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Date: Tue, 12 Dec 2006 17:35:35 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02187] Press Release "The Door into Summer: The Age of Micropop"
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <49257242.002F340A.00@david.arttowermito.or.jp>
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▼水戸芸術館ATM速報2006年12月12日発 ---------------

Press Release
夏への扉
マイクロポップの時代

松井みどりは、美術評論家として1995年から2006年に至る
約10年間のアートシーンの中に「マイクロポップ」的表現の出現と
実践の現場を読み取ってきました。
作家が産み出す新しい表現と美術評論家としての対峙は、
それまでにはなかったタイプの作品群が位置する場所を、
言説として思索する過程であり、
松井は専門とする文学的分析手法から
「マイクロポップ」という概念を獲得するに至ります。

本展覧会は、松井みどりが「マイクロポップ」なる概念を獲得する
過程において、重要な働きかけをした作家の作品と、
「マイクロポップ」の視座から未来を見渡した時に、
さらなる展開を担うと思われる若手作家の作品とによって構成される
グループ展です。

本展覧会は「マイクロポップ」というコンセプトのもとに
15人の日本人作家 -- タブロー・ドローイングを出品する奈良美智、
杉戸洋、落合多武、有馬かおる、青木陵子、タカノ綾、森千裕、
國方真秀未、写真作品出品する島袋道浩、野口里佳、
インスタレーション作品を出品する半田真規、K.K.、
ビデオ作品を出品する田中功起、大木裕之、泉太郎 -- を集め、
彼らの新旧作品 250余点を通して、
独自な創造として発生しながらもひとつの共通性を持つようになった
ある芸術的創造力の姿を提示し、その芸術表現と同時代の、
若い人々の生き方や感性との共通点や、
後の世代への影響力について考えようと試るものです。

「マイクロポップ」とは、歴史が相対化され、様々な価値の
よりどころである精神的言説が権威を失っていく時代に、
自らの経験のなかで拾い上げた知識の断片を組み合わせながら、
新たな美意識や行動の規範をつくりだしていく、「小さな前衛」的
姿勢です。この姿勢は、人や情報や物がかつてないスピードと規模で
世界中を動き、遠くの出来事が自分の生活のベーシックなところまで
揺るがしかねないグローバル時代にあって、人それぞれが
常に流動する状況に反応しながら自分自身の判断の基盤を作り、
「生きている」という手ごたえを感じるために
「小さなサバイバル」を試みているとも言えるでしょう。

本展は、「小さなサバイバル」の試みである個々の作品を
一堂に集めることで、時代の様相としての傾向を視覚体験する場と
すると同時に、本展覧会を契機として、これまで、ややもすると
周辺的にとらえられてきた領域の表現が、新しい価値、
新しい芸術観として、広く認知され、同時に議論される場を
提供しようとするものです。

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●松井みどり著「マイクロポップの時代:夏への扉」
  2007年春発売予定!(パルコ出版)

松井みどりの「マイクロポップの時代」なる新しい概念は、
パルコ出版社の協力を得て、書籍として2007年春の刊行を予定で
準備を進めている。
これにより、松井が見据える「マイクロポップ」の概念の
全貌を紹介する書籍と、それを体現する美術作品の展覧会の
二つの企画を並行して進めることで、
本と展覧会の二つのメディアから世に問うことが可能となった。

*松井みどり(美術評論家)
上智大学、東京大学大学院で英米文学、プリンストン大学大学院
博士課程で比較文学を専攻し、東北大学の助教授として英米文学
の分野にて現代詩を研究していたが、同大学を辞した1994-95年頃
から美術評論家として、海外の学術誌、論文集、企画展カタログに
同時代の日本の現代美術の潮流や作家について論文を寄稿しはじめ、
日本を代表する美術評論家として日本のアートシーンを精力的に
海外に紹介している。

*「マイクロポップ」
仏哲学者ジル・ドゥルーズが著書『カフカ:マイナー文学のために』
において明らかにした、新しい時代の芸術のモデル。
メジャーな言語を使って表現することを余儀なくされながら、
そのなかで独自の脱線や言い換え、表現コードの組み替えを行い、
既存の表現の限界を超えて新しい表現を作っている想像力のありかた
を指している。

*「夏への扉」
アメリカのSF作家、ロバート・A・ハインラインの小説のタイトル
から取られている。この作品に流れる楽観的な世界観は、「現実」が
限定されたひとつの世界であるとは限らず、むしろそれは、
一瞬一瞬の選択によって変わる無限の可能性と崩壊の危機をはらむ、
流動的なものであるという意識に裏打ちされている。

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出品作家(15名)
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奈良 美智、杉戸 洋、落合 多武、有馬 かおる、青木 陵子、
タカノ 綾、國方 真秀未、島袋 道浩、野口 里佳、半田 真規、
森 千裕、田中 功起、K.K.、大木 裕之、泉 太郎

