これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date:  Thu, 14 Jan 1999 22:59:02 +0900 (JST)
From:  tamamik@arttowermito.or.jp (Tamami Kojima)
Subject:  [atm-info,00590] Hasegawa / ACM topics
Sender:  jun@re.soum.co.jp
To:  info: ;
Message-Id:  <199901141357.WAA01655@seven.asahi-net.or.jp>
X-Mail-Count: 00590

▼ATM速報1999年1月14日発−−−−−−−−−−−−−−−−

ACMの劇作家であり演出家である長谷川裕久1998年の作品『花冠の大陸』
が、第43回岸田國士戯曲賞(主催白水社)の最終選考の対象となっており、
関係者一同、1月28日の最終選考結果を、大きな期待を寄せながら待ちわ
びております。

今回、第43回は、1998年1月1日〜12月31日に上演された新作戯曲が、
対象となります。
長谷川作品が最終選考の対象となるのは、1997年『美貌の流星』についで
2回目。すでに定着している若手実力派としての評価を、一般にも拡大する
大きなチャンスを手にすることができるかどうか、どうぞご支援ください。

---制作現場からの報告---
今年の新作『堕天の媚薬』は『花冠の大陸』の時のキャスト・スタッフと
同じなので現場の雰囲気はいい感じに盛り上がっています(しかし、新作を
創る苦労はいつもと同じで役者は頭をかかえっぱなしなのですが…)。
『花冠の大陸』は長谷川裕久が自身の新作シリ−ズの二作目に書き下ろした
作品で、伝説の白瀬南極探検隊を現代のスペクタクルとして描きだしました
(演出も長谷川裕久)。歴史上の快挙や怪人物から着想を得て、現代の日本人
にまで脈々とつながる日本の根っこ(といっても大和魂ではありません)の部
分を舞台上に表現する長谷川の言語感覚(彼自身は劇語と言っています)は、
彼の舞台を観る者には歴史の悲喜劇のどうにもならないやるせなさを感じさ
せ、彼の戯曲を読む者にはこれからの歴史を夢想させます。
今のところ『花冠の大陸』の再演予定はありませんが、戯曲のほうはACM
劇場発行の雑誌WALK29号に掲載されております。興味のある方は水戸
芸術館内にあるミュ−ジアムショップ<コントルポアン>で販売しておりま
すので、ぜひご一読を!

−−−次回配信をお楽しみに!−−−−−−−−−−−−−−−−−−−