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Date: Wed, 27 Jun 2012 11:04:11 +0900
From: makikow@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02813] Sayaka Shoji (Violin) & Gianluca Cascioli (Piano)
To: atm-info@arttowermito.or.jp
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▼水戸芸術館ATM速報2012年6月27日発----------------
魂をゆさぶる新世代のデュオ
2005年12月、22歳の庄司紗矢香は、練達の名手イタマール・ゴランと
ともに水戸芸術館に颯爽と登場、シューマン、ショスタコーヴィチ、
R.シュトラウスのソナタを演奏した。若き天才ヴァイオリニストとして
すでに国際的な脚光を浴びていた“世界のSayaka”が、若さ故ではなく、
音楽の深淵を弾き切る芸術家として、いかに重みのある存在であるか
――それを多くの聴衆に証明した一夜だった。
2010年12月、庄司紗矢香は室内楽の世界を探求するため、
水戸芸術館に帰ってきた。自らが中心となり、気心知れた
音楽仲間を集めて結成した「新ダヴィッド同盟」の活動だ。
室内楽の深い森を分け入る旅は、これからも長く続く。
そして、2012年10月、庄司紗矢香は水戸芸術館では7年ぶりと
なるリサイタルに挑む。同世代のイタリア人ピアニスト、ジャンルカ・
カシオーリをともなって。
選ばれたプログラムには、以前にもまして作曲家の内面に光を
あてようとする、現在の庄司紗矢香の精神の結晶が見える。
遥かなる自由への希求が刻印されたヤナーチェクの〈ソナタ〉。
〈クロイツェル〉の完成から10年を経て、シンプルな構成と
熟達の書法により後期の作品群を予告するベートーヴェンの
〈ソナタ第10番〉。
古典的な様式感と限りない想像力が見事にひとつにまとめ上げられた
ドビュッシー最後の完成作〈ソナタ〉。
死の1年前の作曲家の夢と憧れが綴られたシューベルトの〈幻想曲〉。
いずれも、それぞれの作曲家の円熟期もしくは晩年に書かれ、
その思索や想念が色濃く反映された作品だ。
庄司紗矢香とカシオーリという類稀なる才能は、時代や年齢といった
壁を軽々と飛び越え、それぞれの作品とダイレクトに通じあう。
そして、偉大な作曲家たちの内なる声と鋭く共振し、そのふるえる
感動を生々しく私たちに伝えてくるだろう。
さあ、あとは心を空にして、
この新世代のデュオに耳を傾けるだけだ。
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庄司紗矢香(ヴァイオリン)&ジャンルカ・カシオーリ(ピアノ)
http://arttowermito.or.jp/hall/hall02.html?id=1105
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2012年10月11日(木)18:30開場・19:00開演
水戸芸術館コンサートホールATM
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第10番 ト長調 作品96
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
シューベルト:幻想曲 ハ長調 作品159, D934
主催:公益財団法人水戸市芸術振興財団
料金(全席指定):A席 5,000円 B席 4,000円
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チケット発売:2012年6月30日(土)
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・館エントランスホールチケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休)
・館チケット予約センター Tel. 029-231-8000(同上)
・MUSIC SHOPかわまた Tel. 029-226-0351
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庄司紗矢香(ヴァイオリン)
Sayaka Shoji, Violin
1999年のパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールでコンクール史上
最年少、また日本人としては初の優勝を獲得して以来、ウラディーミル・
アシュケナージ、コリン・デイヴィス、シャルル・デュトワ、マリス・ヤンソンス、
ロリン・マゼール、ズービン・メータ、アントニオ・パッパーノなど世界一流の
指揮者と共演。
2011/12シーズンの主な公演は、パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・
カンマーフィルハーモニー管弦楽団、大野和士指揮東京都交響楽団
などがある。ツアーとしては、アシュケナージ指揮シドニー交響楽団、
ユーリー・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィルハーモニー
管弦楽団などと共演。13年5月には大野和士指揮ウィーン交響楽団
日本公演への出演が予定されている。
また、リサイタルや室内楽の演奏にも力を入れており、これまでに
ヴァディム・レーピン、ラン・ラン、スティーヴン・イッサーリスらと共演。
ヴェルビエ、シュレスヴィヒ=ホルシュタインなど著名な音楽祭にも
毎年のように招かれている。
CDはドイツ・グラモフォンから6枚、ミラーレから2枚をリリース。
今回の来日に合わせ、9月26日にはドイツ・グラモフォンから
『ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集 第2弾』を発売予定。
使用楽器は、上野製薬株式会社より貸与された1729年製
ストラディヴァリウス“Recamier”である。
水戸芸術館では、2005年12月にリサイタルを開催。2010年からは
佐藤俊介、磯村和英、石坂団十郎、小菅優とともに結成した
専属楽団「新ダヴィッド同盟」の中心メンバーとして活躍しており、
今年12月には第3回演奏会を開催予定。
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ジャンルカ・カシオーリ(ピアノ)
Gianluca Cascioli, Piano
1979年、イタリア・トリノ生まれ。ピアノをイモラのピアノ・アカデミーで
フランコ・スカラに学び、作曲と電子音楽をトリノのジュゼッペ・
ヴェルディ音楽院で学ぶ。
94年、ベリオ、ポリーニなどが審査員を務めるウンベルト・ミケーリ
国際ピアノ・コンクールで優勝。その後、ヨーロッパ、北米、日本に
演奏の場を広げている。
これまでに、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・
フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、
フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、
ニューヨーク・フィルハーモニック、ボストン交響楽団、
シカゴ交響楽団など、多くの著名オーケストラと共演。
クラウディオ・アバド、ウラディーミル・アシュケナージ、ヴァレリー・
ゲルギエフ、ダニエル・ハーディング、リッカルド・ムーティ、
ロリン・マゼール、ズービン・メータなど名だたる指揮者との共演も
数え切れない。
近年は作曲家としても頭角を現している。2010年には国際作曲
コンクール「2 Agosto」でモーツァルト賞を獲得した後、I.C.O.M.S作曲
コンクールで優勝。また自作〈ピアノとオーケストラのための幻想曲〉は、
ボローニャ歌劇場管弦楽団との共演で演奏され、イタリアの国営放送局
RAIによってライブ放送された。
CDはドイツ・グラモフォンおよびデッカよりそれぞれ3枚がリリース
されている。
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