これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date: Sat, 26 Mar 2005 20:16:13 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,01933] Gekidan Kara-gumi "Namari no Heitai" / JC Seminar
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <49256FD0.003DE8FC.00@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 01933

▼水戸芸術館ATM速報2005年3月26日発------------------

スタントマン事務所<ドタンバ>から、
二風谷(にぶや)はある日、
その兵隊になろうとしていた.....

〜あれはいつのことだろか
二つの風を
頬に受け
歩いていった
こんな道

コタンの崖
と人は言い
誰も立てぬと
風も言う

がふと
見上げる
おいらの目には
きみの
ルージュの
その香(か)
ばかりが
逆巻く
風に
なびいてた

そこはドタンバ
夢のきっさき〜
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劇団唐組 <新作> 水戸公演
『鉛の兵隊』作・演出:唐十郎
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2005年 5月20日(金) 19:00開演(18:30開場)
2005年 5月21日(土) 19:00開演(18:30開場)
2005年 5月22日(日) 19:00開演(18:30開場)
会場:水戸芸術館広場特設紅テント <雨天決行>

役者陣
唐十郎・鳥山昌克・久保井研・辻孝彦
稲荷卓央・藤井由紀・赤松由美
真名子美佳・丸山厚人・多田亜由美
植野正士・塩見健一・高木宏・松尾隆司
古川望(横浜国大唐ゼミ組)・伊東しげ乃(横浜国大唐ゼミ組)

スタッフ
宣伝美術:合田佐和子/作曲:大貫誉/舞台美術:劇団唐組

制作:劇団唐組制作部/協力:(株)文化印刷
主催:財団法人水戸市芸術振興財団

入場料:一般 3,000円/団体 2,700円(10名様以上)/学生 1,500円
*団体・学生券は水戸芸術館のみの取り扱いとさせていただきます。
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チケット発売:2005年 3月30日(水)
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・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-225-3555(9:30〜18:00、月曜休)
・ATM速報受信のお客様のご予約はメールでも承ります。(13:00〜)
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
・チケットぴあ Tel. 0570-02-9988
・CNプレイガイド Tel. 03-5802-9999

ATM速報受信のお客様に限り、下記館ウェブサイトからもお申し込み
いただけます。(発売日午前10時以降、公演前日または完売まで無休)
https://www.arttowermito.or.jp/t/authenticate.cgi

メールでのご予約は上記アドレス宛、発売日13時以降の、
館サーバ受信タイムスタンプとなるようお送りください。
ご予約のための様式(音楽・演劇共通)をお持ちでない方は、
お手数ですが、上記アドレスまで、事前にご請求ください。

メールおよび館サイトからのご予約で、お引き取り方法「窓口」を
お選びになった場合は、恐縮ですが、発券準備の都合上、
ご予約の翌日以降で7日以内にお引き取りをお願いいたします。

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物語
幼き日、姉・冴と二風谷と共に故郷・鷹栖で見た、死の大佐・
一木清直率いる旭川第七師団の幽霊部隊。今なお、その影に
引きずられるかのように、自衛官になった月寒七々雄は、
まだ戦禍の残るムサンナ州へと発つのだった。そんな七々雄の身を
守ろうと、冴は二風谷にある依頼を申し出る。どっかでいつか
「弟にすり替わって」----。
かつて、路頭に迷う祖母と幼い自分を救ってくれた月寒一家のため、
なんとかその依頼に答えるべく、スタント事務所<ドタンバ>に
二風谷はいた。その二風谷のもとを、ムサンナ州での任期を終えた
七々雄が訪れるのだが..... 。
長く垂らしたコートの袖に隠された傷痕。ドラム缶の上で踊る、
満月を映した夜露。その鮮やかにきらめく満月のかけらをつまんだ
七々雄の指先からは、指紋が失われていたのである。焼けて消えた
指紋を取り戻すため、二風谷の指は、果たせなかった冴からの依頼
"七々雄のスタント" を今再び誓う。
「暗い渦の底の涯。人はそこをのぞくまい、たどるまいと目閉じ、
耳ふさぐのが、常、なりわい..... が、あの男ばかりは、その渦を
逆からたどり、筋を外れて、歩いてる。」
死んだ恋人・ララを今でも追い求める伝説のスタントマン・
荒巻シャケの命懸けのスタント、入れ墨師の娘・小谷の奏でる弦音
響く中、消えた指紋の渦探し、独りはぐれた鉛の兵隊が、止まった
砂時計に手を掛ける。

