これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date: Wed, 19 Sep 2012 19:15:18 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02841] Winners: The 16th Mito Short Film & Video Festival
To: atm-info@arttowermito.or.jp
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▼水戸芸術館ATM速報2012年9月19日発 -----------------

2012年、第16回水戸短編映像祭コンペティション部門の結果を
ご報告いたします。受賞の皆さま、おめでとうございます!

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▼グランプリ
多田 昌平(ただ しょうへい)監督『トゥルボウ』[19分]

人付き合いが苦手な無職の青年。
仕事探しをするも、どこか馴染めそうもない求人広告ばかりが
目に入る。途方に暮れかけたある日、電柱に貼られた奇妙な
バイト募集のチラシに足を止める。
仕事内容が気になった青年が向かった先は『赤堀商店』。
とぼけた雇主、赤堀とともに、作業道具を積んだ軽トラに揺られて、
のどかな山奥の現場に辿り着く。
詳しい説明もないまま、見よう見まねで作業を手伝う青年。
やがて赤堀が始める、ある儀式のような行動に目を奪われる。
それは、想像もしなかった、不思議な光景だった。

多田 昌平:1975年兵庫生まれ。
 初監督作品『煩悩(ぼんず)』が2011年ショートショートフィルム
 フェスティバル&アジア ジャパン部門にノミネートされた他、
 ロッテルダム国際映画祭(スペクトラム)部門やドイツニッポン
 コネクションなど、国内外の映画祭で上映される。今作が2作目。

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▼水戸市長賞
小林 岳(こばやし がく)監督『センチメンタルムード』[32分]

ある夜のコインランドリー。一人の男が洗濯物が乾くのを待っていた。
求人誌を開き、職探しをして時間を潰していると、一人の女が現れ、
男の使用している乾燥機をのぞき始めた。
「・・・お姉さん、何か用?」「・・・もしかしてここあなたの?」
男が声をかけてみると、どうやら自分の衣類をそこに忘れたという女。
乾燥機が停まるまで二人はたわいの無い話をし、時を過ごすのだった。
数日後、偶然男は女と再開することになる。すると女は顔にケガを
していた。男はケガの理由を女にきいてみるが・・・
舞台はコインランドリーのみという、ワンシチュエーションドラマ。

小林 岳:1986年生まれ。東京都出身。
 日本大学芸術学部放送学科に入学し、映像制作団体『三代川達』に
 てワタナベカズキ監督や、頃安祐良監督ら先輩たちのもと映画製作
 を学ぶ。卒業後は、奥田庸介監督率いる『映画蛮族』に参加し、
 『青春墓場〜明日と一緒に歩くのだ〜』などに撮影として携わる。
 卒業制作として自身で監督した『真っ赤な嘘』が第32回ぴあフィル
 ムフェスティバルにて映画ファン賞を受賞。

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▼審査員奨励賞
(ISEC賞 *ISEC:社団法人いばらき社会起業家協議会)
隈元 博樹(くまもと ひろき)監督『Sugar Baby』[50分]

自主映画監督兼俳優の翔平のもとに、九州の実家に戻るよう
母から電話がかかってきた。祖父の三周忌ということだったが、
共演中の女優に芸の肥やしだと諭され、彼は嫌々ながらも撮影中の
現場をすっぽかしてしまう。久々の故郷に苛立つ翔平だったが、
祖母の炭鉱話に心を打たれ、また炭鉱夫だった祖父の遺影を前に、
旧炭鉱街であるわが町を放浪することを決意する。「ボタヤマ」を
背にして、炭鉱について研究している友人と過去の遺産をめぐる翔平。
しかし目の前には喪失感のただよう光景ばかり。ひどく疲弊する翔平
だったが、己の知らざる街の過去が明らかにされたとき、彼は混沌と
した現在と過去の世界へと翻弄されていくのだった・・・。

隈元 博樹:1987年福岡県生まれ。
 2007年横浜国立大学に入学し、在学中に自主製作映画を数本監督
 する。主な監督作品に『清子とミチ』『傍観者H』『わが谷は炭鉱
 (ヤマ)なりき』。
 本作の『Sugar Baby』は、大学4年の卒業時に製作された作品であり、
 大阪で行われた「シネドライヴ2012」や、ドイツのフランクフルト
 で行われた「ニッポンコネクション2012」などでも上映された。
 2011年から横浜国立大学大学院に在学中。

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第16回水戸短編映像祭 コンペティション部門コンセプト
http://www.mitotanpen.jp/

 このコンペティション部門は、これまで多くの監督がチャンスを
つかみ、映像業界にはばたくスタートラインとなってきました。
50分以内の短編作品であれば、ジャンル、年齢などは一切問わず
募集しています。
 今年は、全国から235本の応募があり、厳選された8本がノミネート
されました。当日会場にて上映され、審査員により各賞が決定します。

映画はほとんどの場合、観客の「面白い」か「面白くない」の二択で
評価を下されるものです。大衆の欲望と寄り添いながら存続してきた
メディアであり、娯楽である以上、映画はやはり「面白く」なければ
いけないと思います。しかし、過酷な評価の基準となっている
「面白さ」とは一体何なのでしょうか。そんな曖昧なものに支えられ
ている「映画」とは一体何なのでしょうか。
このコンペティション部門では、スクリーンに映し出される得体の
知れない映画の秘密を皆さんと共に問い、発見したいと思います。
(パンフレットより)

審査員:冨永 昌敬 映画監督
    瀬々 敬久 映画監督
    伊藤 和宏 プロデューサー
    櫻井 琢郎 水戸芸術館 演劇部門学芸員


第16回水戸短編映像祭
主催:NPO法人シネマパンチ、公益財団法人水戸市芸術振興財団
支援:芸術文化振興基金
後援:茨城県、水戸市・水戸市教育委員会、水戸観光協会
   社団法人水戸青年会議所、社団法人水戸構想会議
特別協賛:社団法人いばらき社会起業家協議会
企画協力:310+1シネマプロジェクト 寺門義典
機材協力:Kyoto DU
協賛:有限会社山本瓦店、水戸観光協会、戸田巧建築研究所、
   水戸京成百貨店、水戸シルバーイン、MINERVA、
   TOTSUKA FLORIST、茨城トヨペット株式会社、
   茨城映画センター、水戸映画サークル、株式会社ITH、
   有限会社地域整備開発研究所/有限会社エコファクトリー/
   株式会社リサイクルパーク、結城紬ウィーク実行委員会
   space lab. BIBBLE/B2、センバヤマスタジオ、
   株式会社プランコプロダクツ、
   キリンビールマーケティング株式会社
協力:ホテル水戸シルバーイン/茨城映画センター
企画制作:NPO法人シネマパンチ

お問い合わせ
・NPO法人シネマパンチ Tel. 029-253-5783
 ホームページ http://www.mitotanpen.jp/
・水戸芸術館 Tel. 029-227-8111
 ホームページ http://www.arttowermito.or.jp/

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