これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date:  Tue, 18 Aug 1998 23:06:56 +0900 (JST)
From:  tamamik@arttowermito.or.jp (KOJIMA, Tamami)
Subject:  [atm-info,00482] MCO / IL Seminario Musicale
Sender:  jun@re.soum.co.jp
To:  info: ;
Message-Id:  <199808181407.XAA33786@skyhawk.asahi-net.or.jp>
X-Mail-Count: 00482

▼ATM速報1998年8月18日発−−−−−−−−−−−−−−−−−−

MCOフィレンツェ公演の放映日が変更になりました。

NHK教育テレヴィジョン(9月13日とお伝えしましたが、20日に変更です。)
・9月20日(日)21時30分〜23時05分「芸術劇場」
・フィレンツェ公演の中継録画

また、8月15日速報で、NHK FMでの放送曜日を10月26日・木曜日とお伝え
しましたが、正しくは、月曜日でした。謹んでお詫び申し上げ、再度情報を
伝えさせていただきます。
・10月26日(月)19時20分〜21時 フィレンツェ公演

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8月29日(土)チケット発売の演奏会についてのお知らせです。

イル・セミナーリオ・ムジカーレ演奏会
ジェラール・レーヌ:カウンターテナー(男声アルト)
ジャン=シャルル・アブリゼル:オルガン
ブルーノ・コクセ:チェロ
1998年12月14日(月)18:00開場  18:30開演
会場:水戸芸術館エントランスホール
料金:(全席指定):A席4,000円  B席3,000円

モンテヴェルディ:〈わたしは野の花〉
フローベルガー:カンツォン 第4番* / 聖体奉挙のためのトッカータ  第6番*
ストラデッラ:聖水曜日のためのラメント
ベーム:コラール〈天にましますわれらの父よ〉*
ブクステフーデ:パッサカーリャ  ニ短調  Bux161*
F.クープラン:聖水曜日のための第2ルソン・ド・テネーブル
J.S.バッハ:コラール〈いざ来れ、異教徒の救い主よ〉BWV659* /
プレリュードとフーガ ニ長調  BWV532* /
無伴奏チェロ組曲  第2番  ニ短調  BWV1008から
パーセル:〈つかの間の音楽〉Z.583
バッサーニ:サルヴェ・レジナ(めでたし、元后)
※*印はオルガン・ソロ。なお、曲目は、変更になる場合もございます。

三位一体の奏楽。
現でこそ見られる、夢もある。

かつてない演奏会をお届けします。オルガンが鳴動し、チェロが厳かに歩み、
カウンターテナーの歌声が宙を駆ける。
ジェラーヌ・レーヌ率いるフランスの伝説的グループ、「イル・セミナーリ
オ・ムジカーレ」。それは、忘れられた秘曲を蘇らせ、聴き慣れた名曲に新
たな生を与えるバロック音楽の使徒たち。幾重にも撚り合わされたプログラ
ムが生身の音となって立ち現れるとき、私たちを包むのは聖なる法悦か、そ
れとも危ういほどの陶酔か。
残響豊かな水戸芸術館エントランスホールが異空間へと変貌する瞬間を、
あなたの耳でお確かめ下さい。

ジェラール・レーヌ:カウンターテナー(男声アルト)
1956年生まれ。10代の内にロック・ミュージシャンとして音楽活動を開始。
その後、ソルボンヌ大学で音楽学を学びつつ、当時の先鋭な古楽グループ、
クレマンシック・コンソートに参加。ルネサンス、バロック音楽の魅力に開
眼する。80年代には数々の音楽家やグループとの共演―ウィリアム・クリス
ティ、フィリップ・ヘレヴェッヘ、アンサンブル・クレマン・ジャヌカン、
アンサンブル・オルガヌムなど―を重ね、カウンターテナー歌手としての評
価を高めてゆく。85年、自らのグループ「イル・セミナーリオ・ムジカーレ」
を結成。ヴィヴァルディ、モンテヴェルディ、クープラン、ヘンデルなどの
バロック声楽作品を、緻密かつ生命力あふれる演奏で蘇らせ、そのディスク
の多くが数々の受賞に輝く。また、オペラのソリストとしても活躍し、数多
くのバロック・オペラを始め、リヨン歌劇場のブリテン〈真夏の夜の夢〉に
も出演。さらに95年にはロック・アルバム『マッド・レーヌ』を発表する。
レーヌの活動は、このように「古楽」の枠に収まりきらない広がりを見せ、
事実フランスではロック・ファンの若者たちをも巻き込んだ圧倒的な支持を
受けているという。しかしその支持がなによりも、作品に対する深い内的把
握、さらに一度聴いたら耳を離れないその豊饒な歌声の魅力に基づいている
ことは疑いない。バロック時代に活躍したカストラートたちの再来と評され
る、知性と魔性を備えた天才カウンターテナー、それがジェラール・レーヌ
である。

ジャン=シャルル・アブリゼル:オルガン
1946年生まれ。幼少から独学でオルガンを学び、後にストラスブール音楽
院でピエール・ヴィダールに師事。71年、故郷ベルフォールの聖クリストフ
教会のオルガン奏者に就任、同時にベルフォール音楽院教授にも任命された。
  アンサンブル奏者としての活動に積極的なアブリゼルだが、ソリストとし
ての録音はむしろ寡作である。しかし綿密な準備を経て発表されるそれらの
ディスク(バッハ、クープラン、ブラームスなど)はすべてが大きな驚きと
賛辞に包まれているといって過言ではない。現在は、ドイツ・バロックの大
作曲家ブクステフーデの全オルガン曲録音という大プロジェクトに取り組ん
でいる。 アブリゼルの演奏の厳密さは、バロック音楽や歴史的楽器に対する
確かな知識に裏付けられており、事実、彼は演奏様式や歴史的楽器について
の研究発表を意欲的に行なっている。そしてその厳密さの上に立っていかに
彼が「生きた」音楽を創り出しているかは、次のような批評に明らかだろう
―「彼はその情熱をもって石ころから涙を流させる人間である。だが、彼に
とってティトルーズ(註・フランス17世紀の作曲家)の音楽の鮮明な輝きや
活気を現代に蘇らせるという過酷な役割を果たすことはむしろ大きな喜びな
のである。幾世紀を経ても、様々な音楽の主題が交戦している。それはまる
で光り輝く知力の剣を交わしているかのようである。」(ポール・ムニエ)
日本への登場が期待されていたオルガニスト、待望の初来日である。

ブルーノ・コクセ:チェロ
ディディエ・オーベールにチェロを師事。リヨン国立音楽院に学び、全員一
致の一等賞を受けて卒業。在学中に、世界的バロック・チェロ奏者、アンナ
ー・ビルスマに見出される。その後、ウィリアム・クリスティ、クリストフ
・コワン、シギスヴァルト・クイケン、グスタフ・レオンハルト、ジョス・
ファン・インマゼールらと共演。96年には自己のグループ、「レ・バス・
レユニ」を結成した。レーヌとは10年来共演を続けており、「イル・セミナ
ーリオ・ムジカーレ」に欠かせない通奏低音奏者である。

−−−次回配信をお楽しみに! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−