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登場人物

散里(ちりさと)おひめ:
  スタントマン事務所<ドタンバ>に所属する。
  現在、やっときたスタントの仕事は、病気になった占い師の代りで、
  <ため息占い>を努める
チバちゃん:
  <ドタンバ>の女社長で、頬がリンゴちゃん
二風谷(にぶや)ケン:
  <ドタンバ>の唯一、若き星。
  北の国旭川の "字近文" という町の出で、今は、自衛隊員月寒の
  帰りを待つ。人は時折、こう呼ぶ "ホルケウ(狼)" とも
月寒(つきさぶ)七々雄
  北の "鷹栖(たかす)町" の出身で、自衛隊員でもあり、
  熱砂の国より帰る。幼少時より二風谷とは仲ふかい
月寒冴(さえ):
  七々雄の姉で、帰国後の弟のピンチを助けるために奔走する。
  故郷の店<マリー・ゴールド>の華
匠(たくみ):
  七々雄の上官であり、帰国後、脱退。熱砂のムサンナ州を抜けて
  きた現実主義者であるが策を弄して、自らを<鉛の兵士>に堕とす
荒巻シャケ:
  <塩ジャケ>とも呼ばれるスタントマンで、
  いつも塩につかっている
ジャコマン:
  <ドタンバ>に仕事を与える大きな事務所の代表で、
  元スタントマンで歯が強い。やさぐれた匠を拾う
散面(ちりめん):
  ジャコマンの部下だが、時々、上司をバカ呼ばわりする
渦屋鈴子:
  下水口広場で、<渦屋>の店をもち、人の指紋ばかりを集め、
  ハーフの女王の気になる。"指紋買い" とも陰口たたかれるヒト
あやこ:鈴子の養女で、店の指紋をあやし、綾とりする
小手屋(こてや):
  あやこを餌にするチンピラで、鏝(こて)でズボンのアイロン
  かけさせようとする
髪の長い男:夢に出る冴の代りの兵士
幽霊部隊の影:
  旭川に今も出ると言われる旧第七師団の気配と段ボールの人型
弾き手・小谷(こたに):
  橋の上にいた入れ墨師の娘。冴の店<マリー・ゴールド>に
  一度拾われ、七々雄、二風谷との絆はあつい。
  別名<シチカップ(鷹)>、今は爪のネール商いをする
コトバだけの婆ちゃん・ノッチュ:
  星のような、二風谷屋号の育て婆さま

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5月の劇団唐組<新作>水戸公演に先立ち、
ACM公演と唐十郎講演会との二部構成のセミナーが
社団法人日本青年会議所関東地区茨城ブロック協議会の主催により
開催されます。こちらもぜひどうぞ。
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本物のアカデミーセミナー
『洗心為眞人(せんしんえしんじん)』
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2005年 4月 2日(土)15:00開演(14:30受付開始)
水戸芸術館 ACM劇場/入場無料(先着順)
お申し込み先:
  Fax. 029-246-0307
  Tel. 090-4076-6310 (阿久津)
  Tel. 090-8640-6702 (軍司)

第一部 ACM公演 劇場版『世界で一番やかましい音』
  原作:ベンジャミン・エルキン/演出:松本小四郎
  出演:名取哲、遠島立夫、小林祐介、澤田孝司、
        中野智美、堀口理恵、浦井直子
  世界で一番やかましい国ガヤガヤ王国。
  そこには世界で一番有名になりたいと思っている王様と
  やかましい音が大好きな王子様が住んでいました。
  ある日、王様は王子様の誕生日に、世界中の人々が同時に
「誕生日おめでとう!」と叫んだら世界で一番有名になれると思い、
  ドタドタとバタバタに「叫ぶようにお願いしてこい」と命じます。
  さて、二人は世界中を旅しますが、そこで何が起こるのでしょう
  か?誕生日当日、世界中の人々は「誕生日おめでとう!」と
  叫ぶでしょうか?

第二部 唐十郎講演会『人は育った町を振り返る』
  講師プロフィール
  唐十郎(から じゅうろう):小説家、劇作家、演出家、俳優
  1940年、東京に生まれる。明治大学卒業。63年、劇団状況劇場を
  旗揚げ、67年、新宿花園神社に紅テント劇場を建て『腰巻お仙』を
  上演。以後紅テント劇場から日本の現代演劇を代表する数々の名作
  が生まれ、多くの観客を魅了する。87年、劇団唐組を結成し現在に
  至る。岸田戯曲賞、泉鏡花文学賞、芥川賞、紀伊国屋演劇賞、読売
  演劇賞、鶴屋南北戯曲賞、読売文学賞、などを受賞。
  97年から毎年 5月に水戸芸術館広場で紅テント公演を行っている。

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---