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Date: Fri, 14 Sep 2012 18:16:41 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02840] Sept. 17 (Mon) The Portrait of Alfred Schnittke
To: atm-info@arttowermito.or.jp
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▼水戸芸術館ATM速報2012年9月14日発 -----------------
芸術には、様々な側面がある。
昨年の東日本大震災と原発事故の際には、傷ついた心を癒し、
励ましを与えてくれるような力が芸術にはあるのだということを、
あらためて知った。そして、悲しみや苦難から立ち上がり、
次に向かうのは、新しい世界の創造だ。
不屈の精神を源泉として古来より、
数多くの革新的な芸術作品が生み出されてきた。
優れた芸術作品は、その時代を映し出すと共に、
将来を予見させるような側面をもっている。
そこで、これから先、私たちの人生や社会のあるべき将来の姿を
見つめるきっかけとなることを願って、水戸芸術館では9月17日に、
アルフレート・シュニトケ(1934-1998) という20世紀に新しい
音楽の窓を開いた作曲家の作品を紹介する演奏会を開催する。
シュニトケは、ロシアに生まれ育ち、ロシアの文化・精神と
繋がっている一方で、ユダヤ人の父とドイツ人の母をもち、
ロシアの血は一滴も含んではいなかった。
シュニトケが生まれたのは、当時のソヴィエト連邦の中の
ヴォルガ・ドイツ自治共和国の首都・エンゲルス。
最初に覚えた言語はドイツ語だったが、その後は、ロシア語を話し、
ロシア語で考える、ロシア人として日常生活を送った。しかし、
その外見はユダヤ人とドイツ人の混血であった。
シュニトケは、自身について「現実の正常な関係の外に置かれた
人間であると感じている」と語っている。
シュニトケは、複数の血統・文化がクロスオーヴァ―する
複雑な出自と同じように、様々な要素や様式をかけあわせた音楽を
数多く作曲した。
彼の作品には、中世、ルネサンスから現代に至る様々な音楽様式、
さらに民族音楽やポピュラー音楽などの要素が混在している。
このシュニトケの「多様式」の作風は、旧ソヴィエトの単一的・
中央集権的な国家体制に対する、リアクションであるとも言える。
シュニトケが夢みたのは、時間や空間を超えて、
いくつもの世界が調和しながら共存する円融なる境地であった。
そんなシュニトケの多元的な世界へ、
ぜひ足を踏み入れてみていただきたい。
水戸芸術館音楽部門芸術監督・中村 晃
http://concerthallatm.blog101.fc2.com/
*茨城新聞「水戸芸術館コンサートホールATM便り」9月3日掲載
茨城新聞社 http://ibarakinews.jp/news/index.php
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シュニトケの肖像(一般3,500円/学生1,000円 発売中)
2012年9月17日[月] プレ演奏13:20開演/演奏会14:00開演
http://arttowermito.or.jp/hall/hall02.html?id=1125
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プレ演奏
出演:高橋博子(オルガン)、梶原彰人(トロンボーン)
曲目:オルガンのための2つの小品(1980)
トロンボーンとオルガンのための<音響と反響>(1983)
演奏会
出演:アルディッティ弦楽四重奏団
・アーヴィン・アルディッティ(第1ヴァイオリン)
・アショット・サルキシャン(第2ヴァイオリン)
・ラルフ・エーラース(ヴィオラ)
・ルーカス・フェルス(チェロ)
野平一郎(ピアノ、おはなし)
曲目:ピアノのための即興とフーガ (1965)
弦楽四重奏曲 第2番 (1980)
ピアノ・ソナタ 第3番 (1992)
弦楽四重奏曲 第3番 (1983)
ピアノ五重奏曲 (1972-76)
1960年代の初期作品から1990年代の後期作品まで、シュニトケの創作
の軌跡を辿ることができるように構成されたプログラム。
・チャイコフスキー・コンクールのために委嘱を受けて作曲した
<即興とフーガ>。
・ルネサンス期の作曲家ラッススの宗教曲およびベートーヴェンの
<大フーガ>の旋律、ショウスタコーヴィチの名前に由来する音型
が音楽の中心的な素材となっている<弦楽四重奏曲 第3番>。
・亡くなった母を追悼するために書かれた、悲痛な美しさに彩られた
<ピアノ五重奏曲>など。
・演奏機会の少ないシュニトケのオルガン作品をプレ公演という形で
取り上げる。
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ネット会員様、ATM速報受信のお客様は、下記当館ウェブサイトから
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「シュニトケの肖像」は、16日[日]18:00まで承ります。
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