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Date: Sun, 27 May 2012 10:33:13 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02803] Hidekazu Yoshida, Director General, Art Tower Mito
To: atm-info@arttowermito.or.jp
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▼水戸芸術館ATM速報2012年5月27日発 -----------------
訃報 吉田秀和館長 逝去のお知らせ
音楽評論家で文化勲章受章者の吉田秀和水戸芸術館館長が、
5月22日午後9時、急性心不全のため鎌倉市雪の下の自宅で
急逝いたしました。享年98歳。
故人の意向により、密葬(喪主 長女清水眞佐子さん)を
24日に執り行いました。
以上謹んでお知らせ申し上げます。
*なお、ご香典、ご供花、ご供物につきましては、
故人の意向に従いご辞退申し上げます。
*後日、「お別れ会」を執り行う予定です。
会の日時、会場等が決まり次第改めてお知らせいたします。
平成24年5月27日
水戸芸術館事務局
TEL 029 (227) 8111
FAX 029 (227) 8110
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水戸市名誉市民吉田秀和水戸芸術館長の突然のご逝去の報に接し,
驚きとともに痛惜の念でいっぱいです。
吉田様は,音楽評論界の最高峰におられる方で,美術論・演劇評
など芸術全般に関する評論活動を続ける中,水戸芸術館の館長と
して,開館以来先頭に立ってその運営や芸術・文化の創造と発信
にご尽力いただきました。
その功績は,本市の芸術・文化の振興に大きく寄与されるばかり
でなく,吉田様の卓越した才能や人的ネットワークにより,水戸
芸術館を日本はもとより世界レベルの芸術・文化の発信拠点と
なるまでにお育ていただきました。
偉大なる指導者を失った今,私どもとしては,吉田様のご遺志を
受け継ぎ,水戸芸術館のさらなる発展に努めてまいります。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
水戸市長 高橋 靖
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吉田秀和先生は、アーティストにとって宝石のような存在でした。
音楽はもちろん、その他の文化、たとえばファッションも
よく理解して下さった、ハンサムな国際人でした。
大きな存在で、日本の宝物を失ったような感じです。
ゆっくりお休み下さい。
公益財団法人水戸市芸術振興財団
理事長 森 英恵
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略歴
1913年(大正2年)9月23日、東京都日本橋生まれ。
東京帝国大学文学部仏文科卒業。
1946年(昭和21年)「音楽芸術」連載の「モーツァルト」で
評論活動をスタ―ト。
音楽の魅力を的確な言葉で表現し、日本に音楽評論というジャンルを
確立。また、音楽のみならず、芸術全般に関する評論活動を続け、
幅広い層の読者を得る。
1948年(昭和23年) 井口基成、斎藤秀雄らと後の桐朋学園大学の
母体となる「子供のための音楽教室」を創設。
1953年(昭和28年)「主題と変奏」で音楽評論における指導的地位を
確立
1957年(昭和32年) 柴田南雄らと「二十世紀音楽研究所」を設立。
現代音楽の育成、紹介の活動にも貢献する。
1975年(昭和50年)「吉田秀和全集」(全10巻)で「第2回大佛次郎賞」
1982年(昭和57年)「紫綬褒章」
1988年(昭和63年)水戸芸術館館長に就任。「第39回NHK放送文化賞」、
「勲三等瑞宝章」
1990年(平成2年) 「わが国における音楽批評の確立」で「朝日賞」
1991年(平成3年)芸術評論を対象とした「吉田秀和賞」が創設される。
1992年(平成4年) 「マネの肖像」で「第44回読売文学賞」
1996年(平成8年) 「文化功労者」として顕彰される。
2004年(平成16年)「吉田秀和全集」(全24巻)が完結。
「水戸市文化栄誉賞」
2006年(平成18年)「文化勲章」
2007年(平成19年)「水戸市名誉市民」
<水戸芸術館館長として>
音楽・演劇・美術の専用施設をもつ水戸芸術館の館長を当時の水戸
市長佐川一信氏らが選ぶに当たって、音楽分野での活躍ばかりでなく
芸術全般にわたる評論活動などから、館長には吉田秀和氏が最適任者
と考えられた。
1988年(昭和63年)12月より水戸芸術館館長に就任。このことにより、
水戸室内管弦楽団音楽顧問の小澤征爾氏を始め、音楽・演劇・美術
それぞれの分野での優れた人材が水戸芸術館に集結することとなった。
水戸芸術館の運営の大きな特色となっている、専属楽団・劇団の設置、
自主企画を中心とする事業展開など、さまざまな構想を提案し、
日本の文化施設の役割とその発展に大きな可能性を示してきた。
1990年(平成2年)3月の開館以来、吉田館長は、芸術館の活動を常に
国際的視野に立って運営の充実を図るとともに、市民に親しまれ
喜ばれるように実践してきた。その結果、水戸芸術館は今や我が国の
文化施設を代表する1つとなるとともに、水戸のまちの魅力を高める
大きな存在となっている。
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