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Date: Wed, 25 Jan 2006 21:25:07 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02065] Upcoming Exhibition "To The Human Future - Flight From The Dark Side"
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <49257101.00443801.00@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 02065
▼水戸芸術館ATM速報2006年1月25日発------------------
本日お得な前売券の販売を開始いたしました「人間の未来へ --
ダークサイドからの逃走」展、プレスリリースより、詳細情報を
お届けいたします。
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人間の未来へ -- ダークサイドからの逃走
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米国の単独主義、覇権主義は目に見える影響ばかりではなく、
同時代の世界の人々の心をむしばみ、価値観に大きく影響をもたらし
ています。経済のグローバリズムによる判断基準では、ごく一部の
人々にいかに利益をもたらすか、が重視され、この基準では効率とは
異なる人間の誠実さや道理、人権への配慮は遠ざけられてしまいます。
しかし、こうした状況は、米国のイラク侵攻後の米国内の例を見るま
でもなく、情報管制によって仕立てられているともいえるでしょう。
私たちは常に平和を求めながら、一方では異なるものとの共存には
寛容になれない困難さをもかかえています。人類がこれからどこに
向かっていくかについての不安が増幅する中、私たちは、
ひとりひとりが多様な世界に目を向け、事実を見る目を養って情報の
渦から抜け出す判断力と、多様な人々を受け入れる許容力をもつこと
が求められています。
本展では、混沌とした時代にあって、ダークサイドに陥りがちな
人間が、どこまで他者への理解や人間の尊厳に対しての自覚を呼び
覚ますことができるかをテーマに、報道写真と映像並びに彫刻に詩や
箴言を組みあわせ、共感を引き出す展示を試みます。
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出品作家
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マグダレーナ・アバカノヴィッチ
フィリップ=ロルカ・デコルシア
アントニー・ゴームリー
橋本 公
広河 隆一
マイケル・ライト
ジェームズ・ナクトウェイ
長倉 洋海
シリン・ネシャット
オノ・ヨーコ
ユージン・スミス
スゥ・ドーホー
ビル・ヴィオラ
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展覧会概要
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展覧会名:人間の未来へ―ダークサイドからの逃走
欧文表記:To The Human Future - Flight From The Dark Side
会期:2006年 2月25日(土)〜 5月 7日(日)
開館時間:9時30分〜18時(入場は17時30分まで)
休館日:月曜日
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
入場料:一般800円、前売・団体(20名以上)600円
中学生以下・65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方は無料
チケット取扱:水戸芸術館エントランスホールチケットカウンター
JR東日本みどりの窓口、びゅうプラザ
*一年間有効フリーパス:
ハイティーンパス「H.T.P.」1,000円、対象15歳以上20歳未満、
おとなのパス 2,500円、対象20歳以上
*パスの取扱は水戸芸術館エントランスホールチケットカウンター
主催:財団法人水戸市芸術振興財団
後援:水戸市教育委員会、NHK水戸放送局
助成:独立行政法人国際交流基金
アジアン・カルチュラル・カウンシルACC
協賛:アサヒビール株式会社、株式会社リーテム
協力:日本航空、株式会社創夢
企画:逢坂恵理子(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)
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出品作家と作品
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マグダレーナ・アバカノヴィッチ
Magdalena Abakanowicz(ポーランド)
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1930年 ポーランド、ファレンティ生まれ。ワルシャワ在住
