これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date: Mon, 23 Mar 2009 19:53:30 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02447] Naoko Yoshino and Clemens Hagen Duo Recital
To: atm-info@arttowermito.or.jp
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▼水戸芸術館ATM速報2009年3月23日発------------------

ハープとチェロが紡ぎ出す、優しい音楽

声高に、たたみかけるように発せられる言葉は、
大衆を鼓舞し、熱狂させる力をもつ一方で、
人を蹴落としたり、傷つけたりするための凶器としても使われる。
喧噪渦巻く現代の生活の中で、知らず知らずのうちに私たちは、
大きな声を張り上げてはいないだろうか?

しかし、本当に大切な言葉は、囁くように穏やかで、
優しい声で語られる。
----生まれたばかりの我が子をその胸に抱きながら語る
お母さんの言葉。将来を共に歩もうと誓い合う恋人たちの言葉。
愛する人たちに感謝の心を伝える人生の最期を迎えた人の言葉、
など----。

わが国が誇る国際的なハープ奏者の吉野直子と現代最高の弦楽四重
奏団のひとつと評されるハーゲン弦楽四重奏団のチェロ奏者の
クレメンス・ハーゲンによるデュオ・リサイタルが実現する。
木立を吹き渡る風のように、優美で、軽やかな吉野直子のハープ。
万物を支える大地のように深く、包容力のあるクレメンス・ハーゲン
のチェロ。名手2人が心を通わせて紡ぎ出す音楽は、大切な言葉が
語られるのと同じように、穏やかで、優しい。

担当:中村 晃(水戸芸術館音楽部門学芸員)
http://www.arttowermito.or.jp/blog/nakamura/

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吉野直子&クレメンス・ハーゲン デュオ・リサイタル
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2009年 6月17日(水)19:00開演(18:30開場)
水戸芸術館コンサートホールATM

吉野直子(ハープ)
クレメンス・ハーゲン(チェロ)

ドビュッシー:チェロとピアノのためのソナタ(チェロとハープ版)
グリンカ:夜想曲
ドビュッシー(ラスキーヌ編曲):ロマンティックなワルツ
ユン・イサン:チェロとハープのための二重奏曲
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007
ルトスワフスキ:ザッハー変奏曲
シューベルト:アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D.821

主催:財団法人 水戸市芸術振興財団

料金(全席指定): 3,000円
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チケット発売:2009年 3月28日(土)
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・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休)
・MUSIC SHOP かわまた Tel. 029-226-0351
・ヤマハミュージック関東 Tel. 029-244-6661
・チケットぴあ Tel. 0570-02-9999 (Pコード 319-368)
・CNプレイガイド Tel. 0570-08-9990
・ATM速報受信のお客さまに限り、館日本語トップページ「ATM速報
  受信のお客さま専用ご予約メニュー」からご予約いただけます。
(発売日 9:30以降、公演前日または完売まで無休)

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吉野 直子(ハープ)

