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Date: Sun, 3 Jul 2005 20:26:05 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,01974] Matthias Goerne Baritone Recital
To: atm-info@arttowermito.or.jp
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▼水戸芸術館ATM速報2005年7月3日発 -------------------
ゲルネという歌手は近年で最も注目に値する一人である。
近ごろ評判のゲルハーエルも、もちろん悪くないし、
この人もシューベルトを歌って、
リズムとダイナミックの面で断然個性的な味わいを打ち出している。
それは「歌の演劇的側面」を強調する歌い方といっても
良いかもしれない。
これはゲルネにもみられるものなのだが、
ゲルネの声はもっと暗く低く、
それにヴィブラートの振幅がより大きいせいか、
「声の身ぶり的表現」をする時も、
ゲルハーエルよりもっと深いところまで届き、
大きく伸びてゆくことを目指しているように思われる。
ゲルネをきいていると、同じドイツ歌曲を歌っても、
かつて私たちの若いころから長い間にわたってずっと主流だった
フィッシャー=ディースカウの流れをつぎながらも、
ずいぶん違った新らしい歌い方に変ってきていることを
痛感させられる。その変り方を、一言でいえば、
「形の整った美しさから表現の重視に向って」ということに
なるのではないか。
断るまでもないだろうが、
私は彼の歌唱の技法や外見的な姿勢のことをいっているのでなくて、
内容のことをいっているのです。
ゲルネの今度の曲目はみなシューマン。
シューマンの音楽では外観と内容の関係はシューベルトと違う。
ゲルネの歌い方も当然シューベルトの場合とは違ってくるだろう。
では、どう違うか?
吉田 秀和
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マティアス・ゲルネ バリトン・リサイタル
ピアノ:アレクサンダー・シュマルツ
Matthias Goerne Baritone Recital
Piano: Alexander Schmalcz
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2005年10月16日(日)14:00開演 (13:30開場)
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
主催:財団法人 水戸市芸術振興財団
ロベルト・シューマン
Robert Schumann
詩人の恋 作品48(全16曲)
Dichterliebe Op.48
ハイネの詩による3つの歌
Drei Lieder von Heine
海辺の夕暮れ(ロマンスとバラード 第1集 作品45 第3曲)
Abends am Strand (Romanzen und Balladen I Op.45 Nr.3)
ぼくの愛はかがやき渡る(5つのリートと歌 作品127 第3曲)
Es leuchtet meine Liebe (Funf Lieder und Gesange Op.127 Nr.3)
ぼくの馬車はゆっくりと行く(4つの歌 作品142 第4曲)
Mein Wagen rollet langsam (Vier Gesange Op.142 Nr.4)
リーダークライス 作品24(全9曲)
Liederkreise Op.24
ドイツ歌曲を愛する聴き手は、長らくその登場を待っていた。
若き巨匠マティアス・ゲルネ、シューマンの名歌に新しい光をあてる。
不世出の名歌手ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの
薫陶を受けたマティアス・ゲルネは、その後継者として、
逞しく包容力のある声、若々しい感受性、魂を震撼させる劇的表現
などを備え、瞬く間に世界のトップクラスの座へと躍り出る。
近年CDリリースされ、一昨年東京でも披露されたシューベルト
<冬の旅>や、昨年のサイトウ・キネン・フェスティバルでの
ベルク<ヴォツェック>(小澤征爾指揮)などでの充実ぶりは、
この若き巨匠のおそるべき成熟を物語っていた。
そのマティアス・ゲルネが、篤い信頼を置くピアニスト、
アレクサンダー・シュマルツとともに、
シューマンの名歌を取り上げる。
長い苦労と苦悩の末、最愛の女性クラーラとの結婚が決まり、
シューマンのそれまで抑えていた感情が一気に噴出したかのように
歌曲の形に結晶する1840年。
「歌の年」と呼ばれるその年に生まれた歌曲ばかりを、
ゲルネは集めた。これらの歌曲でシューマンが見せる
狂おしいまでにロマンティックな感情の発露が、
ゲルネに乗り移ったとき、
そこにはどんな世界が待ち受けているのだろうか。
料金(全席指定):4,500円・ペア券(50組限定)8,000円
*ペア券は、水戸芸術館のみの取り扱いとさせていただきます。。
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チケット発売:2005年 7月 9日(土)
