これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date: Wed, 29 May 2013 20:19:05 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,02934] Obituary: Masuko Ushioda, Violinist, Mito Chamber Orchestra (MCO)
To: atm-info@arttowermito.or.jp
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▼水戸芸術館ATM速報2013年5月29日発 -----------------

訃報

水戸芸術館の専属楽団・水戸室内管弦楽団の楽団員である
ヴァイオリニスト、潮田益子(うしおだ・ますこ)さんが、
5月28日午前6時15分(米国東部時間)、米国マサチューセッツ州
ケンブリッジ(ボストン近郊)にて、白血病のため永眠しました。
享年71歳。故人の希望により葬儀は行いません。

潮田さんは1942年4月4日旧満州の生まれ。桐朋学園に学び、
1966年チャイコフスキー国際コンクール第2位。日本を代表する
ヴァイオリニストとして世界を舞台に演奏し、水戸室内管弦楽団、
サイトウ・キネン・オーケストラの中核メンバーとしても活躍
しました。また、ボストンのニューイングランド音楽院教授として
多くの後進を育てるなど教育活動にも力を注ぎました。
夫はチェロ奏者で元ニューイングランド音楽院学長のローレンス・
レッサー氏。

水戸室内管弦楽団では、当初から楽団員の中核として、
オーケストラ全体を牽引し、吉田秀和、小澤征爾新旧館長とも、
楽団にとって不可欠の存在として、大きな信頼を寄せていました。
また、潮田さんは、若手メンバーの育成にも力を注ぎました。
第53回定期演奏会(2003年)では、小澤征爾の指揮で、
「モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番 K.219 "トルコ風"」の
独奏者を務めました(その演奏はCD [ソニークラシカルより発売]
に収められています)。
また、2011年11月には、東日本大震災で被災した水戸、茨城の
方々に「私が何か皆様のお役に立つことができるとしたら、
ヴァイオリンを弾くことしかありません。」と語り、
水戸芸術館でのチャリティ・コンサートに出演しました。

昨年11月に白血病を発症、苦しい闘病生活を続ける中で、
本年10月の水戸室内管弦楽団の定期演奏会には復帰したいと
話していました。最後まで家族と共に楽しい時間を過ごし、
好きな料理などにも興じていたそうです。

故人の冥福をお祈りし、ここに謹んでお知らせいたします。

水戸芸術館 音楽部門
310-0063 茨城県水戸市五軒町1-6-8
TEL: 029-227-8118 / FAX: 029-227-8130

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