これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date:  Sun, 24 Jan 1999 16:48:41 +0900 (JST)
From:  tamamik@arttowermito.or.jp
Subject:  [atm-info,00598] Ken Kuboi, guest performer from Kara-gumi / ACM 1999
Sender:  jun@re.soum.co.jp
To:  atm-info@re.soum.co.jp
Message-Id:  <49256703.001AF0E2.01@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 00598


▼ATM速報1999年1月24日発−−−−−−−−−−−−−−−−

今週金曜日、1月29日に初日を迎えるACM劇場新春公演『堕天の媚薬』
(長谷川裕久作・演出)の稽古も、いよいよ山場を迎えています。

---制作現場から、劇団唐組より客演の俳優さんについて---
今回も前作、前々作に続き劇団唐組から鳥山昌克、久保井研、伊原裕次
の3名が客演します。
今回はこの3人のなかで久保井研にスポットをあててご紹介します。

89年に劇団唐組に入団以来、ほとんど全ての作品に出演する唐組の中心的
役者さんですが、毎年入団してくる新人の所内発表会で、唐十郎の作品の
演出もしています。
そのなかで97年の発表会で演出した『透明人間』(90年唐組で初演された
唐十郎の傑作)がひじょうに好評で、その年の11月に劇団唐組アンコ−ル
公演として雑司ヶ谷・鬼子母神で上演されました。紅テント公演で、唐さ
ん以外の人間が演出したのは初めてとのこと。この『透明人間』の演出力
を買われて昨年秋の唐組公演『秘密の花園』のベ−スを演出し、演出家と
して唐十郎の名前と一緒にクレジットされました。このことについて久保
井さんは「本(戯曲)が良いから。僕はただそこに書かれていることを唐さ
んに解るように忠実に演出しただけだよ」と謙遜していますが、どうやら
俳優だけでなく演出家としての才能も認められつつあるようです。
水戸での久保井さんの活躍といいますと、97年『美貌の流星』の天馬トウ
ショウボ−イ役が記憶に残ります。流星の貴公子名馬テンポイントの生涯
を軸に描かれたこの作品で、そのライヴァルとして活躍したトウショウボ
−イを見事に演じきり、観客は彼の役者としての才能をまざまざと見せつ
けられました。98年には東京でテント公演した『透明人間』を、ACM
劇場の舞台にあわせて演出しなおし上演しています。

以上のような仕事をしている久保井さんが、今回の新春公演『堕天の媚薬』
でどんな役をどのように演じるのか楽しみにしていて下さい。

ticket@arttowermito.or.jp で、ご予約を承っております。

−−−次回配信をお楽しみに!−−−−−−−−−−−−−−−−−−−