これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date:  Fri, 5 Sep 1997 20:58:50 +0900 (JST)
From:  fn9t-kjm@asahi-net.or.jp (KOJIMA, Tamami)
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▼ATM速報1997年9月5日発−−−−−−−−−−−−−−−

寺山修司フェスティヴァル、明日9月6日いよいよチケット発売です。

●『ジャガーの眼』 作、演出:唐十郎 出演:劇団唐組
公演日  10月10日(金)、11日(土)、12日(日)
開演時間 午後7時00分
会場   水戸芸術館広場特設テント
全席自由
路地に佇む一人の詩人。しかし実際には「佇んでいた」というべきだ
ろう。なぜなら詩人は死に、路地はもはや路地ではない。そこへ一人
の男(田口)が登場する。そして、熱い風とともに、さめやらぬ情念
が路地をつつみ込み、抒情溢れる物語が立ち上がってくる。その物語
は、いうまでもなく死体から抉りとられた「眼」をめぐる物語だ。そ
の眼とは誰の眼なのか。死んだ詩人の眼か、それとも女が愛する永遠
の男の眼か…。
寺山修司へのオマージュとして書かれたこの作品は85年に初演され、
その緻密な構成力と舞台を詩的で劇的な迷路に造形したその演出力は、
優れて演劇的であり、唐十郎の代表作の一つにあげられる。

●『血は立ったまま眠っている』 作:寺山修司、演出:山崎哲 
出演:劇団ACM、他
公演日  10月24日(金)、25日(土)、26日(日)、
     31日(金)、11月1日(土)、2日(日)
開演時間 金、土曜日 午後7時00分、日曜日 午後4時30分
全席指定
その場所には、公衆便所、倉庫、床屋がある。季節は真夏、そして時
間は夜。男がブルースを歌う。少年が猫を公衆便所の便器のなかに投
げ捨てる。物語はそうして始まる。そこに登場するのは、テロリスト、
麻薬中毒のボクサー、ずべ公、ドラマー、詩を書く少女、前科者、靴
紐売りたち。しかし、彼らは、ここにないどこかの本から剥ぎとられ
てきた挿絵のような存在であり、現実の世界にコラージュされたよう
に置かれている。その物語は、コラージュゆえに幻想的な言葉に彩ら
れる。だが、彼らの行動と言説は、現実を突き崩せずに沈黙する。な
ぜか。政治を通さぬもう一つの『救済』と『解放』のための「抵抗」
が、やはり幻想にすぎなかったからか…。寺山修司は、この作品が
「演劇そのものへの根本的な疑いをさし出していない」といったが、
60年の熱い季節に投げかけられた問いは、90年代を逆照射する
−「すべては幻想であったのか。」

●『犬神』 作:寺山修司、
演出・音楽・美術・美粧:J・A・シーザー 
出演:演劇実験室◎万有引力
公演日  11月22日(土)、23日(日)
開演時間 土曜日 午後7時00分、日曜日 午後4時30分
全席指定
死の記憶に塗りつぶされた首家の末裔、キエの娘ミツが犬田へ嫁ぐ。
そして、ある夜、山へ漬物梅を拾いに行って山犬に襲われる。それ
から九ヶ月たって、ミツは赤児を産む。名前は月雄。月雄が五歳のと  
き、母のミツは草刈り鎌で自殺し、父は月雄が七歳のときに、金物屋
の女と夜逃げをする。やがて大人になった月雄に、谷をへだてた村の
樵夫の娘との縁談が起こる。そして、婚礼の翌朝、月雄は姿を消し、  
新床には花嫁が喉を切られて死んでいる。
詩人が<語り部>となって事件の一部始終を語り、黒子が<コロス>
となって登場人物の心象風景を語るこの作品は、中世に始まる説話文
学のもつ演劇性を簡潔な詩情をもって現代に蘇らせた作品である。
1969年6月、西ドイツ演劇アカデミー主催による国際実験演劇祭
で初演され、同年8月に東京草月会館ホールにて再演された。

チケット     
一般 3,000円  
団体 2,700円(10名様以上) 
中高生 1,500円
通し券 8,100円(3演目)
*団体、中高生、通し券は水戸芸術館でのみ発売いたします。

チケット取り扱い 
水戸芸術館チケット予約センター 029-225-3555
チケットぴあ          03-5237-9988
チケットセゾン         03-3250-9999
CNプレイガイド        03-5802-9999

−−−次回配信をお楽しみに! −−−−−−−−−−−−−−−−−