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Date: Sat, 5 Jul 2008 17:37:04 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02371] Hagen Quartet
To: atm-info@arttowermito.or.jp
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▼水戸芸術館ATM速報2008年7月5日発 -------------------
Bの結論。ハーゲンの答え。
交響曲でも、ピアノ・ソナタでもない。
ベートーヴェンが、その生涯の最後の4年間に精魂をかたむけて作曲
したのは、弦楽四重奏曲であった。<第12番>から<第16番>に
いたる5曲のこれら「後期弦楽四重奏曲」は、ベートーヴェンの
音楽的思索のいわば結論であり、4つの弦楽器から信じがたいほど
多様で、深遠な音楽を生み出すことができることを証明した、
人類の永遠の至宝である。
現代最高の弦楽四重奏団のひとつとして、ゆるぎない評価を受けて
いるハーゲン四重奏団。1997年以来、11年ぶりに水戸芸術館を訪れる
彼らが携えてきたプログラムは、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲
2曲と、<セリオーソ>という、究極の内容。
まず、最後の完成作品であり、古典的な明澄さと、終楽章の楽譜に
ベートーヴェンが書いた「そうしなければならぬのか?」という
謎の言葉によって有名な<第16番>。続いて、後期四重奏曲の
10年以上前に書かれたものの、「セリオーソ(真剣な)」という名の
通りの厳しさと集中力をそなえ、後期四重奏曲を予言する内容を持つ
と評される<第11番>。そして、7楽章という空前絶後の巨大な規模
を持ち、最高傑作と評される<第14番>。
かくも至難な作品群を一夜にして演奏し、
豊かな楽興の時を体験させてくれる四重奏団、それがハーゲンだ。
対等な4人のメンバーの知性がぶつかりあう、深い読み。
数限りないアンサンブルを重ねて鍛え上げた、精緻な合奏。
そして、何百回と演奏しても失われない、新鮮な感興。
そのすべてが一体となり、ベートーヴェンの思索の糸を解きほぐして
ゆく。これが、現代からの、ハーゲン弦楽四重奏団の回答。
担当:関根 哲也(水戸芸術館音楽部門学芸員)
http://www.arttowermito.or.jp/blog/sekine/
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シリーズ:ベートーヴェンは生きている 〜その3〜
「ハーゲン弦楽四重奏団演奏会」
Hagen Quartet
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2008年10月 5日(日)13:30開場・14:00開演
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
主催:財団法人 水戸市芸術振興財団
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 作品135
弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 作品95 <セリオーソ>
弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131
ハーゲン弦楽四重奏団
Hagen Quartet
ルーカス・ハーゲン(第1ヴァイオリン)
Lukas Hagen, 1st Violin
ライナー・シュミット(第2ヴァイオリン)
Rainer Schmidt, 2nd Violin
ヴェロニカ・ハーゲン(ヴィオラ)
Veronika Hagen, Viola
クレメンス・ハーゲン(チェロ)
Clemens Hagen, Violoncello
料金(全席指定):5,000円
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チケット発売:2008年 7月19日(土)
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・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休)
・MUSIC SHOP かわまた Tel. 029-226-0351
・ヤマハミュージック関東 Tel. 029-224-2861
・チケットぴあ Tel. 0570-02-9990
・CNプレイガイド Tel. 0570-08-9990
・ATM速報受信のお客さまに限り、館日本語トップページ「ATM速報
受信のお客さま専用ご予約メニュー」からご予約いただけます。
(発売日 9:30以降、公演前日または完売まで無休)
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ハーゲン弦楽四重奏団
Hagen Quartet
1980年、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団で
長年首席ヴィオラ奏者を務めていたオスカー・ハーゲンを父に
持つ兄弟姉妹 4人で結成された弦楽四重奏団。
子供時代から室内楽を楽しむ習慣を身につけていた彼らは、
レパートリーを次第に広げていった。(第2ヴァイオリンの
アンゲリカがソロ活動に専念するためアネッテ・ビクに、
次いでライナー・シュミットに交替したが、彼らはみな
ザルツブルク・モーツァルテウム・アカデミーで学んでいる。)
81年ギドン・クレーメルが主宰するロッケンハウス国際室内楽
フェスティヴァル第1位。82年メニューインが審査委員長を務める
ポーツマス国際弦楽四重奏コンクール第1位。同年、エヴィアン
国際弦楽四重奏コンクール第1位。さらにボルドー音楽祭では
ゴールド・メダルを受賞。センセーションを巻き起こした。
84年にはザルツブルク音楽祭にデビュー、大成功を収めた。
翌85年にはドイツ・グラモフォン社と専属契約を結び、ハイドン、
モーツァルト、ベートーヴェン、ヤナーチェク、シュニトケ、
リゲティ等のCDを相次いでリリース。その後も質の高い演奏活動と
CDリリースを通じて、ハーゲン弦楽四重奏団は、いまや世界屈指の
弦楽四重奏団として音楽界をリードする存在となっている。
水戸芸術館には、97年10月に一度登場している。モーツァルト、
ウェーベルン、シューベルトの弦楽四重奏曲を演奏し、
絶賛を博した。
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〜 シリーズ:ベートーヴェンは生きている 〜
2006年の「モーツァルトに捧げる音楽の花束」、2007年の「BACHの
ための4人」に続き、水戸芸術館は2008年も大作曲家をモティーフ
にした演奏会シリーズを実施します。
今年のテーマ作曲家はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。
18世紀から19世紀、貴族の時代から市民の時代へと移り変わる激動の
季節を生きた作曲家ベートーヴェン。彼の音楽は、今を生きる私たち
にとって、常に啓示的です。関連企画も含め、ご期待ください。
なお、水戸室内管弦楽団第72回定期演奏会&第3回ヨーロッパ公演
(指揮:広上淳一)では<交響曲 第4番 変ロ長調 作品60>が、
第73回定期演奏会(指揮:準・メルクル)では<交響曲 第6番
ヘ長調 作品68 "田園">が演奏されます!
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