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展覧会概要
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展覧会名:   「夏への扉-マイクロポップの時代」
欧文表記:    The Door into Summer : The Age of Micropop
会期:        2007年2月3日(土)~ 5月6日(日)
開館時間:    9時30分~18時 *入場は17時30分まで
会場:        水戸芸術館現代美術ギャラリー
休館日:      月曜日
*ただし、2月12日、4月30日(月・祝)は開館。
  翌、2月13日、5月1日(火)休館。
入場料:      一般800円、前売・団体(20名以上)600円
  中学生以下・65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方は無料。
チケット発売:水戸芸術館エントランスホールチケットカウンター
  *2007年 3月31日までJR東日本みどりの窓口、びゅうプラザにても
    販売
*一年間有効フリーパス
  ハイティーンパス「H.T.P.」1,000円(対象15歳以上20歳未満)
  おとなのパス 2,500円(対象20歳以上)
  取扱は、水戸芸術館エントランスホールチケットカウンター
主催:財団法人水戸市芸術振興財団
協賛:アサヒビール株式会社、資生堂、JEANS FACTORY
協力:株式会社創夢
企画:松井 みどり(美術評論家)
      森 司(水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)

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出品作家略歴
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●奈良 美智 Yoshitomo Nara
1959  青森県生まれ
1987  愛知県立芸術大学大学院修了
1988-1993 ドイツ国立デュッセルドルフ芸術アカデミー在籍
1995 「深い深い水たまり」SCAI THE BATHHOUSE
2001-2002 「I don't mind, if you forget me.」横浜美術館
2006 「A to Z」吉井酒造煉瓦倉庫

●杉戸 洋 Hiroshi Sugito
1970  愛知県生まれ
1992  愛知県立芸術大学日本画学科卒業
1999 「MOT Annual 1999 - Modest Radicalism」東京都現代美術館
2003 「under the shadow」小山登美夫ギャラリー
2006 「April Song」ヴァンジ彫刻庭園美術館

●落合 多武 Tam Ochiai
1967  神奈川県生まれ
1993  ニューヨーク大学大学院芸術学部修了
1995  クリテリオム16  水戸芸術館
1999 「Madeleine」小山登美夫ギャラリー
2004 「フィクション? - 絵画がひらく世界」東京都現代美術館

●有馬 かおる Kaoru Arima
1969  愛知県生まれ
1990  名古屋造形芸術短期大学プロダクトデザインコース卒業
1998-99 「to  the  Living  Room」ワタリウム美術館
2004 「54TH CARNEGIE INTERNATIONAL」
                              カーネギー美術館(ピッツバーグ)
2006 「キワマリ荘の住人V 楽描鬼の引っ越し」
                                   アート・ドラッグ・センター

●青木 陵子 Ryoko Aoki
1973  兵庫県生まれ
1999  京都市立芸術大学大学院ビジュアルデザイン科修了
1998 「どないやねん! / 現代日本の想像力」国立美術学校(パリ)
2001 「花屋敷」児玉画廊
2002  クリテリオム51  水戸芸術館
2005 「HAMMER PROJECTS Ryoko Aoki」ハマー美術館(ロサンゼルス)

●タカノ 綾 Aya Takano
1976  埼玉県生まれ
2000  多摩美術大学芸術学部卒業
1999 「東京ガールズブラボー」NADiff、名古屋パルコ
2000-2001 「Superflat」ロサンゼルス現代美術館
2005 「リトルボーイ: 日本の爆発するサブカルチャー・アート」
                                            ジャパンソサエティ
2006 「都会犬(。v・)/」渋谷パルコ、名古屋パルコ

●國方 真秀未 Mahomi Kunikata
1979  神奈川県生まれ
2000  日本デザイン専門学校グラフィックデザイン科
      イラストレーション専攻卒業
2000 「芸術道場展」LAPNET SHIP
2004 「東京ガールズブラボー」マリアン・ボエスキー画廊
2005 「リトルボーイ: 日本の爆発するサブカルチャー・アート」
                                            ジャパンソサエティ

●島袋 道浩 SHIMABUKU
1969  兵庫県生まれ
1990  大阪芸術大学付属大阪美術専門学校卒業
1992  サンフランシスコ美術大学卒業
1999 「165mの人魚と旅をしている」ダジバオ、モントリオール
2003 「川の流れを見ながら」シュウゴアーツ
2006 「どうやって一緒に生きていくのか」
                                第27回サンパウロ・ビエンナーレ

