これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date: Sat, 22 Sep 2007 16:19:21 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02288] Mozart: Complete Piano Sonatas - All 6 recitals by Ichiro Nodaira
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <4925735E.002839A2.00@david.arttowermito.or.jp>
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▼水戸芸術館ATM速報2007年9月22日発------------------

クラシック音楽の世界は、私たちが一生かけても探りきれないほどに、
果てしなく広がっています。
さまざまな名曲にいざなわれ、あちこちを旅することは、
とても楽しいことですよね。

しかし、あまりに広大なクラシック音楽の世界で、
道に迷ってしまったことはありませんか?
ここはすでに来たことのある道だったか、
そして、この道はどこに通じる道だったか・・・。

そんなとき、頼りになるのは、よく通る重要な道を
しっかりとおぼえておくことです。
そうしておけば、たとえ細い道や曲がりくねった道に出会っても、
自信を持って足を踏み入れることが出来るからです。

「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会」は、そんなことを
考えながら作られたシリーズです(1年に2回ずつ/全6回)。
案内役は、当代きっての知的ピアニスト、野平一郎さん。
モーツァルトのピアノ・ソナタの創作を、
ひとつの "道" にたとえてみます。
研ぎ澄まされた素晴らしい演奏で曲を聴き、
モーツァルトの人生や作曲法の変転などにも思いをめぐらせることで、
その "道" がどこから来て、どこに通じているのかが、
しだいに見えてきます。

このシリーズをお聴きいただけば、モーツァルトの
ピアノ・ソナタという "道" の初めから終わりまでが、
くっきりと見渡せることでしょう。
そしてその "道" を足がかりに、他のジャンルの作品や
他の作曲家の作品に旅をひろげていけたら、
どんなに素晴らしいことでしょう。
どうぞご期待ください。

担当:関根 哲也(水戸芸術館音楽部門学芸員)

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モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会(全6回)
演奏とお話:野平一郎
Mozart: Complete Piano Sonatas (All 6 recitals)
Piano and talk: Ichiro Nodaira
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▼ 第1回 2008年 1月25日(金)18:00開場・18:30開演
モーツァルト(1756〜91)が1775年にミュンヘンで作曲した6曲の
ソナタのうちの 5曲を中心に。そこにモーツァルトが10歳の頃
書いた、ほとんど最初期の作品と言っても良い小品をはさんで、
モーツァルトの鍵盤楽器との出会いを聴きます。

ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調 K.279(189d)
ピアノ・ソナタ 第2番 ヘ長調 K.280(189e)
メヌエット ニ長調 K.94(73h)
グラーフのオランダ歌曲による8つの変奏曲 ト長調 K.24
ナッソウの歌による7つの変奏曲 ニ長調 K.25
ピアノ・ソナタ 第3番 変ロ長調 K.281(189f)
ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 K.282(189g)
ピアノ・ソナタ 第5番 ト長調 K.283(189h)

▼ 第2回 2008年 3月28日(金)18:00開場・18:30開演
1775年に書かれた最後のソナタ1曲<デュルニッツ>と、
77年から78年にかけてマンハイムおよびパリで作曲されたソナタが
3曲。この中には、悲しみが疾走する、とりわけ印象的な<第9番>
も含まれます。ソナタ4曲に組み合わされるのは、
有名な<きらきら星変奏曲>です。

ピアノ・ソナタ 第6番 ニ長調 K.284(205b)<デュルニッツ>
「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」による12の変奏曲
  ハ長調 K.265(300e)(通称<きらきら星変奏曲>)
ピアノ・ソナタ 第7番 ハ長調 K.309(284b)
ピアノ・ソナタ 第8番 ニ長調 K.311(284c)[旧全集 第9番]
ピアノ・ソナタ 第9番 イ短調 K.310(300d)[旧全集 第8番]

会場:水戸芸術館コンサートホールATM
主催:財団法人 水戸市芸術振興財団

料金(全席指定):1回券 2,500円/2回通し券 4,000円
        *2回通し券は、水戸芸術館のみ取り扱い。
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チケット発売:2007年 9月29日(土)
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・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休)
・MUSIC SHOP かわまた Tel. 029-226-0351
・ヤマハミュージック関東 Tel. 029-224-2861
・チケットぴあ Tel. 0570-02-9990
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・ATM速報受信のお客さまに限り、館日本語トップページ
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  いただけます。(発売日 9:30以降、公演前日または完売まで無休)
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野平 一郎(演奏とお話)
Ichiro Nodaira, Piano and talk
作曲家・ピアニスト。1953年、東京生まれ。
東京芸術大学、同大学院修士課程を修了後、フランス政府給費留学生
としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。
ピアニストとしては、国内外の主要オーケストラにソリストとして
出演する一方、ミシェル・デボスト、アラン・マリオン、
ピエール=イヴ・アルトー、ピエール・チボー、佐久間由美子、
今井信子、竹澤恭子など内外の多くのソリストと共演、室内楽奏者と
しても活躍。古典から現代まで幅広いレパートリーを得意としている。
作曲家としては、フランス文化庁をはじめ、スペイン文化庁、IRCAM、
アンサンブル・アンテルコンタンポラン、ベルリン・ドイツ交響楽団
などからの数多くの委嘱作品がある。2005年にはオペラ
<マドルガーダ>(シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭で
ケント・ナガノ指揮により初演)、06年には歌曲集<悲歌集>
(津田ホール委嘱)、チェロのための<謎>(ハンブルク・ムジーク
ハレ委嘱)、チェロと管弦楽のための<響きの連鎖>(サントリー
音楽財団委嘱)などが初演され、いずれも絶賛を博す。
07年にはバッハ<平均律クラヴィーア曲集>をピアノ、チェンバロ、
オルガンで演奏し、全曲録音を行った。3月にはロサンゼルスの
Monday Evening Concerts シリーズに指揮者、作曲家、ピアニスト
として登場。8月にはザルツブルク・モーツァルテウム音楽院の
レジデンス・コンポーザーとして招かれた。
水戸芸術館では、水戸室内管弦楽団定期演奏会のシュニトケ<合奏
協奏曲第1番>、バルトーク<弦楽器、打楽器とチェレスタのための
音楽>(いずれも小澤征爾指揮)でピアノ奏者を務めたほか
数々の企画に出演。毎年恒例のニュー・イヤー・コンサートでも
冴えたピアノを聴かせている。
第13回中島健蔵音楽賞(95年)、第44回尾高賞、芸術選奨文部大臣
新人賞、第11回京都音楽賞実践部門賞(96年)、第35回サントリー
音楽賞(04年)、第55回芸術選奨文部科学大臣賞(05年)を受賞。
05年より静岡音楽館AOI芸術監督。

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