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・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休)
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ご予約のための様式(音楽・演劇共通)をお持ちでない方は、
お手数ですが、上記アドレスまで、事前にご請求ください。
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いただけます。(発売日10:00以降、公演前日または完売まで無休)
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館ウェブサイトでのご予約では、すでに多くのお客様にご利用いた
だいております。ATM速報受信のお客様のみ対象のこのサービス、
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必ずご入力ください。
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マティアス・ゲルネ(バリトン)
Matthias Goerne, Baritone
ドイツ・ヴァイマル生まれ。
これまでに、ハンス=ヨアヒム・ベイヤー、エリーザベト・
シュヴァルツコップ、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの
もとで学んだ。
マティアス・ゲルネは、暖かく流麗なバリトンの声と深い芸術性で
世界中から賞賛を得ており、次代を担うリート歌手として高く評価
されている。ニューヨークのカーネギー・ホール、ロンドンの
ウィグモア・ホールといった一流のホールに頻繁に招かれ、
ウラディミール・アシュケナージ、レイフ・オヴェ・アンスネス、
アルフレート・ブレンデル、クリストフ・エッシェンバッハ、
アレクサンダー・シュマルツ、エリック・シュナイダーといった
高名なピアニストたちと数多く共演している。
オーケストラとは、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ボストン交響楽団、
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団をはじめ世界的な楽団と
共演を重ねており、その指揮者もクラウディオ・アッバード、
リッカルド・シャイー、チョン・ミュンフン、ケント・ナガノ、
ヘルベルト・ブロムシュテットといった多彩な名前が並ぶ。
2004/05シーズンには、ニコラウス・アーノンクール指揮ウイーン・
コンツェントゥス・ムジクス、インゴ・メッツマッハー指揮マーラー
・ユーゲント・オーケストラとのツアーも実現した。
オペラでは、1997年、モーツァルト〈魔笛〉(ドホナーニ指揮)で
ザルツブルク音楽祭にデビューし、世界的な評価を確立。以後、
メトロポリタン歌劇場、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、
チューリヒ歌劇場などに登場している。2004/05シーズンには、
サイトウキネン・フェスティヴァルでのベルク<ヴォツェック>
(小澤征爾指揮)、マドリッド・テアトロ・レアルでのヘンツェ
<ルプパ>、メトロポリタン歌劇場でのモーツァルト<魔笛>
(レヴァイン指揮)などに招かれた。
レコーディングに関しては、デッカと専属契約を結び、多くのCDを
リリースしている。最新盤には、ブレンデルとの<冬の旅><白鳥の
歌>、シュナイダーとの「シューマン歌曲集」がある。
2001年夏、ゲルネはロンドン王立音楽アカデミーの名誉メンバーに
指名された。また、同年11月にはデュッセルドルフ・ロベルト・
シューマン音楽院の歌曲科教授に指名され、
後進の指導にも当たっている。
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アレクサンダー・ シュマルツ(ピアノ)
Alexander Schmalcz, Piano
ドイツ・ヴァイマル生まれ。
少年合唱団の名門、ドレスデン聖十字架合唱団に所属。
また、10歳からピアノを始める。1993年ロンドンに渡り、
ギルドホール音楽演劇学校にてレイン・バーンサイドとグラハム・
ジョンソンに師事した。1996年、メーガン・フォスター伴奏賞、
ジェラルド・ムーア賞を受賞。
シュマルツは、歌曲の名伴奏者として世界的に活躍している。
ドリス・ゾッフェル、ペーター・シュライアー、マティアス・ゲルネ、
シュテファン・ゲンツといった優れた歌手たちと共演し、ロンドンの
ウィグモア・ホール、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、
アムステルダム・コンセルトヘボウといった由緒ある会場に
度々登場している。
また、独奏者、室内楽奏者としても、ヨーロッパ各地での音楽祭出演、
CDや放送のためのレコーディングなど、幅広く活動している。
1999年より、シュマルツはデュッセルドルフ・ロベルト・シューマン
音楽院で後進の指導にも当たっている。また、2004年、ミュンヘンで
開催されたドイツ・ロマン派歌曲コンクールでは審査員を務めた。
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