これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date: Wed, 11 Apr 2007 20:31:23 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02230] words for "Natsu e no Tobira" exhibition/web update
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <492572BA.003F4CC4.00@david.arttowermito.or.jp>
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▼水戸芸術館ATM速報2007年4月11日発------------------

暖冬であったとはいえ、2月 3日開幕の展覧会に「夏への扉」・・・。
なんだか季節感のない展覧会タイトル・・・という感覚のあとに、
アメリカのSF作家、ロバート・A・ハインラインの同名の小説を思い
出し、なるほどそうかと思い至った人も少なくないかもしれません。

「冬になると」夏に通じる扉を探し始める猫のピートと、
恋人や友人に裏切られ、自らも「夏への扉」を探そうとする
その飼い主デイヴィス。彼らが登場するSF小説「夏への扉」は、
タイムトラベルものの傑作です。

この小説になぞらえると、展覧会「夏への扉」は、さしずめ
「夏」=「エネルギーあふれる生命の表現」への扉を探して、
制作を続けるアーティストたちを紹介する美術展ということが
できるでしょう。

この展覧会の大切なキーワードが「マイクロポップ」という要素です。

たとえば、人や情報やモノがかつてないスピードで行き交う「今」は、
一昔前に「絶対」と思われていた価値がことごとく崩壊してしまった
時代でもあります。美術評論家の松井みどり氏によれば、
「マイクロポップ」とは、こうした時代の中で、制度に頼らず、
自分が経験したことや感じたことから得た断片を集めて、
生き方の道筋や美学を作り出す「小さな前衛的」姿勢のこと。

日本のアートシーンにおける「マイクロポップ」的な表現は、
1995年から2006年の約10年間で、数多く見られるようになりました。

その筆頭に上げられるのが、日本の現代作家の中で今、
1、2を争う人気アーティスト、奈良美智が描く子どもの肖像。
鋭い視線でこちらを凝視する奈良美智の子どもたちは、
傷つきやすさと強さが同居する、独特の表情をたたえています。

また切り絵やドローイングで、少女の空想の中の森や庭が
広がっていくような青木陵子のインスタレーションや、
圧倒的な太陽の光を追い続けた野口里佳の写真の連作、
廃棄物や日用品を組み合わせて森千裕が作った小さな彫刻作品など、
ここには、15人の若手日本人作家、約 250点もの
「マイクロポップ」な作品が展示されています。

それらは、決して「芸術とは・・・」と大上段に構えるような
作品ではなく、子どもが気まぐれに描いたような、ささやかで、
たわいもない創造活動のようにも見えます。
しかし、彼らの作品からは、社会や組織とは関係なしに、
自らの世界を大切にはぐくむ強さやしなやかさ、
時には、生き残るためのしぶとさまでも感じることができるのです。

今まさに同時代を生きる若い人々とリンクする部分を数多く持つ、
「マイクロポップ」なアート作品。それらが「扉」を開け放ち、
日本のアートシーンにさわやかな夏の光をもたらしてくれる日は、
そう遠くないのかもしれません。

***水戸芸術館現代美術ギャラリーへのお誘い
      木谷 節子(きたに せつこ、アートライター)*****

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「もしも、可能ならば、 案内の方々の制服を、
  ポップアートに合わせて、『ジャージ』にしたら
  笑えて面白かっただろう。」

「現代アートって、よくわかんないし、
  すごくずるい気がするんだけど つい毎回来ちゃいます。
  まあまあおもしろい。」

「いつ来ても (といっても3−4回ですが)
  参加できるスペースがあるのがすきです。
  インプットをたくさんされたあとのアウトプット。」

扉を開けてくださったお客様のご感想集第二弾を、
月曜日の更新で追加いたしました。下記にございます。
http://www.arttowermito.or.jp/natsutobira/natsutkansoj.html

「夏への扉 -- マイクロポップの時代」詳細はこちらです。
http://www.arttowermito.or.jp/natsutobira/natsutobiraj.html

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8日(月)までの更新で、19年度事業の概要、vivo 最新4月号、
「水戸市民舞踊学校 募集要項・応募用紙」等の追加も行いました。

更新情報は下記よりどうぞ。
http://www.arttowermito.or.jp/whatsnew.html

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