●野口 里佳 Rika Noguchi
1971  埼玉県生まれ
1994  日本大学芸術学部写真学科卒業
1995  同大学大学院中退
1995 「潜る人」ギャラリー楽風
1997 「フジヤマ」P3 art and environment
1999 「プライベートルーム-新世代の写真表現」水戸芸術館
2004-2005 「飛ぶ夢を見た」原美術館、D'Amelio Terras

●半田 真規 Masanori Handa
1979  神奈川県生まれ
2003  東京芸術大学美術学部卒業
2004  越後妻有アートトリエンナーレ2004
2005 「白浜青松原発瓢箪」児玉画廊|東京
2006  越後妻有アートトリエンナーレ2006

●森 千裕 Chihiro Mori
1978  大阪府生まれ
2003  京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業
2005  京都市立芸術大学大学院修士課程美術研究科油画専攻修了
2003 「EXHIBITION!!!"」appel
2004  Kodama Gallery Project 6「左心室はワンルーム」
                                              児玉画廊|東京
2006 「フィンガーピクルス」児玉画廊

●田中 功起 Koki Tanaka
1975  栃木県生まれ
2000  東京造形大学造形学部美術科絵画専攻卒業
2005  東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了
2002 「スクリーン・メモリーズ」水戸芸術館
2004 「特別展示 田中功起 買物袋、ビール、鳩にキャビアほか」
                                          群馬県立近代美術館
2005  「原因が結果」NADiff、void+

��K.K.
プロフィール未公表
2003  キリン・アート・アワード2003 審査員特別賞受賞

●大木裕之 Hiroyuki Oki
1964  東京都生まれ
1988  東京大学工学部建築学科卒業
1989  イメージフォーラム所属映像研究所卒業
1999 「時代の体温展」世田谷美術館
2004 「六本木クロッシング」森美術館
2005 「FICTION」SCAI THE BATHHOUSE

●泉 太郎 Taro Izumi
1976  奈良県生まれ
2000  多摩美術大学美術学部絵画学科卒業
2002  多摩美術大学院美術研究科修士課程修了
2002 「バーゲン(フィクシシャス)」ペッパーズロフトギャラリー
2005 「ジーニアス・エピソード1&2」ヒロミ・ヨシイ・ファイブ
2006  福武ハウス in 越後妻有アートトリエンナーレ2006

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「夏への扉 マイクロポップの時代」関連イベント
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●オープニング・トーク「マイクロポップとは何か」
講師:松井 みどり(美術評論家)
日時:2007年 2月 3日(土)14時~15時(13時30分開場)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー内ワークショップ室
定員:80名(先着順)
*料金は展覧会入場料に含まれます。

●ウィークエンド・ギャラリートーク
CACギャラリートーカーとともに展覧会を鑑賞します。
日時:2007年 2月17日(土)~ 5月 6日(日)
      毎土・日曜日 各日14時30分~(約40分)
*料金は展覧会入場料に含まれます。
  都合により中止になる場合があります。あらかじめご了承ください。

●高校生ウィーク 2007
会期:2007年 2月21日(水)~ 3月21日(水・祝)
対象:高校生、または15~18歳の方
*年齢が証明できるものをお持ちください。
  高校生の場合は年齢を問いません。
毎年恒例の高校生または同年代の方のための展覧会無料招待月間。
期間中はご来館のどなたでもご利用になれるカフェ+交流スペース
(15時~)がギャラリー内に開設され、その運営を高校生・大学生を
中心にした世代が担います。

●赤ちゃんと一緒に美術館散歩
日時:2007年 3月 2日、16日(いずれも金曜日)
      各日 9時30分~/11時~
募集人数:各回、5組(先着順/要電話申込)
対象:未就学児とその保護者
参加費:無料 *別途、展覧会入場料が必要です。
申込締切:各日、開催日の3日前まで

●学芸員によるギャラリートーク
展覧会を企画した学芸員がトークをおこないます。
日時:2007年 3月10日(土)14時~15時
講師:森 司(水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)
*料金は展覧会入場料に含まれます。

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『マイクロポップとは何か』 松井みどり(美術評論家)

マイクロポップとは、制度的な倫理や主要なイデオロギーに頼らず、
様々なところから集めた断片を統合して、独自の生き方の道筋や
美学を作り出す姿勢を意味している。

それは、移民や子供のように、主要な文化に対して「マイナー」な
位置にある人々の立ち位置を示す。主要な文化のなかで機能すること
を強いられながら、そのための十分な道具を持たない人々は、
あるものでまにあわせながら、欠落を、想像力の飛躍によって
埋め合わせようとする。
そしてその結果、奇妙な混合物を作り出すのである。
その奇妙な文化の製造の過程は、主要言語の文法をよく知らず、
語彙も少ない子供や移民が、新たな造語や逸脱した文章構造を作り、
新しい言語を生みだす過程によく似ている。