1954年 ワルシャワ美術学院を卒業。1960年代<アバカン>と
呼ばれる立体を制作し始める。
1965年 サンパウロ・ビエンナーレで大賞受賞。
1978年、サンパウロ・ビエンナーレ参加。
1980年 ヴェネチア・ビエンナーレのポーランド館で展示。
1991年 大規模な回顧展が水戸芸術館ほか日本国内を巡回。
欧米での展覧会に数多く出品。
2005年 アメリカの国際彫刻センターより
Lifetime Achievement賞受賞。
出品作品:『ベンチの上の立像』1989年(ブロンズ)
フィリップ=ロルカ・デコルシア
Philip-Lorca diCorcia(アメリカ)
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1951年 アメリカ、ハートフォード生まれ。ニューヨーク在住。
ボストン美術館の学校で学んだ後、1979年にエール大学の修士課程
修了。1970年代後期より新しい写真の担い手として注目され、
数多くのグループ展、個展に出品。
1991年 ロンドンのフォトグラファーズ・ギャラリーで個展。
2003年 ロンドンのホワイト・チャペル・アートギャラリーで
個展開催後、フランス、ドイツ、
スウェーデン、イタリアなどヨーロッパ巡回。
出品作品:『Heads』シリーズから写真4点
2001年(Cタイププリント)
アントニー・ゴームリー Antony Gormley(イギリス)
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1950年 イギリス生まれ。ロンドン在住
1981年 ロンドンのホワイト・チャペル・アートギャラリーで個展
開催後、欧米各地の展覧会に出品。イギリスを代表する彫刻家。
1992年 市民参加によって無数に作られた素焼きの小さな人体を、
空間に充満するように設置するフィールド・シリーズを開始。
アメリカ、ヨーロッパ、中国での実施後、2004年東京都立城南
高校でアジアン・フィールドをおこなう。
1996年 大規模な個展が国内を巡回する。
出品作品:『昇華物 IV(Sublimate IV)』
『位置決定/苦境(Fix)』
『未形態(Unform IV)』
2004年(3点とも光沢スチールブロック)
橋本 公 Isao Hashimoto(日本)
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1959年 熊本生まれ。明治大学商学部を卒業後、
17年間銀行員として勤務。
2001年 武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科入学。
2003年『1945-1998』世界の核実験地図を武蔵野美術大学で発表。
東京日仏学院の「おんなのけしき 世界のとどろき」展
(キュレーター岡部あおみ)に出品。
出品作品:『1945-1998』2003年
(DVD/サウンドインスタレーション)
広河 隆一 Ryuichi Hirokawa(日本)
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1943年 中国、天津市生まれ。東京在住。
1967年 早稲田大学卒業後、イスラエルに渡る。
1970年 以後、中東諸国を中心に、世界各国を取材。
1982年 よみうり写真大賞受賞。
1998年『人間の戦場』で日本ジャーナリスト会議特別賞受賞。
2003年 写真記録『パレスチナ』で、日本写真協会賞年度賞、
ならびに土門拳賞受賞。
2004年 フォトジャーナリズム月刊誌『DAYS JAPAN』を創刊。
出品作品:モノクロ写真約10点を出品
マイケル・ライト Michael Light(アメリカ)
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1963年 アメリカ、フロリダ生まれ。サンフランシスコ在住。
サンフランシスコ・アート・インスティテュートで写真を学ぶ。
1999年 宇宙飛行士が撮った写真をNASAの許可を得て再編成した
写真集『フル・ムーン』を出版。世界7カ国語に翻訳され、
展覧会が世界各地で開催される。
2003年 アメリカ軍の原爆実験記録写真を再編成した『100SUNS』
を出版、反響を呼ぶ。
出品作品:『100SUNS』のシリーズから選択した
着色プリント写真37点
ジェームズ・ナクトウェイ James Nachtwey(アメリカ)
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1948年 アメリカ、ニューヨーク生まれ。ニューヨーク在住。
大学で政治学と美術史を学び、1972年ころより独学で写真を始める。
1981年 世界各地の紛争問題の写真を撮り始める。
1983年 ロバート・キャパ賞を受賞し、脚光を浴びる。
1993年・1995年には世界報道写真最優秀賞を受賞するなど、
国際的に高い評価を得ている。
出品作品:モノクロとカラー写真約10点を出品
長倉 洋海 Hiromi Nagakura(日本)
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1952年 北海道釧路市生まれ。東京在住。
