これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date: Sun, 12 Oct 2008 21:13:08 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02404] Mozart's Complete Piano Sonatas by Ichiro Nodaira
To: atm-info@arttowermito.or.jp
Message-Id: <492574E0.00431F51.00@david.arttowermito.or.jp>
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▼水戸芸術館ATM速報2008年10月12日発 -------------

日本を代表するピアニストであり、作曲家の野平一郎さんを迎えて
2008年から開始した「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会」。
1年に2回ずつ、3年(全6回)をかけて、モーツァルトのピアノ・
ソナタ全曲を作曲された年代順に聴いて行こうという企画です。
野平さんの研ぎ澄まされた演奏とわかりやすいお話で、おかげさま
で好評をもって迎えられています。

この企画では、モーツァルトのピアノ・ソナタの創作を、ひとつの
"道" にたとえてみます。素晴らしい演奏で曲を聴き、お話も交え
ながら、モーツァルトの人生の歩みや作曲法の変転などにも思いを
めぐらせることで、その "道" がどこから来て、どこに通じている
のかが、しだいに見えてくることでしょう。

今度の<第3回>と<第4回>で取り上げられるのは、モーツァルト
が故郷ザルツブルクに別れを告げ、ウィーンに移ってからの円熟期の
名作ばかりです。

<第3回>は、<トルコ行進曲付>として広く親しまれているソナタ
や、名ピアニスト東誠三さんを共演者に迎えての魅力的な連弾作品
など、ウィーンに出てまだ間もない1783年頃のモーツァルトの快走
ぶりを聴きます。

<第4回>は、引き続き1783年頃に作曲されたソナタとともに、
モーツァルトでは数少ない短調で書かれた作品 (K.475とK.457) が
演奏されます。1785年に出版されたこれら短調作品は、ウィーンでの
生活にさし始めた暗い影を暗示しているのでしょうか・・・。

企画担当:関根 哲也(水戸芸術館音楽部門 学芸員)
http://www.arttowermito.or.jp/blog/sekine/

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モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会(全6回)
演奏とお話:野平一郎
Mozart: Complete Piano Sonatas (All 6 recitals)
Piano and talk: Ichiro Nodaira
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▼第3回
2009年 1月23日(金)18:00開場・18:30開演
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
主催:財団法人 水戸市芸術振興財団
4手作品の共演:東 誠三
・4手のためのアンダンテ(主題)と変奏曲 ト長調 K.501
・4手のためのソナタ ヘ長調 K.497
・幻想曲 ニ短調 K.397(385g)
・ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K.330(300h)
・ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331(300i)
  <トルコ行進曲付>

▼第4回
2009年 3月 6日(金)18:00開場・18:30開演
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
主催:財団法人 水戸市芸術振興財団
・ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K.332(300k)
・ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 K.333(315c)
・ロンド ニ長調 K.485
・グルックの<メッカの巡礼達>のアリエッタによる
  10の変奏曲 ト長調 K.455
・幻想曲 ハ短調 K.475
・ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K.457

料金(全席指定):各回 3,000円
第3回・4回セット券:4,500円
*セット券は水戸芸術館のみの取り扱いとさせていただきます。
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チケット発売:2008年10月25日(土)
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・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休)
・MUSIC SHOP かわまた Tel. 029-226-0351
・ヤマハミュージック関東 Tel. 029-224-2861
・チケットぴあ Tel. 0570-02-9999
 (Pコード 1月23日 306-061 / 3月6日 306-064)
・CNプレイガイド Tel. 0570-08-9990
・ATM速報受信のお客さまに限り、館日本語トップページ「ATM速報
  受信のお客さま専用ご予約メニュー」からご予約いただけます。
(発売日 9:30以降、公演前日または完売まで無休)


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野平 一郎(演奏とお話)
Ichiro Nodaira, Piano and talk

作曲家・ピアニスト。1953年、東京生まれ。
東京芸術大学、同大学院修士課程を修了後、フランス政府給費留学生
としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。
ピアニストとしては、国内外の主要オーケストラにソリストとして
出演する一方、ミシェル・デボスト、アラン・マリオン、ピエール=
イヴ・アルトー、ピエール・チボー、佐久間由美子、今井信子、
竹澤恭子など内外の多くのソリストと共演、室内楽奏者としても活躍。
古典から現代まで幅広いレパートリーを得意としている。
作曲家としては、フランス文化庁をはじめ、スペイン文化庁、IRCAM、
アンサンブル・アンテルコンタンポラン、ベルリン・ドイツ交響楽団
などからの数多くの委嘱作品がある。2005年にはオペラ<マドルガー
ダ>(シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭でケント・ナガノ
指揮により初演)、06年には歌曲集<悲歌集>(津田ホール委嘱)、
チェロのための<謎>(ハンブルク・ムジークハレ委嘱)、チェロと
管弦楽のための<響きの連鎖>(サントリー音楽財団委嘱)などが
初演され、いずれも絶賛を博す。
07年にはバッハ<平均律クラヴィーア曲集>をピアノ、チェンバロ、
オルガンで演奏し、全曲録音を行った。3月にはロサンゼルスの
Monday Evening Concertsシリーズに指揮者、作曲家、ピアニストと
して登場。8月にはザルツブルク・モーツァルテウム音楽院のレジデ
ンス・コンポーザーとして招かれた。
水戸芸術館では、水戸室内管弦楽団定期演奏会のシュニトケ<合奏
協奏曲第1番>、バルトーク<弦楽器、打楽器とチェレスタのための
音楽>(いずれも小澤征爾指揮)でピアノ奏者を務めたほか数々の
企画に出演。毎年恒例のニュー・イヤー・コンサートでも冴えた
ピアノを聴かせている。
第13回中島健蔵音楽賞(95年)、第44回尾高賞、芸術選奨文部大臣
新人賞、第11回京都音楽賞実践部門賞(96年)、第35回サントリー
音楽賞(04年)、第55回芸術選奨文部科学大臣賞(05年)を受賞。
05年より静岡音楽館AOI芸術監督。

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東 誠三(4手作品の共演/1月23日)
Seizo Azuma, Piano

本格派ピアニストとして、真摯なアプローチから生まれる洒脱な音色
と生命力あふれるダイナミズムによって、常に高い評価を得ている。
1962年生まれ。東京音楽大学付属高校から東京音楽大学に進み、
井口愛子、中島和彦、野島稔、片岡ハルコに師事。83年、第52回日本
音楽コンクール第1位。同校卒業と同時にフランス政府給費留学生と
してパリ国立高等音楽院に留学。日本国際、モントリオール(カナダ)
カサドシュ(アメリカ)など数多くの国際コンクールに入賞し、演奏
活動に入る。これまでに、ヨーロッパ、北米などでリサイタル、オー
ケストラと共演し、国内ではN響をはじめ、各地の主要オーケストラ
にソリストとして招かれ、好評を博す。98年には、第24回ショパン
協会賞を受賞。ソロ活動と共に室内楽にも強い意欲を示し、ボア・
ヴェール・トリオでの活動をはじめ、多くのトップソリストたちと
絶妙なコラボレーションを聴かせている。
CDは「ベートーヴェン:悲愴&告別ソナタ」「ラ・カンパネラ〜
リスト名曲集」などが発売されており、各方面より好評を博している。
現在、東京芸術大学准教授を務めるほか、東京音楽大学、国際スズキ
メソード音楽院などで後進の指導も行っている。

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