マイクロポップは、また、都市のなかの、人から忘れられた場所や、
時代遅れの事物に目をつける。その場所に何かを付加することで --
それはしばしば、その場所や物を新たな関係性の鎖のなかに
置き換える小さな行為であったり、集いの場の設定であったりするが
-- その場や物の隠れた意味を呼び覚まし、
新しいコミュニティーの意識が育つきっかけを作る。

マイクロポップという考えは、フランスの哲学者ジル・ドゥルーズが
提唱した「マイナー文学」の概念に触発された。
それは、もともと、カフカ、ジョイス、ベケットのような、
自分のもとの言語ではない言葉で文章を書き、
メジャーな言語のなかに、ギャップや新しい複合物を作り出したり、
高尚な思想やテーマと卑俗な行動や表現を結び付けて、
新しい語りの構造を創り出してしまった人々による、
モダニズム小説を意味していた。
その小説の方法とそれを支える姿勢を、ドゥルーズは、
文学批評カテゴリーを超えて、
多くの人々が祖国ではない場所で暮らし、
メジャーな文化の広範な影響が地域文化の意識の変容を迫る
流動的な状況で創作したりする時代における、
文化一般の創造のモデルにしようと考えたのである。

つまり、「ポストモダン」といわれる文化的価値の混乱から、
マイクロポップ、あるいは「ポップ」という概念が生まれる。
「ポップ」はドゥルーズが、「マイナー」な創造の立ち位置を示す
ために使うもう一つの表現だ。それは、小文字のポップであり、
アメリカのポップアートとは直接的には、関係ない。
それは、大衆文化のメジャーなスタイルを指すのではなく、
ある場所に特有な文化の新しい形についての意識の出現を促す、
基本姿勢を示しているのだ。
それは、大都市に住んでいるが、制度には属さず、
様々なところから情報を得、高等文化と大衆文化を対等に享受する人の
知識の姿を表している。
この「小さなポップ」の感性は、大衆文化の製造物のうちに、
人々の夢や欲望のアレゴリー的な象徴を読み、
「とるにたらない」日常の出来事のなかに、哲学的な意味や、
自由に至る行動へのヒントを見いだす。

この意味で「マイクロポップ」は、マイクロポリティカルでもある。
その、制度的な思考の枠組みや近代資本主義の画一化の影響から離れ、
「いまここ」の実質的な条件や要求に応えながら、自分独自の知覚や
創造の場を見いだし、確保しようとする姿勢とする努力は、
個人の自発的な決定能力の過激なまでの主張を示すのである。
ポストモダン時代の物や思想のうつろいに反応しながらも、
この姿勢は、全てを表象の戯れやコピーによる現実の凌駕に還元する
シミュレーションの概念には賛同しないのである。

従って、マイクロポップの姿勢は、グローバルな資本主義や情報網に
よる全体化の傾向に抵抗するものだといえる。それは、文化の危機、
例えば、構造の大きな変化の渦中にあったり、災害にみまわれたり、
閉塞感にとりつかれている社会のなかに、芽生えてくる。

90年代半ばから後半にかけての日本の90年代は、
まさにそんな文化の危機の時代だった。
95年の関西大震災や地下鉄サリン事件は、未来への不安を広げた。
それに加えて、長期の不況が若い人々を物質的な成功の追及から、
日常の精神的意義の探究へと導いた。
ライフスタイルの画一化と文化的表象の物象化は、独自の知覚を
体験できる狭間の場所を創造するように彼等を促した。
見慣れた物の関係を組み替えたり、
「役にたたない」断片を集めて新しい複合物を作り出したり、
忘れられた場や物の意味を復活させたりすることが、
その手段となった。

そのような努力が、新しい芸術の形や活動を生んだ。
そこでは、「マイナーな人間の欠点」つまり、資金や技術や社会的
地位の欠如、そして何よりも、「おとな」社会の規範から逸脱する
子供のような創造力と好奇心は、利点へと転換された。
その新しい芸術の表現とは、伝説や空き地などの見捨てられたもの
への新しい「使い道」を考えることでコミュニケーションの場を
作り出す、「介入」の行為や、連想の過程を伝達したり、
個人の親和の形成を支えたりするドローイングや、日常の持続と
複雑さを、生きられた生や人格の全体像を浮かび上がらせる断片の
集積を通じて、捉えるビデオ作品などである。

マイクロポップな立ち位置とは、ポストモダン文化の最後の段階に
おいて、生存の道を見い出そうとする個人の努力を現わしている。
それは、60年代に始まり、現在その非人間化の極限に達しているかに
見える過程への抵抗なのである。
「マイナー」な立ち位置の不利な条件を創造的方法のユニークな基盤
とすることで、マイクロポップな人間は、感覚の刷新や、
人間の生きる世界の価値の再生の可能性を広げていくのである。

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