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Date: Wed, 10 Feb 2010 20:12:14 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02548] Hiroko Nakamura "Recital" - 50th anniversary of her debut
To: atm-info@arttowermito.or.jp
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▼水戸芸術館ATM速報2010年2月10日発 ---------------
ロマン派を代表する音詩人・ショパンとシューマン。
2010年、水戸芸術館では生誕200年を迎えるこの2人の作曲家を
テーマにした演奏会シリーズを実施します。
どこまでも自由に、夢や憧れや永遠を追い求めた
ショパンとシューマンの音楽。
その音楽を聴いて私たちはどんな夢を見ることができるでしょうか。
シリーズ「ショパンとシューマン 夢と憧れの軌跡」の第1回公演
として、中村紘子によるピアノ・リサイタルをお贈りします。
中村紘子の今日を築いた最も大切なレパートリーが、
ショパンのピアノ作品です。
デビュー50周年を迎え、ロマンの深奥をさらに究めようとする、
中村紘子渾身のオール・ショパン・プログラムによる演奏を、
どうぞご堪能ください。
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中村紘子 デビュー50周年記念リサイタル
シリーズ:ショパンとシューマン 夢と憧れの軌跡 - その1 -
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2010年 5月15日(土)18:00開場・18:30開演
会場:水戸芸術館コンサートホールATM
オール・ショパン・プログラム
・ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品35 <葬送>
・4つのマズルカ 作品30
1 ハ短調 2 ロ短調 3 変ニ長調 4 嬰ハ短調
・ポロネーズ 第3番 イ長調 作品40の1 <軍隊>
・スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31
・24の前奏曲 作品28
主催:財団法人 水戸市芸術振興財団
料金:(全席指定)A席4,500円・B席4,000円
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チケット発売:2010年 2月27日(土)
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・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休)
・MUSIC SHOPかわまた 029-226-0351
・ヤマハミュージック関東 Tel. 029-244-6661
・チケットぴあ Tel. 0570-02-9999(Pコード 348-708)
・CNプレイガイド Tel. 0570-08-9990
ATM速報受信のお客様に限り、下記館ウェブサイトからもご予約
いただけます。(発売日9:30以降、公演前日または完売まで無休)
https://www.arttowermito.or.jp/t/authenticate.cgi
*館日本語トップページ「ATM速報受信のお客さま専用ご予約メニュー」
のクリックで上記URLが開きます。
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中村 紘子(ピアノ)
http://www.nakamura-hiroko.com/
3歳で、桐朋学園音楽科の前身となった『子供の為の音楽教室』
第一回生として井口愛子に師事。
10歳からレオニード・コハンスキーに学ぶ。
早くから天才少女として名高く、全日本学生音楽コンクールの
小学生部門、中学生部門と優勝を重ねたのち、慶応義塾中等部
3年在学中に、第28回音楽コンクールにおいて史上最年少で第1位
特賞を受賞。ただちに翌年、NHK交響楽団初の世界一周公演の
ソリストに抜擢され華やかにデビューした。
その後、ジュリアード音楽院で日本人初の全額奨学金を獲得、
ロジーナ・レヴィンに師事。第7回ショパン・コンクールで
日本人初の入賞と併せて最年少者賞を受賞。以後今日に至るまで、
中村紘子の名は日本のピアニストの代名詞となり、その演奏は
国内外3700回を越える演奏会を通じて聴衆を魅了し続けている。
その演奏ぶりについては既に余りにも多くが語られているが、
20世紀最高の音楽批評家の一人とされるハロルド・ショーンバーグ
(ピューリッツァー賞受賞)は、そのピアニストに関する代表的な
名著『偉大なピアニストたち』(「The Great Pianists」Random
House 1987)の中で東洋人ピアニストとしてただ一人中村紘子の名を
挙げ、その特色を「絢爛たる技巧」と「溢れる情感」そして特に
