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Date: Fri, 6 Jan 2006 20:57:18 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02057] We Love Japanese Films! 2006 / Mito Cinema Fes. Plus
To: atm-info@arttowermito.or.jp
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▼水戸芸術館ATM速報2006年1月6日発--------------------
春までもうすぐ、でもまだ厳しい寒さの残る 2月半ばの週末は、
心を熱くする映像作品でお過ごしください。
午前と午後 各1本の名作は「日本映画が好き 2006」。
同日それぞれの夕方から夜はシネマパンチが選んだ特別の 2作品
ずつで構成する「水戸映画祭+(みとえいがさいプラス)」。
ACM劇場のあの空間でどうぞ。
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平成17年度優秀映画鑑賞推進事業
日本映画が好き2006
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2006年 2月11日(土・祝)〜12日(日)いずれも10:30〜15:30頃
会場:水戸芸術館ACM劇場
全席自由 当日の出入り自由 各日500円
チケット発売: 1月12日(木)
主催:文化庁・東京国立近代美術館フィルムセンター
水戸市教育委員会・財団法人水戸市芸術振興財団
主管:水戸市優秀映画鑑賞推進事業実行委員会
後援:NPO法人シネマパンチ
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2006年 2月11日(土・祝)10:30〜
次郎長三国志
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脚本・監督:マキノ雅弘/1963年/東映(京都)/102分
出演:鶴田浩二、松方弘樹、佐久間良子、山城新伍、他
講談や浪曲など大衆芸能の世界で広く知られている幕末の博徒、
遠州清水港の次郎長とその子分たちの活躍を描いた痛快時代劇。
監督のマキノ雅弘は1952年から54年にかけて『次郎長三国志』
9部作を作っており、次郎長ものの決定版との評価が高い。
東映のこの作品はそのリメイク版にあたり、4部作として製作
されている。1920年代半ばに監督デビューしたベテラン、
マキノ監督にとっては手慣れた素材であり、流れるような巧みな
演出で男意気の世界を作り出している。
東映が時代劇から任侠映画へと比重を移しつつあった時期でもあり、
次郎長(鶴田浩二)、大政(大木実)、法印大五郎(田中春男)、
関東綱五郎(松方弘樹)、桶屋の鬼吉(山城新伍)、
増川仙右衛門(津川雅彦)、森の石松(長門裕之)という布陣は、
そのまま大正時代劇ともいえる任侠映画の中核をなしていく。
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2006年 2月11日(土・祝)12:50〜
隠し砦の三悪人
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脚本・監督・製作:黒澤明/1958年/東宝/138分
出演:三船敏郎、上原美佐、千秋実、藤原釜足、他
時は戦国時代。隣国との戦いに敗れた秋月家の侍大将=三船敏郎は、
残された姫を擁し、隠しておいた軍用金を掘りだして、敵中突破を
計ろうとしていた。同盟国に脱出するためである。
二人の百姓を狂言まわしに使い、お家再興にまつわる宝探し、
敵中横断にともなう追っかけなどを盛り込んだ作品。
襲いかかる様々な難関、手に汗握るスリリングな場面が連続する。
そのようなシチュエーションをいかに面白く組み立てるかに
三人の脚本家、菊島隆三、小国英雄、橋本忍と黒澤明は
大いに知恵を絞ったという。観客を飽きさせないという決意のような
ものもうかがえるシナリオである。この映画が製作された1958年は、
映画館入場者数が史上最高の11億2745万人を数えた年である。
この時、映画は文字どおり大衆娯楽の王者であり、そしてこの作品は、
まさにその記念すべき年にふさわしい作品であった。「キネマ旬報」
ベストテン第2位。1959年ベルリン国際映画祭監督賞、
国際映画批評家賞を受賞。
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2006年 2月12日(日)10:30〜
反逆児
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脚本・監督:伊藤大輔/1961年/東映(京都)/110分
出演:中村錦之助、桜町弘子、岩崎加根子、安井昌二、他
戦国時代を制し天下を統一、江戸幕府を開いた徳川家康には悲運の
長男があった。名前は三郎信康。母は桶狭間の戦いで織田信長の
奇襲を受け落命した遠江の雄、今川義元の娘(築山殿)である。
父、家康が母にとっては仇敵にあたる信長の旗下にくだったことに
彼の悲劇の源があった。本作は、この史実をもとにした大佛次郎の
原作「築山殿始末」を、時代劇の巨匠伊藤大輔が格調高く演出した
作品である。原作では、信康を死に追いこんだ家康の側に比重が
置かれていたが、映画では内部に矛盾をかかえた信康に焦点を当て、
死を自らの運命として受け入れて切腹していく悲運のヒーローに
造形している。
大河内伝次郎、阪東妻三郎など優れた男優との出会いの中で、
数々の名作を作りつづけてきた伊藤監督にとっては、
自分のイメージを投影することができる俳優、中村錦之助を得た
ことが大きく、彼もエネルギッシュな演技でその要請に応えている。
「キネマ旬報」ベストテン第6位。
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2006年 2月12日(日)13:00〜
白い巨塔
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監督:山本薩夫/1966年/大映(東京)/150分
出演:田宮二郎、東野英治郎、田村高廣、小沢栄太郎、他
一人の医学部助教授の教授昇進をめぐって展開される、大学内部の
権謀術数の世界を大胆に描いた、山崎豊子の同名小説の映画化作品。
発表当時、医学界に波紋を投じた小説であり、近年テレビドラマ化も
され、ふたたび話題を集めた。この映画化では脚本を橋本忍が担当し、
1950年代独立プロダクション運動などの活躍で社会派として知られる、
山本薩夫が監督にあたっている。「白い巨塔」=「大学医学部」の
欺瞞性が、山本監督一流の巧みな語り口で小気味よく暴かれ、痛快な
