これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date: Wed, 21 Sep 2005 18:24:10 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02011] Winners, the 9th Mito Short Film Festival
To: atm-info@arttowermito.or.jp
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▼水戸芸術館ＡＴＭ速報２００５年９月２１日発-------------------

第9回水戸短編映像祭の審査結果をお知らせいたします。
グランプリ 2作品、準グランプリ 1作品が選ばれました。

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グランプリ  ：「高橋宗太郎と地獄の古本屋」
              「放課後ノート」
準グランプリ：「こいのぼり」
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グランプリ受賞作品
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「高橋宗太郎と地獄の古本屋」(2003年/DV/27分)
  一ノ瀬 輝監督（いちのせ てる）

  斉藤刑事は偽札事件を追っていた。ついに犯人を逮捕するが
  肝心の偽札が見つからない。
  古本屋の店主、高橋宗太郎は魔法の本を探していた。しかし、
  本の持ち主はすでに亡くなっており、本の所在もわからなく
  なっていた。
  無関係に見えた二つの事件はやがてつながり始め、
  街の上空に地獄の門を呼び寄せる。
  アルバイトをしながら3年がかりで完成させた
  人形アニメーション活劇。

＊一ノ瀬 輝（いちのせ てる）：1978年長崎県生まれ。
  95年に国立佐世保工業高等専門学校に入学。在学中は演劇部に
  のめりこんでいたが、部長とケンカして映画研究会に逃げる。
  映画研究会で人形アニメーションと出会い、現在まで制作を
  続けている。
  新作「高橋宗太郎と雨の殺人事件」が10分ぶんだけ完成した。

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グランプリ受賞作品
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「放課後ノート」(2005年/DV/27分)
  田中 智章監督（たなか ともふみ）

  盛装のワンピース姿だがどこか思い詰めた表情の関口みどり
  （二十三）は一人、とある山村の廃校の教室の窓際に立っていた。
  窓から山野友美（二十三）と大西香織（二十三）が慌てて来るのが
  見えた。動揺隠せぬみどり。同級生の結婚式の二次会が母校で今日
  行われるのだ。二次会から参加のみどり。
  苛酷なイジメの標的だった自分に招待状が来た事に戸惑い、
  母からも無茶だと止められたが、迷いを振り切り会場に訪れたので
  あった。冗談で招待状を送ったものの本当に来るとは思わなかった
  と内心驚きのかつてイジメた側の友美と香織。上京した者、地元に
  残った者。イジメた側、イジメられた側。こうして今、二次会が
  始まる迄の三人の気まずい時間が始まった・・・。人の間に隔たる
  「心の距離」をテーマにしながらも「映画」である事にこだわり、
  心の揺れなどの内面を台詞に頼らず、いかに映像として画面表層の
  変化の中で表現するかに挑んだ作品。

＊田中 智章（たなか ともふみ）：昭和51(1976)年鹿児島生まれ
  大阪育ち。関西大学社会学部マス・コミュニケーション専攻卒業後、
  就職難をきっかけに独学で自主映画を作り始める。
  平成16年『月は夜空に花は根に』水戸短編映像祭準グランプリ。
  『四畳半のテロリスト』うえだ城下町映画祭 審査員賞。
  脚本『亀田洋品店』伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞審査員奨励賞。
  脚本『高気圧ガール』NHK・サンダンス国際映像作家賞日本部門2005
  優秀賞。

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準グランプリ受賞作品
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「こいのぼり」（2005年/DV/42分）
  辻下 直美監督（つじした なおみ）

  新学期、夏の終わり。何も長続きしない中学受験生足立涼は、
  乱暴な家庭教師早苗との勉強に飽き飽きしていた。そんなある日の
  下校中、バレリーナ立花蛍の練習風景をみつけ、虜になる。
  涼が練習場に通い続けていると、ふとした事からバレリーナに言葉
  を交わされバレエを始めることになる。練習場の中に招かれると、
  そこにはなんと不思議な鯉が空中を泳いでいた。
  憧れの蛍とのプライベートレッスンのなかで涼は踊ることに夢中に
  なっていき、自己を確立していく。憧れ、現実、ダンス、そして
  ファンタジーが交差して少年を1歩大人に近づける物語。
＊辻下 直美（つじした なおみ）：83年、兵庫県宝塚市出身。
  高校 2年生時から自主映画を制作、同年宝塚映画研究会ZUKAに所属。
  02慶應義塾大学、環境情報学部入学。実写とCG合成の可能性を探求
  し、映像を企画・制作している。03「運筆」インディーズムービー
  フェスティバル入選、04「Mary'sDiet」文化庁メディア芸術祭推薦
  作品に選ばれ、本作品「こいのぼり」東京学生映画祭準グランプリ。

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第9回ノミネート作品一覧等、全貌や詳細情報は、
下記「水戸短編映像祭」公式サイトでどうぞ。
http://www.mitotanpen.jp/
＊「ミトタンペン『コム』」から『jp』に、変わりました。

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