▼水戸芸術館ATM速報2008年1月30日発 -----------------
1992年5月。ブルーノ・レオナルド・ゲルバーは水戸芸術館でピアノ
・リサイタルを行い、ベートーヴェン<テンペスト>、
ブラームス<ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ>などを披露、
聴衆を魅了しつくした。その後、水戸室内管弦楽団との3度の共演
を通じ、ゲルバーにとって水戸芸術館は特別な場所となった。
そして、初来日から40年を記念するリサイタル・ツアーで、
ゲルバーがリサイタルを強く望んだのが、この水戸芸術館だった。
<悲愴><月光><熱情>という、いわゆる「三大ソナタ」が、
なぜ偉大な音楽なのか。
ベートーヴェンがこれらのソナタで言いたかったことは何なのか。
身体を震わせる強音から優しいささやきのような弱音にいたる
広大な音量の幅を自在に行き来しつつ、
千変万化の音色を駆使するゲルバー。
現代ピアノの表現力をとことん堪能させてくれるその演奏が、
ベートーヴェンが求めた音楽の深奥に、私たちをみちびいてくれる。
<ヴァルトシュタイン>も加えた豪華プログラムによるリサイタル
は、さまざまなスタイルが並び立つ現代のベートーヴェン演奏に
おける「王道」とは何かを、知らしめてくれるに違いない!
企画担当:矢澤孝樹(水戸芸術館音楽部門主任学芸員)
http://www.arttowermito.or.jp/blog/yazawa/
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ブルーノ・レオナルド・ゲルバー ピアノ・リサイタル
シリーズ:ベートーヴェンは生きている その1
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2008年 5月10日(土)18:30開演(18:00開場)
水戸芸術館コンサートホールATM
わたしたちは再びゲルバーと出会い、
ベートーヴェンの深奥へとみちびかれる --
- ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27の2 <月光>
- ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 作品53 <ヴァルトシュタイン>
- ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13 <悲愴>
- ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57 <熱情>
主催:財団法人 水戸市芸術振興財団
〜シリーズ:ベートーヴェンは生きている〜
2006年の「モーツァルトに捧げる音楽の花束」、
2007年の「BACHのための4人」に続き、
水戸芸術館は2008年も大作曲家をモティーフにした演奏会
シリーズを実施します。
今年のテーマ作曲家は
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。
18世紀から19世紀、貴族の時代から市民の時代へと
移り変わる激動の季節を生きた作曲家ベートーヴェン。
彼の音楽は、今を生きる私たちにとって、常に啓示的です。
ブルーノ・レオナルド・ゲルバーのピアノ、ミト・デラルコ、
そしてハーゲン弦楽四重奏団らが、それぞれの角度から
この巨人の音楽に迫ります。関連企画も含め、ご期待ください。
そして、水戸室内管弦楽団第73回定期演奏会&ヨーロッパ・ツアー
(指揮:小澤征爾)では<交響曲 第4番 変ロ長調 作品60>が、
第74回定期演奏会(指揮:準・メルクル)では<交響曲 第6番
ヘ長調 作品68 "田園" >が演奏される予定です!