同志社大学法学部卒業後、時事通信社写真部を経て1980年フリーの
フォト・ジャーナリストとなる。
アフリカ、中東、中米、東南アジアなど世界の紛争地に生きる人々を
撮り続ける。
1983年 日本写真協会新人賞
1993年 第12回土門拳賞
1998年 産経児童出版文化賞を受賞。
出品作品:『戦場から人間へ』より7点
(カラープリント、ゼラチン・シルバープリント)
シリン・ネシャット Shirin Neshat(イラン)
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1957年 イラン生まれ。ニューヨーク在住。
1974年 10代で渡米。1979年滞米中にイラン・イスラム革命が起こり、
1990年まで帰国できなくなる。
1995年 ヴェネチア・ビエンナーレのトランスカルチャー展に出品。
1996年 ヴィデオ作品を制作。
1999年 ヴェネチア・ビエンナーレで受賞後、国際的な注目を浴びる。
2000年 光州ビエンナーレで受賞。
2005年 ヒロシマ平和賞受賞。
大規模な個展を広島市現代美術館で開催。
出品作品:『Fervor』2000年
(モノクロヴィデオ/サウンド・インスタレーション)
オノ・ヨーコ Yoko Ono(日本)
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1933年 東京生まれ。ニューヨーク在住。
1953年 ニューヨークに移住、サラ・ローレンス大学で作曲と詩を
学ぶ。60年代、フルクサスの活動に参加。
1966年 ロンドンに移り活動、ジョン・レノンと出会う。
1971年 エバーソン美術館(NY)で個展「THIS IS NOT HERE」を
開催。
1980年 ジョン・レノンとの共作「ダブル・ファンタジー」発表。
ホイットニー美術館(NY)やオックスフォード近代美術館
での個展のほか、ヴェネチア・ビエンナーレやシドニー・
ビエンナーレ、横浜トリエンナーレなど数多くの国際展に
招待出品。
2000年 ジャパン・ソサエティー(NY)での開催後、
個展「YES YOKO ONO」が米国内を巡回。
2003年 水戸芸術館で「YES オノ・ヨーコ」展開催後、
日本国内巡回。
出品作品:『絶滅に向かった種族2319-2322』1992年
(インスタレーション)
ユージン・スミス Eugene Smith(アメリカ)
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1918年 アメリカ、カンザス州生まれ。1978年没
14歳から写真を撮り始め、1934年には写真が地方新聞に
掲載される。奨学金を得て、ノートルダム大学に入学するが中退。
ニューヨーク・インスティテュート・オブ・フォトグラフィーで
写真を学ぶ。第2次世界大戦に通信員として従軍。沖縄戦で重症を
負う。
1940-50年代は『ライフ』誌に多数の優れた写真を掲載。
1961年 日立製作所の依頼で来日。
1971年 大規模な回顧展「真実を偏見となせ」がユダヤ美術館
(NY)で開催され、日本にも巡回。水俣に移り住み、
水銀汚染の実態を取材。ロバート・キャパ賞等受賞。
1977年 アリゾナ大学で教鞭をとる。
出品作品:『楽園へのあゆみ』1946年
『田舎医者』1948年、組写真
『慈悲の人 シュヴァイツァー』1954年
(すべて、ゼラチンシルバープリント)
スゥ・ドーホー Do-Ho Suh(韓国)
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1962年 韓国、ソウル生まれ。ニューヨーク在住。
ロードアイランド・デザイン学校卒業後、エール大学の大学院で
彫刻を学ぶ。
2001年 ヴェネチア・ビエンナーレの韓国館に出品、
国際的に高い評価を得る。ロンドン、サーペンタイン・
ギャラリー、シアトル美術館、ソウルのアート・ソンジェ、
などで個展を重ね、ニューヨーク近代美術館、ホィットニー
美術館、グッゲンハイム美術館などが作品を所蔵。
2005年 日本では、エルメス銀座で個展。
森美術館「秘すれば花」展に出品。
出品作品:『落下傘兵 III』2006年(インスタレーション)
ビル・ヴィオラ Bill Viola(アメリカ)
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1951年アメリカ、ニューヨーク生まれ。ロサンゼルス在住。
シラキース大学で絵画と電子音楽を学び、ヴィデオに遭遇。
1970年代より、ヴィデオによる作品を作り始める。
日本に18ヶ月滞在し、日本文化と最新のヴィデオ技術を学ぶ。
世界各地で展覧会に招待され、ヴィデオ・アーティストとしての
評価を不動のものとする。
出品作品:『Surrender』2001年(ヴィデオ・インスタレーション)
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関連企画
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オープニング・トーク
出品作家 スゥ・ドーホー、橋本公、マイケル・ライトによる
ギャラリートークをおこないます。*通訳付