作品となっている。野心に燃える助教授を演じた田宮二郎の魅力も、
この作品の成功を支えており、俳優として記念すべき作品となった。
山崎豊子原作、山本薩夫監督の同系列の作品に
『華麗なる一族』(1974)、『不毛地帯』(1976)がある。
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水戸映画祭+(みとえいがさいプラス)
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2006年 2月11日(土・祝)〜12(日)いずれも16:00〜
会場:水戸芸術館ACM劇場
1作品毎の入替制 全席自由 各1,000円
*チケットは整理番号付き(予約順)です。
ご入場は整理番号順となります。
チケット発売: 1月12日(木)
主催:NPO法人シネマパンチ/財団法人水戸市芸術振興財団
後援:水戸市/水戸市教育委員会
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2006年 2月11日(土)16:00〜
「サヨナラCOLOR」 1,000円
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監督:竹中直人/2004年/日本/119分
出演:竹中直人、原田知世、段田安則、雅子、他
サヨナラからはじまることがたくさんあるんだよ
高校の同級生だった正平と未知子、25年後偶然にも正平の働く病院に
未知子が入院することになる。未知子は正平の初恋の相手であったが、
未知子は正平のことを覚えていない。過剰な診療にはじめのうちは
迷惑がっていた未知子もまっすぐな正平に徐々に心を開いてゆく。
熱心な正平のおかげでついに未知子の手術は始まった・・・。
竹中直人 4年ぶりの新作は、個性豊かなキャスト、また忌野清志郎や
ハナレグミなどミュージシャンも数多く出演する、せつないが
心あたたまる珠玉のラブストーリー。
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2006年 2月11日(土)18:20〜
「SCRAP HEAVEN」 1,000円
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監督・脚本:李 相日/2005年/日本/117分
出演:加瀬亮、オダギリジョー、栗山千明、柄本明、他
僕たちが出会って、世界は変わった
バスジャック事件をきっかけに出会ったふたりの男とひとりの女。
シンゴとテツは復讐請け負いゲームを始め、サキは一人自室で
秘密の実験を続ける。
そして、「世界を一瞬で消せる方法」を手に入れた彼らのゲームは、
想像もしなかった未来に向かって加速していく・・・。
今、日本で最もその才能が注目されている監督・李相日が加瀬亮、
オダギリジョー、栗山千明という最強のキャストとコラボレートした
疾走感あふれる作品。
また、三の丸庁舎でもロケを行い、シネマパンチスタッフが
エキストラとして参加!
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2006年 2月12日(日) 16:00〜
「トゥルーへの手紙」 1,000円
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監督・脚本:ブルース・ウェバー/2004年/米/78分
出演:トゥルーをはじめとするゴールデン・レトリバー、ダーク・
ボガード、エリザベス・テイラー、ハービー・フレッチャー 他
DOGS FOR PEACE 僕たちは平和の使者
2001年9月11日、写真家のブルース・ウェバーは旅先にいた。
倒壊した世界貿易センタービル近くの自宅には一緒に暮らす犬たちが
いる。無事でいてくれるだろうか?
この恐怖の体験が彼に1本の映画を作らせた。それは、ウェバー家の
末っ子ゴールデン・レトリバー "トゥルー" に宛てた手紙という形式
で、自分自身や隣人たちのドラマを綴っていく。
50年、60年代のスロー・バラードや、ジャズの名曲とシンクロしなが
ら流れるコラージュ的な映像。時に優しい気持ちになり、時に悲しく
なる。やがて動物に対する愛情が人間の尊厳の感情へと自然に導かれ
ていくシネ・エッセイ。
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2006年 2月12日(日) 17:40〜
「ランド・オブ・プレンティ」 1,000円
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監督・脚本:ヴィム・ヴェンダース/2004年/米=独/124分
出演:ミシェル・ウィリアムズ、ジョン・ディール、リチャード・
エドソン、ウェンデル・ピアース 他
巨匠ヴィム・ヴェンダース『パリ・テキサス』以来の最高傑作
アフリカとイスラエルで育った少女ラナは、長年会っていない叔父の
ポールに亡き母の手紙を渡すため、10年振りに故郷アメリカの地を
踏んだ。テロ後の妄想に取り憑かれたポールは、誇り高き自由の地
「アメリカ」を守るためだけに毎日を費やしている。ある事件を
きっかけに再会した二人は、アメリカを横断する旅に出た。
ヴェンダース自身が「今、一番重要な事柄を映画にした」と言う
本作は2004年ヴェネチア映画祭で鳴り止まぬ拍手喝采を受け、
ユネスコ賞を受賞。必ず訪れる新しい明日に希望を感じさせる感動作。
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上記すべてのチケット発売:1月12日(木)
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・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-225-3555(9:30〜18:00、月曜休)
・ATM速報受信のお客様のご予約はメールでも承ります。(13:00〜)
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
メールでのご予約は上記アドレス宛、発売日13:00以降の、
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ご予約のための様式(音楽・演劇共通)をお持ちでない方は、
お手数ですが、上記アドレスまで、事前にご請求ください。
ATM速報受信のお客様に限り、下記館ウェブサイトからもお申し込み
いただけます。(発売日 9:30以降、上映前日または完売まで無休)
https://www.arttowermito.or.jp/t/authenticate.cgi
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