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Date: Fri, 9 Jan 2015 18:30:53 +0900
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,03158] Film screening of Japanese Excellent Films 2015
Sender: tamamik@arttowermito.or.jp
To: atm-info@arttowermito.or.jp
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X-Mail-Count: 03158
▼水戸芸術館ATM速報2015年1月9日発 -------------------
第65回紅白歌合戦・大トリの熱唱も記憶に新しい松田聖子さんの
初主演映画『野菊の墓』ほか、山口百恵さんの『伊豆の踊り子』、
原田知世さんの『時をかける少女』、宮沢りえさんの『ぼくらの
七日間戦争』の70〜80年代どっぷりの4名作を 2作品ずつ 2日間で
お楽しみいただく「日本映画が好き2015」、本日発売です。
さらに2日目の午後には、マルチな才能で輝き続ける愛川欽也さん
の映画作品2本、ご本人出演のゲストトークショーとともに
『沓掛時次郎』『トラック野郎 天下御免』も加わる豪華版。
『トラック野郎』では菅原文太さんの大きな足跡をふりかえり
感動を新たにするひとときもどうぞ!
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平成26年度優秀映画鑑賞推進事業
日本映画が好き2015
http://arttowermito.or.jp/theatre/theatre02.html?id=679
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2015年 2月21日[土] 10:30『伊豆の踊子』
13:00『野菊の墓』
2月22日[日] 10:30『時をかける少女』
13:00『ぼくらの七日間戦争』
水戸芸術館ACM劇場
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2月21日[土] 2本立て 500円 (全席自由)
1. 10:30〜『伊豆の踊子』1974年/東宝映画=ホリプロ/カラー/82分
監督:西河克己
出演:山口百恵、三浦友和、中山仁、佐藤友美 ほか
青春小説の名作として知られる川端康成の同名作の映画化。
田中絹代と大日方伝が主演した、五所平之助監督の松竹作品
(1933)を第1回として、これまでに全部で6回映画化されている。
踊り子を演じたのは、美空ひばり、鰐淵晴子、吉永小百合、
内藤洋子らで、いずれもその時代の青春スターであった。
本作の特徴は、五所作品と同じく、旅芸人たちの社会的な位置
を明確にしている点にある。その視点はラストの印象的な
ストップモーションからも見てとることができるだろう。
西河克己監督にとっては、1963年の吉永小百合主演作品に次い
で2度目の映画化であった。山口百恵は1970年代のアイドル歌手
で、絶大な人気を誇っていた。相手役となる一高生役は公募され、
まだ無名だった三浦友和が抜擢された。この後二人は「百恵=
友和」のゴールデンコンビとして12本の作品で共演し数々の
ヒット作を放ち、1970年代青春映画に大きな足跡を残すが、
1980年に結婚。山口百恵は芸能界を引退した。
2. 13:00〜『野菊の墓』1981年/東映=サンミュージック/カラー/91分
監督:澤井信一郎
出演:松田聖子、桑原正、島田正吾、加藤治子 ほか
歌人として知られる伊藤左千夫の原作小説を、詩情豊かに描いた
澤井信一郎監督の第1回監督作品。旧家のいとこ同士である民子
と政夫、若い二人のほのかな恋と周囲の無理解による別れ、
そして民子の死と続く哀切なこの物語は、1955年に木下恵介監督
が回想形式に工夫をこらしたユニークな手法で映画化した『野菊
の如き君なりき』が有名である。本作はその3回目の映画化だが、
澤井監督は当時人気絶頂の松田聖子から「アイドル歌手」の
雰囲気を見事にぬぐいさり、彼女の素顔の魅力を導きだしている。
新人とは思えぬ円熟した演出力は、黙って嫁いでいく民子に無言
で花を捧げる政夫という、いわば運命を受け入れる二人の姿を
とらえた印象的な場面にもあらわれている。マキノ雅広監督の
助監督を長くつとめ、情緒を重んじた巧みな演出には定評がある。
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2月22日[日] 2本立て 500円 (全席自由)