日時:2006年 2月25日(土)14時〜15時30分
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
*料金は、展覧会入場料に含まれます。
キュレーター・トーク
展覧会を企画した逢坂恵理子がトークをおこないます。
日時:2006年 3月11日(土)14時〜15時
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
*料金は、展覧会入場料に含まれます。
スペシャル・トーク
『世界がもし100人の村だったら』をまとめ、支援活動を続ける
池田香代子さんの講演会をおこないます。
日時:2006年3月25日(土)14時〜15時30分 *開場13時30分
会場:水戸芸術館会議場
定員:80名 *要電話予約
料金:一般 500円、高校生以下 300円
チケット予約:Tel. 029-225-3555
予約受付時間:9時30分〜18時
予約受付開始日:2006年 2月25日(土)9時30分〜
*池田香代子:1948年東京生まれ。ドイツ文学翻訳家、
口承文芸研究家。
『ソフィーの選択』、『夜と霧 新版』などを翻訳。
スクリーニング&スペシャル・トーク
出品写真家ジェームズ・ナクトウェイのドキュメンタリー映画
「戦場のフォトグラファー」の上映後、ナクトウェイと広河隆一の
対談をおこないます。
日時:2006年 4月 8日(土)
13時30分〜15時10分 映画上映(字幕)*開場13時
15時30分〜17時 講演会 (通訳付)
会場:水戸芸術館ACM劇場
料金:1,000円
*チケットは当日券のみ
*高校生以下は無料ですが、学生証、保険証等年齢が証明できる
ものをお持ちください。
*「戦場のフォトグラファー」(War Photographer)2001年
監督・製作:クリスチャン・フレイ(スイス/96分)
2002年アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞ノミネート作品
高校生ウィーク2006 2006年3月15日(水)〜4月16日(日)
毎年恒例の高校生または同年代の方を対象とした
現代美術ギャラリーへの招待月間。
期間中は来館者誰でもが利用できるカフェ+交流スペースが
ギャラリー内に開設され、その運営を高校生、大学生を中心とした
世代が担います。
対象:高校生または15歳〜18歳までの方
*学生証、保険証等年齢が証明できるものをお持ちください。
なお、高校生の場合は年齢は問いません。
CACギャラリートーカー(ボランティア)による
ウィークエンド・ギャラリートーク
CACギャラリートーカーと対話しながら展覧会を鑑賞します。
日時:2006年3月12日(日)〜5月7日(日)
毎土・日曜日 各日14時30分〜(約40分)
*都合により中止になる場合がありますので
あらかじめご了承ください。
*料金は、展覧会入場料に含まれます。
赤ちゃんと一緒に美術館散歩
日時:2006年 4月 7日、14日、21日(全て金曜日) 各日10時〜11時
募集人数:各日、6組(先着順)
対象:未就学児とその保護者
参加費:無料 *別途、展覧会入場料が必要です。
申込締切:各日、開催日の一週間前まで
託児付きギャラリートーク
お子さんを預けて、展覧会をゆっくりご覧ください。
日時:2006年 4月13日(木)10時〜11時30分
募集人数:8名(先着順)
託児料金:500円(1家族につき)
*別途、展覧会入場料が必要です。
申込締切:2006年 3月30日(木)
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同時開催
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クリテリオム66 小橋 陽介
会期:2006年 2月25日(土)〜 3月26日(日)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー第9室
企画担当:窪田研二(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
クリテリオム67 本城 直季
会期:2006年 4月 1日(土)〜 5月 7日(日)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー第9室
企画担当:高橋瑞木(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
*料金は、展覧会入場料に含まれます。
*クリテリオムは、ラテン語で「基準」を意味し、
若手作家の新作を中心に紹介する企画展。
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ATM速報の配信停止・アドレス変更等のご連絡は下記で承ります。
mailto:atm-info-request@arttowermito.or.jp
事業に関するお問い合わせは下記までお気軽にどうぞ。
mailto:webstaff@arttowermito.or.jp
http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---