時〜15時30分
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
*参加ご希望の方は、ギャラリー入口にお集まりください。
参加費:無料(ただし当日有効の展覧会入場券が必要です)

関連事業 2
レクチャー&シンポジウム
「アーキグラムとはなんだったのか」(仮題)
パネリスト:ピーター・クック、デニス・クロンプトン、
  デヴィッド・グリーン、マイケル・ウェブ(以上 アーキグラム)、
  磯崎新(建築家)
モデレーター:五十嵐太郎(建築評論家)
日時:2005年 1月23日(日)13時〜16時(開場12時30分)
会場:水戸芸術館会議場
定員:100名 *通訳付
料金:1,000円 *要電話予約。展覧会入場料は、別途必要です 。
予約電話番号:Tel.029-225-3555(水戸芸術館チケット予約センター)
電話予約受付開始日:12月22日(水)9時30分〜

関連事業 3
「ピーター・バラカンが聴いたロンドン」
アーキグラムが活躍した60〜70年代当時の音楽とともに、
ピーター・バラカンが、当時のロンドンの文化を紹介します。
日時:2005年 1月29日(土)14時〜15時30分(開場13時30分)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー内ワークショップ室
定員:80名/料金:500円
*要電話予約。
展覧会入場料は、別途必要です。
予約電話番号:Tel.029-225-3555(水戸芸術館チケット予約センター)
電話予約受付開始日:12月22日(水)9時30分〜

関連事業 4
Traveling Cow Books & 出張お茶サービス社
60・70年代の良書をそろえた移動式古書店Traveling Cow Booksと、
移動式カフェ出張お茶サービス社が広場にやってきます。
日時:2005年 3月26日(土)、27日(日)10時〜16時 *雨天中止
会場:水戸芸術館広場

----------
書籍の刊行
----------
『アーキグラムの実験建築1961-74』
磯崎新によるピーター・クックへの最新インタビュー、
五十嵐太郎によるテキストを収録した水戸芸術館での展覧会カタログ
『アーキグラムの実験建築1961-74』がPIE BOOKSより2月下旬に刊行
されます。
仕様:A4変型、128ページ(内カラー図版66ページ)

---------------------------------------------
同時開催 クリテリオム62 磯邉一郎 Isobe Ichiro
---------------------------------------------
*クリテリオムは、ラテン語で「基準」を意味し、
若手作家の新作を中心に紹介する企画展
会期:2005年 1月22日(土)〜  3月27日(日)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー第9室
企画担当:窪田研二 (水戸芸術館現代美術センター学芸員)
*入場料は「アーキグラムの実験建築 1961-74」展に含まれます。

----------------------------------
ウィークエンド・ギャラリー・トーク
----------------------------------
CACギャラリートーカーとともに展覧会を鑑賞します。
参加ご希望の方は、ギャラリー入口にお集まりください。
日時:2005年 2月5日(土)〜  3月27日(日)毎土・日曜日
      各日14時30分〜(約40分)
*都合により中止になる場合がありますのであらかじめご了承ください

----------------------
託児付ギャラリートーク
----------------------
日時:2005年 2月26日(土)14時30分〜
定員:先着15名 (要電話申込)
託児料金:500円申込締切:2005年 2月10日(木)
お申し込み先:水戸芸術館現代美術センター Tel.029-227-8120

--------------
高校生ウィーク
--------------
毎年恒例の高校生のための展覧会無料招待期間。
期間:2005年 2月22日(火)〜  3月21日(月・祝)
対象:高校生、または15歳 〜 18歳までの方
*期間中ギャラリー内にどなたでも利用できるカフェが開設されます。
時間:15時〜18時

--------------------
次回企画展のお知らせ
--------------------
「造形集団海洋堂の軌跡」2005年 4月9日(土)〜 6月5日(日)
企画担当:浅井俊裕(水戸芸術館現代美術センター学芸員)

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---