「ロマンティックな音楽への親和力(affinity)」にあると評した。
事実、彼女の繊細なリリシズムと激情のダイナミズムを兼ね備えた
天性をもし「ロマンティック」と形容するなら、
その一種デモーニッシュなまでの「親和力」こそ、聴き手の魂を
かくも惹きつける中村紘子の魅力の秘密であろう。
「今夜の幕開けとなったショパンの演奏では、現在世界的ピアニスト
として注目される日本人ピアニスト中村紘子が、圧倒的スターとして
輝いた。豊かな個性と感性と知性のぎりぎりの極限に身をおいた
深い表現に溢れた演奏は、満場の聴衆を感動させた」(ジョルナーレ
・ディ・シチリア紙)。「ピアニストは鍵盤から紡ぎ出すビロードの
ような柔らかい音色と、時には繊細なキータッチで或いはインパクト
のある力強い音で、やがて夢の中に溶けてゆくようなメロディを創り
あげている。この演奏は熱烈な拍手によって迎えられた。またこの
演奏のおかげで我々は、古典的な音楽の中にも現代の我々の好みを
見つけ出せることが分かったのである。ピアノの音色は水晶のように
澄み切って響き渡り、あたかも我々をショパンの時代に呼び戻して
くれているのか、或いはショパンが現代の我々のもとに現われて
語りかけてくれているのか・・・、そんな "時" を超越した空気を
醸し出していた」(ラ・シチリア紙) と、これは2002年イタリアの
ベッリーニ劇場に招かれて、ショパンの<ピアノ協奏曲 第1番>を
演奏した際の賛辞であるが、ショーンバーグ以来定評となった
中村紘子の演奏ぶりを伝える一例である。
演奏会に加えてレコーディングも活発で、1968年ソニー・レコードの
専属第1号アーティストになって以来リリースされた50点近い録音は、
クラシックとして はすべて桁外れの売れ行きを示している。
2009年9月にはデビュー50周年記念のボックスCDが完成。ベルリンの
テルデックス・スタジオのスタッフと組んで、2年間で10枚のCDを
一挙に録音した画期的なもので、「たったいまの中村紘子を聴いて
もらいたい」という、中村紘子の夢のこもった新アルバムであり、
レコード芸術誌の第47回「レコード・アカデミー賞」(特別部門企画
・制作)を受賞した。
また1982年以来、チャイコフスキー・コンクール、ショパン・
コンクールをはじめ数多くの国際コンクールの審査員を歴任し、
その体験に基づく最初の著書『チャイコフスキー・コンクール
〜ピアニストが聴く現代〜』(中央公論新社刊)は、文明論としても
高く評価され第20回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。続く第2作
『ピアニストという蛮族がいる』(文藝春秋刊)も文藝春秋読者賞を
受けるなど、「文武両道」のスーパーレデイぶりは名高い。
2003年、<NHK-TV人間講座>で8回にわたって講演した
『国際コンクールの光と影』も、国際ピアノコンクールの歴史と現在
を語るだけでなく、21世紀の「豊かな社会」「情報化社会」における
クラシック音楽の未来を洞察した文明論として好評を博し、
この講座をもとにした著書『コンクールでお会いしましょう
〜名演に飽きた時代の原点〜』(中央公論新社刊)も話題作となった。
近年は、広く国内外の若手ピアニストの育成や紹介に努め、
浜松国際ピアノコンクール審査委員長、浜松国際ピアノアカデミー
音楽監督などを務めるとともに、ショパン、チャイコフスキー、
ロン・ティボー、ヴァン・クライバーン、リーズ、ダブリン、
ブゾーニ、シドニー、パロマ・オシア、北京、上海など
各国際コンクールの審査も数え切れない。
また、「難民を助ける会」や日本赤十字などを通じての
ヴォランティア活動にも積極的な役割を果たし、日本における
「対人地雷廃絶」運動ではその先頭に立った。
その長年の活動に対しては、日本芸術院賞・恩賜賞、紫綬褒章を初め
として、NHK放送文化賞、NHK交響楽団有馬賞、エクソンモービル音楽
賞などを受賞。加えて、アルトゥール・ルービンシュタイン・
ゴールドメダル、ポーランド共和国コマンダリー勲章、
ポーランド共和国文化勲章「グロリア・アルティス」ゴールドメダル
などピアニストとしての国際的受賞も多く、その活躍に対して
外務大臣表彰を受けている。また前述の大宅壮一ノンフィクション賞、
文藝春秋読者賞などの文学賞やダイヤモンド・パーソナリティ賞、
ダイアモンド・レディ賞といった音楽賞以外の受賞も多い。
2009年はオランダ・アーネムフィルとの日本ツアー、
3曲のコンチェルトを一晩で演奏した都響との「ピアノ協奏曲の夕べ」
などに出演。9月にはデビュー50周年を迎え、全国47都道府県をめぐる
ツアーがスタート。リサイタルやN響など各地のオーケストラとの
共演、2010年1月には東京交響楽団と31年連続となるニューイヤー
コンサートに出演するなど意欲的な活動を続けている。
水戸芸術館では、1990年3月の開館記念式典での演奏をはじめ、
1990年から94年まで5年間にわたり「中村紘子ピアノ公開レッスン」
の講師を務めている。さらに1993年の「水戸カルテット第6回演奏会」
に出演。1991年、2001年、05年には、リサイタルを開催している。
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