これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date: Fri, 20 Apr 2007 20:15:18 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02233] B-Bravery -- Yuji Takahashi
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <492572C3.003DD3E0.00@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 02233

▼水戸芸術館ATM速報2007年4月20日発------------------

現代最強の音楽的知性・高橋悠治が、バッハを斬る。
バッハを「リミックス」した新作を含む、
挑発と刺激に満ちたプログラム!
明日、2007年 4月21日(土)18:30開演、当日券ございます!

近年、『ゴルトベルク変奏曲』のCD新録音や演奏会が行われ、
また70年代にデンオンに録音した、バッハを数多く含むピアノ演奏が
復刻されるなど、話題を呼んでいる高橋悠治のバッハ演奏。そこに
聴かれるバッハは、ヴィルトゥオジティを発露するための素材でも、
厳格に従わなくてはならない聖典でもなく、「なぜ、この音楽は
バッハと呼ばれるのか」という問いかけをはらんだ、自由で、
聴き手を刺激する音楽です。

水戸芸術館でのリサイタルにおいて、高橋悠治は、バッハの鍵盤組曲
の頂点に位置する6曲の<パルティータ>から、第6番を選びました。
この傑作と対置されるのは、高橋悠治自身の新作であり、この3月に
初演される予定の<アフロアジア的バッハ>。
高橋悠治自身の言葉によれば、この作品は<パルティータ 第6番>の
「リミックス」になるとのこと。「オリジナル」と「リミックス」を
対置して聴けるのは、この水戸芸術館での演奏会が最初となります。

以上2曲に加えてさらに、20世紀前半のウィーンを生きた謎の作曲家、
ヨーゼフ・マティアス・ハウアー(1883〜1959)の<フリードリヒ・
ヘルダーリンの言葉による表題をもつピアノ曲集 作品25>が
組み合わされます。
シェーンベルクとまったく違う形で独自の12音技法を考案し、
西洋・東洋の二分法を超えた音楽を夢見たハウアーは、近年徐々に
再評価の兆しが見られる作曲家です。ヘッセの名作『ガラス玉遊戯』
にもモデルとした音楽家が登場することで知られる、神秘の作曲家
ハウアー。その音楽が、バッハ、高橋悠治の新作と、どのように
出会うのか、期待と興味は高まるばかりです。

常に既成概念を疑い、
そこから踏み出すことを恐れない Bravery(勇気)の人、
高橋悠治のリサイタルにどうぞご期待ください。

担当:矢澤 孝樹(水戸芸術館音楽部門主任学芸員)

*矢澤主任学芸員のブログ
(絶叫しております。ご理解を何卒お願い申し上げます。)
http://www.arttowermito.or.jp/blog/yazawa/

Bravery (勇気) を信じたいから、高橋悠治のピアノを聴く。
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高橋悠治 ピアノ・リサイタル
BACHのための 4人 Four for BACH その 1・Bravery(勇気)
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2007年 4月21日(土)18:30開演(18:00開場)
水戸芸術館コンサートホールATM

ハウアー:  フリードリヒ・ヘルダーリンの言葉による表題をもつ
            ピアノ曲集 作品25
高橋悠治:  アフロアジア的バッハ(2007)
J.S.バッハ:パルティータ 第6番 ホ短調 BWV830

料金(全席指定):3,500円
7月14日(土)西山まりえチェンバロ・リサイタルとの
セット券:5,000円  *セット券は水戸芸術館のみの扱い

明日4月21日・公演当日の朝 9時30分より、Tel. 029-231-8000で、
当日券ご予約として承ります。ご予約お待ち申し上げます。

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モーツァルト生誕250年の熱狂から明けた2007年、水戸芸術館は
「バッハ」をモティーフに、4回のリサイタル・シリーズを行います。
登場するのは、2人の鍵盤奏者、高橋悠治(ピアノ)と西山まりえ
(チェンバロ&ハープ)、そして2人の弦楽器奏者、ミリヤム・
コンツェン(ヴァイオリン)とマリオ・ブルネロ(チェロ)。
それぞれの演奏家が共演者なしの完全ソロ、一対一で
「それぞれのバッハ」に挑みます。

ヨーロッパ音楽のひとつの巨大なターニング・ポイントというべき
「バッハ」と、彼と関連づけられた他の作曲家の音楽作品を、
4人の演奏家の視点から体験するこのリサイタル・シリーズ。
4回を連続して聴いていただくことによって、
「バッハとは何か? "クラシック音楽" とは何か?」という問いが、
さざ波のように広がってゆくことを、本企画では期待しています。

  ・B-Bravery(勇気)
    高橋悠治 ピアノ・リサイタル(4月21日)
  ・A-Animation(活気)
    西山まりえ チェンバロ・リサイタル(7月14日)
  ・C-Clarity(明晰さ)
    ミリヤム・コンツェン ヴァイオリン・リサイタル(9月28日)
  ・H-Heart(心)
    マリオ・ブルネロ チェロ・リサイタル(10月5日)

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