1. 10:30〜『時をかける少女』1983年/角川春樹事務所/カラー/104分
監督:大林宣彦
出演:原田知世、高柳良一、尾美としのり、津田ゆかり ほか
1970年代後半の日本映画界に起きた最大の変化の一つに、出版界
の老舗角川書店の映画製作への進出が挙げられる。複数の
メディアを駆使した同社の宣伝手法は日本映画に旋風を巻き起こ
した。この映画でスクリーン・デビューを果たした原田知世は、
角川映画の新人募集で選ばれてテレビドラマで一躍人気を獲得、
この作品により薬師丸ひろ子と並ぶ角川のトップ・スターと
なった。映画は、筒井康隆が書いた少年少女向けのSF小説を原作
に、ある日突然時間を超える能力を身につけてしまった女子高校
生の恋愛を描いている。大林宣彦監督は登場人物が時間を巻き
もどす際に「コマ落とし」などのテクニックを縦横に使い、
8ミリ映画出身ならではの映像化を施している。ロケ地には、
大林監督の出身地である広島県尾道市や竹原市の古い街並みが
選ばれ、また上原謙、入江たか子といった往年のスターを起用
しているのも監督らしい目配りといえよう。
2. 13:00〜『ぼくらの七日間戦争』
1988年/角川春樹事務所/カラー/94分
監督:菅原比呂志
出演:宮沢りえ、五十嵐美穂、安孫子里香、菊池健一郎 ほか
宗田理の同名小説の映画化。厳しい校則に縛られ、窮屈な学校
生活を強いられている中学生。今朝も遅刻しそうな生徒が
走って登校していく。校門の前には教師が立って服装検査だ。
朝礼では校長が長々と教訓話を続けている。これでは不満は
たまるばかりだ。
無断の持ち物検査に怒った1年生の男子グループがついに無断
欠席、廃校場に立てこもった。差し入れに訪れた女生徒も参加し、
ほとんどキャンプのような雰囲気のなかで、教師と親に
対する反抗が始まった。テレビCMで人気を集めた、宮沢りえの
映画デビュー作である。戦車が走り機動隊が出動する大騒動も、
打ち上げられる花火のような幻かもしれないと暗示する場面が
印象に残る。監督の菅原比呂志はカリフォルニア州立大学で
映画製作と演出を学んだ後、角川映画の助監督、プロデューサー
を経てこの作品で監督デビューした。
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2月22日[日] 2本立て 1,000円 (全席自由)
おまっとさんでした! 愛川欽也特集上映
1. 15:00〜『沓掛時次郎』2013年/愛川企画室/カラー/115分
制作・脚本・監督:愛川欽也
出演:愛川欽也、任漢香 ほか
「おっちょこちょいでお人好しの時次郎を」愛川欽也
長谷川伸の戯曲『沓掛時次郎』が原作である。「沓掛時次郎」が
映像的であるのだろう、長谷川伸の作品の中で一番たくさん映画
化されている。僕も30年以上前から、いつかシナリオを書いて
映像化したいと考えていた。そして7本目の作品として「沓掛
時次郎」を決めた。
一番古い大河内傳次郎さんの「沓掛時次郎」から長谷川一夫さん、
市川雷蔵さん、中村錦之助さんなどの中から数本を改めて観た。
いずれも、沓掛時次郎はまず二枚目で剣豪だった。僕とはまる
違う。30年前位に僕が演りたいと思ったときから、原作の時次郎
はどう読んでも、知性あふれたカッコいい剣豪には思えない人物
だった。僕が読んだ長谷川伸の沓掛時次郎は、渡世人のしきたり
で仕方なしに他人を斬ったが、「女房や子供を助けてくれ」と
頼まれて、約束をしたために苦労する、少しおっちょこちょいの
お人好しの主人公に思えた。
もし長谷川伸が、僕の「沓掛時次郎」を観たら何と言うだろう。
聞くことは出来ないが、聞いてみたい気がする。
2. 17:20〜『トラック野郎 天下御免』1976年/東映/カラー/105分
監督:鈴木則文
出演:菅原文太、愛川欽也、由美かおる ほか
雨ニモ負ケズギンギラギン、風ニモ負ケズギンギラギン、
ギンギラギン。ご存じ満艦飾の11トン車が男を謳いあげる痛快
無類の『トラック野郎』シリーズ第4作。菅原文太・愛川欽也の
名コンビが、ギンギラトラックに笑いと涙とアクションを乗せて
日本国中を突っ走る!本作の舞台は山陽・四国路。
4代目マドンナに由美かおるが登場。監督は2014年5月にこの世
を去った日本を代表する娯楽映画の職人鈴木則文。
これハチャメチャだけど、なんだか元気になるんよなぁ。
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チケット発売:2015年 1月 9日[金]
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・館チケット予約センター Tel. 029-225-3555 ( 同上 )
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