これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date: Thu, 22 Sep 2005 19:56:31 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02012] Yuki Maeda & Masahiko Satoh Jazz Live
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <49257084.003C1BBC.00@david.arttowermito.or.jp>
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▼水戸芸術館ATM速報2005年9月22日発-------------------

「ソング・シアター ワイルからガーシュインへ
  前田祐希&佐藤允彦 ジャズ・ライヴ」公演迫る!
  セット・リストも決定!

皆様、いよいよあさって 9月24日(土)に迫りました、『ソング・
シアター ワイルからガーシュインへ』。久々のジャズ・ライヴ、
しかもいつもと雰囲気を違えて ACM劇場での開催とあって、
楽しみにされている方も多いことでしょう。じっさいチケットは
好調な売れ行きで、残席はかなり少なくなってきました。

さて今日は、ATM速報を受信されている皆様に、公演に先立ち、
当日の聴きどころをご案内しましょう。
実はセット・リストも決定しているのですが、
ぜんぶお伝えしてしまうのはいかにも無粋なので、
ちょっとだけご紹介するならば -- ワイルでいえば <マック・ザ・
ナイフ> <ビルバオ・ソング> <セプテンバー・ソング>、
あるいはガーシュインでいえば <サマータイム> <誰が守って
くれるの> <ス・ワンダフル> などなど・・・。もうとびきりの
スタンダード・ナンバーばかりですね。曲目を見ながら、
この二人がジャズやロックにとっていかにすばらしい贈り物を
たくさんしたか、ため息が出てしまいました。

ワイル・ナンバーは今でもスティングとか歌ってますし、
ガーシュイン・ナンバーにしても、書かれて半世紀以上経っても、
ギンギンにエレクトリックなマイルス・デイヴィスのバンドで演奏
されているのですからね(たとえば『ウィ・ウォント・マイルス』
収録の <マイ・マンズ・ゴーン・ナウ> とか)。
そのくせ、ガーシュインについてはちょっとびっくりしたのですが、
オリジナルが収録されているミュージカルや映画は、
忘れられているとまではいわないまでも、各ナンバーに比べて
著しく知名度が落ちます(先日LD鑑賞会で関根哲也学芸員がご紹介
したオペラ <ポーギーとベス> はもちろん別格ですが)。
<オー・ケイ!> とか <ファニー・フェイス> とか『窮地の乙女』
とか言われても、ねえ(←これらに収録された、今回も演奏される
名ナンバーを全部当てられる方は相当のガーシュイン通ですね。
正解は当日のパンフレットでどうぞ)。

話は戻って今回のライヴ、注目はまず前田祐希さん。
ダイアナ・クラールやケイコ・リーら、今が旬のジャズ歌手たちに
その実力において一歩もひけをとらない方だと断言できます。
いわゆる「ジャズ歌手」のヴォーカル・スタイルももちろん超一級
ですが、加えてクラシックの発声法もたくみに交え、
実にヴァラエティ豊かな、千変万化のヴォーカルを聴かせてくれます。
シアトリカルなワイルの作品など、「なるほど!」という説得力です
よ。

一方バックを支える佐藤允彦さんも忘れるわけにはいきません。
ピアニストとして、キーボーディストとして(近作にはチェンバロ・
ソロのアルバムもあります)、多面的な才能を発揮し、日本のジャズ
・シーンを牽引してきた佐藤さん。芸術館にはこれで 3度目の登場と
なるのですが(すべて間宮芳生企画)、これまでの 2回の演奏会では、
いずれも異能ぶりを見せてくれています。1991年の『3人のジョン』
では、「コルトレーン・ナンバーをレノン風に、レノン・ナンバーを
コルトレーン風にそれぞれアレンジしてほしい」という間宮芳生の
難しいリクエストにみごとに応え、満場の聴衆を興奮に導きました。
一方2001年の『日本の歌・この100年 III 伝承のこえ -- にほんの
謡・歌・唄』では、田中悠美子さんのヴォーカルと共に奇想天外な
パフォーマンスを繰り広げ、唖然とさせました。
前田さんとは共作アルバムも創り、もう気心の知れた
音楽的パートナーである佐藤さん。
すでに行われたリハーサルを聴いた限りでは、
前田さんのヴォーカルを心憎いばかりに引き立て(特にフルートの
中川昌三さんのオブリガート・パートが絶妙)、
なんとも洒落た雰囲気をかもし出していました。しかし、本番では
アドリブをたっぷり入れる、という情報もあり、油断できません(?)。
中川さんのほか、ベースの加藤真一さん、パーカッションの岡部洋一
さんといずれ劣らぬ凄腕ミュージシャンが揃っているのですから、
ジャズ的なアドリブの興奮も、たっぷり味わえる一夜となるでしょう。

そしてそこに加わる企画者間宮芳生のお話が、
ワイル&ガーシュインの隠された魅力をどう解き明かすか。
まったくもって、ジャジーでミステリアスな夜になりそうです。
お楽しみに!

矢澤孝樹(水戸芸術館音楽部門主任学芸員)

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ソング・シアター ワイルからガーシュインへ
前田祐希 & 佐藤允彦 ジャズ・ライヴ
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http://www.arttowermito.or.jp/atm-info/1900/1949.html
2005年9月24日(土)18:00開場 18:30開演
会場:水戸芸術館ACM劇場
出演:前田祐希(ヴォーカル)、佐藤允彦(ピアノ)
中川昌三(フルート)、加藤真一(ベース)、
岡部洋一(パーカッション)
企画・構成・司会:間宮芳生
料金(全席指定):A席3,500円/B席2,500円
・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00)

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明日23日18時まで(または完売まで)無休で承ります。
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ご精算でお願いいたします。

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