これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date: Wed, 18 Jan 2006 16:57:12 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02063] Audition/Workshop for New Work by ACM Theatre 2007
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <492570FA.002BB0B6.00@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 02063

▼水戸芸術館ATM速報2006年1月18日発------------------

  長谷川 裕久:
    それは不思議なもので、台詞を役者がしゃべって、音を入れて、
    ある時ふっとかぶさる瞬間、自分でも思ってもみなかった
    何かが出てくる、これが面白い。

  唐 十郎:
    そうだね。劇団で二ヶ月ぐらい稽古やっていて、
    楽しみなのがそこなんですよ。

昨年11月に実施した「オーディション・俳優・ワークショップ・
オータム」に続き、冬のオーディションとして「オーディション・
俳優・ワークショップ・ウインター」を開催します。
ACM劇場がプロデュースする新作の出演者を、
ワークショップ参加者から選抜します。
新作はACM劇場専属の劇作家・演出家の長谷川裕久が書き下ろし、
演出も担当します。

冒頭の発言は、昨年 7月の「現代劇作家の新作」シリーズ
『ラ・クカラチャ―ゴキブリの歌』のパンフレットに掲載された
長谷川と唐十郎氏の対談からの抜粋です。
この二人の劇作家・演出家の言葉からも分かる通り、
すべての創造の成果は稽古場からの発見によるもののようです。
劇作家が執筆する過程ではまったく意図しなかったことが、
稽古場で突然起こり、それに驚き、感動する。
そんな瞬間があるからこそ、彼らは芝居を続けられるのかも
しれません。その源となるのが、すばらしい俳優の存在、
ということでしょうか。

そういった俳優たちとの出会いを求めて、
今回のワークショップを行っていきたいと考えています。
この「ウインター」ヴァージョンでは、ダイアローグ(会話)を
中心とした連続のワークショプを実施し、充実した稽古場を
つくるつもりです。
多くの俳優の方からのご応募をお待ちしております。

長谷川裕久の作品について、先の対談のなかで、唐十郎氏が自身の
作品を取り上げながら、かなり具体的に発言していますので、
ご参考までに掲載させていただきます。
長谷川が自身の作品『美貌の流星』の執筆当時のことを回想し、
長台詞についての考えを述べながら劇作法についてしゃべったことを
受けての発言です。

  長谷川 裕久:
    僕の書いたものを、自分のスケールを超えて、聴く人が解釈して
    くれて、より大きなものになるような、そんな言葉の扱い方が
    あることに気づいたんです。

  唐 十郎:
    でも『美貌の流星』の登場人物の長台詞は、僕の『ジョン・
    シルバー』のなかの長台詞よりも自己制御が利いてますよ。
    『ジョン・シルバー』の長台詞は、つんのめって、何ていうか、
    うわごとに近い状態になってくるからね。ところが、長谷川君の
    場合は、たとえば、白い砂利石を踏むって時に、そのままズーっ
    と歩いてくるんじゃなくて、光線が砂利石を照り返して、
    こう目がチカチカして眩しいくらいの状態、ちょっと戸惑う感じ
    かな。そんな間合いを入れたりして風景が見えてくる。(・・・)
    そんな目の配り方に相当工夫したもんだから、自己制御が利いて
    いるのかなと思った。
    そういうふうにしてわりと用心深くいくから、
    突然馬になれるんだよね。馬になったら、馬は人格ないから、
    自己制御が利かないもんね。
    このへんの転換、非常に説得力がある、飛躍があるね。本当に、
    見ているこちらも胸倉掴まえられた。舞台に引きずり込まれた
    という感じがしますね。

演劇部門学芸員 櫻井琢郎

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2007年新春 ACM THEATRE PRODUCE「現代劇作家の新作」3
「オーディション・俳優・ワークショップ・ウインター」
参加募集  〆切迫る!
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2007年新春に上演予定の、ACM劇場プロデュース公演「現代劇作家の
新作」(作・演出=長谷川裕久)の出演者募集のため、
オーディションを兼ねたワークショップを実施します。
ACM劇場専属の劇作家・演出家の長谷川裕久自身が、
このワークショップを担当し、参加者をオーディション!
皆様のご応募をお待ちしております。

実施期間:2006年 1月31日(火)〜 2月 2日(木)[ 3日間]の
          午後 2時〜午後 5時
会場:水戸芸術館リハーサル室
募集人数:10名
応募条件:舞台経験のある20歳以上の男女で、
3日間のワークショップにすべて参加できる方。
申込方法:所定の申込用紙に必要事項をご記入の上、水戸芸術館へ
          ご持参いただくか、下記のお申し込み(お問い合わせ)先
          までご郵送ください。
*申込用紙は水戸芸術館エントランスホール内チケットカウンターで
  お受け取りいただくか、下記水戸芸術館ホームページに掲載の
  PDFファイルをダウンロードしてください。
http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html

締め切り
  ご持参の場合:2006年 1月22日(日)午後 6時まで
  ご郵送の場合:2006年 1月22日(日)必着

書類選考
  締め切り後、提出していただいた書類をもとに、書類選考をし、
  ワークショップ参加者を決定させていただきます。
  選考の結果は、応募者全員に郵送にてお知らせいたします。
  書類の選考料およびワークショップ参加費は無料です。

お申し込み・お問い合わせ
水戸芸術館 ACM劇場「オーディション・俳優・ワークショップ・
ウインター」参加者募集係
TEL 029-227-8123
310-0063 水戸市五軒町 1-6-8
http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html

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