これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

* こちらに掲載中のものは、送信後に修正等の必要が生じた場合は修正等を加えて掲載しています。あらかじめご了承ください。
* 丸ごと全文の転載はご遠慮ください。引用される場合は水戸芸術館公式サイト http://arttowermito.or.jp/ へのリンクをお願いいたします。

お問い合わせは下記よりお願いいたします。
>> お問い合わせフォーム


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Sat, 17 Mar 2007 20:48:46 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02220] Gekidan Kara-gumi New Work "Gyosho-nin NEMO"
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <492572A1.0040E3ED.00@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 02220

▼水戸芸術館ATM速報2007年3月17日発 -----------------

かつて、国を追われた隠れキリシタンが逃げ込んだ里、長崎・生月
(いきつき)島で、紳士服店<フタタビ>に勤めていた青年・ネモは
ジュール・ヴェルヌ作『海底二万哩』の愛読者だ。
ある日、<フタタビ>は大手スーツ屋に買収されその名を失い、
幾人もが店を去る。青年・ネモも、退職金代わりに求めたズボン
「75体」を背に生月島を後にした -- 。

舞台は東京・何処(いずこ)横丁。
「75体」のズボンと共に行商の旅に出たネモは、流しの縫いっ子・
松浦ミシンと再会する。ミシンは、発注をど忘れしてきわどい償いを
迫られる友人の身代わりを申し出、横丁を訪れたのだった。
「埋ずもれます」と手紙を残して生月島から姿を消した、
<フタタビ>宣伝部のボードビリアン・舌巻や、
元出入りのハンガー業者・エリマキトカゲと巡り合い、
「75体」を行商し続けるネモと、身代わりの償い「ゴンレイ」を
果たそうとするミシンの前に、発注元であり買収元でもある衿月
(えりつき)達が、<フタタビ>のズボンは二度と売らすまいと
立ちはだかる。

-- ネモ、お前を入れて75人、75体、
これから、それから潜っていけるか。
・・・その目の中で消えていくのは耐えられる。でも商おうとする
その最中、隠れズボンの名札をつけられるのは身がきれる。
とめてくれ、追ってくるあの足たちを --

<75体>の声に応えて、生月からのランタンに灯りをうけ、
横丁のスクリューが産声をあげる。
さあ早く紅テントの門をくぐれ!

経済の罠がはびこる魔の大渦巻きをくぐり抜け、
淡い青から深き紺青彩る海底世界へとうなりを上げて潜航する、
行商人ネモと「75体」の潜水艦ノーチラス号に乗り遅れるぞ!!

きりたつ岩礁の間を抜けて、
深い海底からネモが、屋台をひっぱってくる
そいつが行商をはじめたら、俺達はイキツク暇もないっ
来てくれ、そいつに会いに紅テントへ!
-------------------------------------
劇団唐組<新作>水戸公演『行商人ネモ』
作・演出=唐十郎
-------------------------------------
2007年 5月18日[金] 19:00開演
2007年 5月19日[土] 19:00開演
2007年 5月20日[日] 19:00開演
水戸芸術館広場特設紅テント

出演:唐十郎・十貫寺梅軒・鳥山昌克・久保井研・辻孝彦・
      稲荷卓央・藤井由紀・赤松由美・丸山厚人・多田亜由美・
      高木宏・岡田悟一・気田睦・野村千絵・大美穂・土屋真衣

スタッフ
宣伝美術:合田佐和子/作曲:大貫誉/舞台美術:劇団唐組
制作:劇団唐組制作部/協力:(株)文化印刷

主催:財団法人水戸市芸術振興財団

入場料(全席自由)
一般3,000円/団体2,700円(10名様以上)/学生2,000円
*団体・学生券は水戸芸術館のみの取り扱いとさせていただきます。
---------------------------------
チケット発売:2007年 4月 1日(日)
---------------------------------
・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-225-3555(9:30〜18:00、月曜休)
・チケットぴあ   Tel. 0570-02-9988
・CNプレイガイド Tel. 03-5802-9999

ATM速報受信のお客さまに限り、館日本語トップページ「ATM速報
受信のお客さま専用ご予約メニュー」からご予約いただけます。
(発売日 9:30以降、公演前日または完売まで無休)
https://www.arttowermito.or.jp/t/authenticate.cgi

--------
登場人物

ミシン:一人工場をさがす風の縫いっ娘。
ネモ:  屋台をさまよう船にして、今はない店の品を売る。
エリマキトカゲ:
        肩に衣紋掛け、ハンガーを入れた怒れるハンガー屋。
一の瀬金八郎:
        ランタンを届けつづける。
        最西南の里、東富屋旅館の忘れ形見。
舌巻:  砂一粒にセールスする宣伝部員。
ダミヤ:堕ちた味する夜に浸りたい男一匹。
マリコ:ダミヤにさくらんぼ届ける元助手。
衿月満:天下のスーツ(ご服)屋。
        背広の衿にフルムーンの微笑み浴びられる。
濡星透:腹心。星露でうがいできる。
濡さんの部下一:笑う口が半月を横にしたよう。
            二:皮肉る口が三日月。
            三:傾ける顔がダ円。
            四:無言の中に月の裏ある。
            五:今月は給料なし。
円川:  町の傷にいつも心をいためる百円回収人。
中金:  町のソレに赤チンぬれる同回収業。
アカネ:回収された百円の女王。
カラス人:夕陽のお使い。
        ジュール・ヴェルヌの小説「海底二万哩」の英語原文を
        とろけるハチミツのように読んで聞かせられる。
お豆腐屋のおば:もめん
                きぬ
猫人:  ネモの肩をもむ。

--------------------------------------------------------------
ATM速報の配信停止・アドレス変更等のご連絡は下記で承ります。
mailto:atm-info-request@arttowermito.or.jp

事業に関するお問い合わせは下記までお気軽にどうぞ。
mailto:webstaff@arttowermito.or.jp

http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html 次回配信をお楽しみに!---