ロンドン生まれ。6歳よりロサンゼルスでスーザン・マクドナルドの
もとでハープを学び始める。1981年に第1回ローマ国際ハープ・
コンクール第2位入賞。85年には第9回イスラエル国際ハープ・
コンクールに参加者中最年少で優勝する。
これまでにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、イスラエル・
フィルハーモニー管弦楽団、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団、
フィルハーモニア管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ウィーン・
コンツェントゥス・ムジクスなど、欧米の一流オーケストラおよび
日本国内の主要なオーケストラと共演を重ねる。共演した指揮者は、
ニコラウス・アーノンクール、ズービン・メータ、ジュゼッペ・
シノーポリ、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、ユーディ・
メニューイン、小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、井上道義、
外山雄三などがいる。また、イギリス室内管弦楽団、ベルリン・
フィル・ヴィルトゥオーゾ、パイヤール室内管弦楽団、フランツ・
リスト室内管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団などの室内管弦楽団にも
ソリストとして招かれ、リサイタルもニューヨーク、ウィーン、
ロンドン、東京などで数多く行っている。特に94年、ヴァチカンの
システィーナ礼拝堂での修復記念コンサートは大きな注目を集めた。
また、ザルツブルク、ロッケンハウス、ルツェルン、グシュタード、
シュレスヴィヒ・ホルシュタイン、サイトウ・キネン・
フェスティバル松本、マールボロ、モーストリー・モーツァルト・
フェスティバルなど世界の主要音楽祭にも度々招かれている。
室内楽の交流も幅広く、ヴァイオリンのギドン・クレーメル、
ヴィオラのヴェロニカ・ハーゲン、今井信子、フルートのオーレル・
ニコレ、ジャン=ピエール・ランパル、ウォルフガング・シュルツ、
エマニュエル・パユ、工藤重典、佐久間由美子などの世界の優れた
アーティストたちと定期的に共演。
レコーディング活動も活発で、これまでにテルデックに1枚
(アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとの
協奏曲)、フィリップスに4枚(ソロ2枚、オーレル・ニコレ/今井
信子との室内楽、クレーメルとのデュオおよびソロ)、ソニー・
クラシカルに5枚(ソロ、工藤重典とのデュオ、ベルリン・フィル・
ヴィルトゥオーゾとの協奏曲)、ヴァージン・クラシックスに1枚
(メニューイン指揮イギリス室内管弦楽団との協奏曲)を録音。また、
ハープのための新作の世界初演も数多く、アミ・マヤーニ<ソナタ
第2番>、外山雄三<ハープ協奏曲>、武満徹<そして、それが風で
あることを知った>、高橋悠冶<Insomnia>、細川俊夫<ハープ協奏
曲>などがある。
近年では、アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・
ムジクス、ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス
管弦楽団、ブーレーズ指揮グスタフ・マーラー・ユーゲント・
オーケストラなどと共演したほか、03年よりルツェルン音楽祭で
クラウディオ・アバドの呼びかけによって結成されたルツェルン祝祭
管弦楽団にも参加。
85年アリオン賞、87年村松賞、88年芸術祭賞、89年モービル音楽賞
奨励賞、91年文化庁芸術選奨文部大臣新人賞、エイボン女性芸術賞を
それぞれ受賞している。
水戸芸術館では、水戸室内管弦楽団のゲスト奏者として、数多く出演
している。
http://www.naokoyoshino.com/

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クレメンス・ハーゲン(チェロ)

ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院においてウィルフリード・
タケツィおよびハインリッヒ・シフのもとで研鑚を積んだ。カール・
ベーム賞、ヘンリク・シェリング賞、ウィーン・フィルハーモニー賞
という栄えある3つの賞を受賞。
ハーゲン弦楽四重奏団の創立メンバーでもあり、ギドン・クレーメル
の主催するクレメラータ・ムジカに定期的に出演している。また、
マルタ・アルゲリッチ、イレーナ・グラフェナウアー、ギドン・
クレーメル、アレクシス・ワイセンベルク、アンドラーシュ・シフ
などの演奏家とも室内楽で共演している。
オーケストラとの共演も多く、1995年夏のザルツブルク音楽祭では、
ニコラウス・アーノンクール指揮ヨーロッパ室内管弦楽団と共に
シューマンの<チェロ協奏曲>を演奏、以来、音楽祭の常連となって
いる。また、ダニエル・ハーディングやクラウディオ・アバドの指揮
でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と度々共演、さらにギドン・
クレーメルとともにソリストとしてアーノンクール指揮ロイヤル・
コンセルトヘボウ管弦楽団と共演、この時のブラームスの<ヴァイオ
リンとチェロのための二重協奏曲>はライヴ録音されている。
日本では、NHK交響楽団との共演のほか、99年にはバッハの<無伴奏
チェロ組曲>を弾き好評を博した。またアレクサンドル・メルニコフ
とのデュオ・コンサートを行っている。
CD録音も多数あり、近年では、ピエール=ロラン・エマール
(ピアノ)、トマス・ツェートマイアー(ヴァイオリン)と共に
ニコラウス・アーノンクール指揮ヨーロッパ室内管弦楽団のソリスト
として、ベートーヴェンの<ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための
三重奏曲>がワーナーよりリリースされた。
89年からザルツブルク・モーツァルテウム音楽院においてチェロと
室内楽を教えている。
愛用のチェロは1698年製アントニオ・ストラディヴァリウス。
水戸芸術館では、97年と08年にハーゲン弦楽四重奏団のメンバーとし
て、同楽団の演奏会に出演している。

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