料金(全席指定):4,000円
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チケット発売:2008年 2月 2日(土)
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・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休)
・MUSIC SHOP かわまた Tel. 029-226-0351
・ヤマハミュージック関東 Tel. 029-224-2861
・チケットぴあ Tel. 0570-02-9990
・CNプレイガイド Tel. 0570-08-9990
・ATM速報受信のお客さまに限り、館日本語トップページ「チケット
ご予約(「ATM速報」受信のお客様専用)」からご予約いただけます。
(発売日 9:30以降、公演前日または完売まで無休)
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ブルーノ・レオナルド・ゲルバー(ピアノ)
Bruno Leonardo GELBER, piano
音楽家の両親のもとにアルゼンチンに生まれ、3歳半で母から
ピアノの手ほどきを受ける。5歳で初めての公開演奏を行い、
6歳でヴィンチェンツォ・スカラムッツァに師事。1年後、
ゲルバーは重い小児麻痺にかかり、1年以上まったく寝たきりの
生活を送ったが、両親はベッドの上でも弾けるようにピアノを改造、
ゲルバー少年は練習を続けた。
15歳の時、ロリン・マゼール指揮の下、シューマンの協奏曲を演奏。
19歳でフランス政府の奨学金を得てパリに留学。演奏を聴いた
マルグリット・ロンは「あなたは私の最後の、しかし最高の生徒に
なるでしょう」と語り、1961年のロン=ティボー国際コンクール
第3位入賞時には、彼こそ優勝にふさわしいとする聴衆とマスコミ
の間で大いに物議を醸した。
これを契機にヨーロッパ各地で華々しい演奏活動を開始し、以降、
ヨーロッパのみならず、アメリカ、オーストラリア、日本などで
精力的にツアーを行っている。またジョージ・セル、アンタル・
ドラティ、クラウス・テンシュテット、セルジュ・チェリビダッケ、
コリン・デイヴィス、シャルル・デュトワ、ベルナルド・
ハイティンクなどの著名な指揮者、ベルリン・フィルハーモニー
管弦楽団、パリ管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、
NHK交響楽団などのオーケストラと共演している。
レコーディングも世界的に高い評価を得ており、フランス・ACC
ディスク大賞、ADFディスク大賞など多数の賞を受賞している。
ミュンヘンの著名な評論家ヨアヒム・カイザーはゲルバーを
「彼は驚異である」と評し、フランスのディアパソン誌は彼を、
今世紀の最も偉大な百人のピアニストの一人に選んでいる。
水戸芸術館では、1992年にリサイタルを行い、水戸室内管弦楽団と
は第18回定期演奏会(94年)、第25回定期演奏会(96年)、
第64回定期演奏会(2005年)で共演、多くの聴衆を魅了した。
http://www.arttowermito.or.jp/music/mco0511j.html
今回は、水戸芸術館での16年ぶりのリサイタルとなる。
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関連企画・特別上映 共催:NPO法人シネマパンチ
アンドレイ・タルコフスキー監督作品 映画『ノスタルジア』
http://www.zaziefilms.com/nostalghia/
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監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:オレグ・ヤンコフスキー、ドミツィアナ・ジョルダーノ、
エルランド・ヨセフソン他
1983年製作/イタリア映画/カラー 126分
1983年カンヌ国際映画祭 創造大賞、国際映画批評家賞、
エキュメニック賞
配給:ザジフィルムズ http://www.zaziefilms.com/
映像の中にとらえられた「現代に生きるベートーヴェン」を知る。
20世紀後半のロシアが生んだ偉大な映画監督、アンドレイ・
タルコフスキーの最高傑作『ノスタルジア』を特別上映!
故郷モスクワを離れ、イタリアを放浪する詩人。
緑濃いトスカーナ地方の風景も、共に旅する美しい女性の存在も、
深いノスタルジア(郷愁)に襲われた詩人の心を癒やすことは
できない。そんな彼の前に、世界の終わりを信じ、世界を救おう
という考えにとりつかれた男が現れる--。驚異と呼ぶほかない
詩的映像の連続に、圧倒され続ける2時間6分。そして、劇中
2度鳴り響くベートーヴェン<第9>の歓喜の合唱に、
タルコフスキーはいかなる意味を込めたのか?
ACM劇場の大画面で、この歴史的名作をどうぞ!
2008年4月12日(土)13:30開場・14:00開映(プレトークあり)
会場:水戸芸術館ACM劇場
料金:1,000円(全席自由)
*5月10日「ブルーノ・レオナルド・ゲルバー ピアノ・リサイタル」
の演奏会チケットと一緒に購入すれば200円引きになります。
お問い合わせ:水戸芸術館チケット予約センター
(TEL 029-231-8000)
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