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Date: Fri, 26 Feb 1999 20:49:58 +0900 (JST)
From: tamamik@arttowermito.or.jp
Subject: [atm-info,00627] "BONE+" by Keiko Harada, world premiere--Hussong Recital
Sender: jun@re.soum.co.jp
To: atm-info@re.soum.co.jp
Message-Id: <49256724.003DCADE.01@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 00627
▼ATM速報1999年2月26日発−−−−−−−−−−−−−−−−
世界初演に立ち会う日が近づいてきました。
「20世紀の楽器」フッソングのアコーディオンが、この日どのような音楽
を響かせるのか、届きたての作曲家自身の創作ノートから、想像と期待と
を膨らませながら、1999年3月13日(土)を、ともに心待ちに。
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BONE+ for accordion (1999)
原田 敬子
「AIR-呼吸-循環」 アコーディオンという楽器から連想されたこれらは、
〈BONE+〉の主要なテーマとなっている。
私は音楽を実現するための媒体として、<人間が意志を持ってリアルタイ
ムで演奏する>という手段を意識的に選択してきた。今日のコンピュータ
ー時代には殆ど無縁な原始的手段だ。
よって私は常に、人間から、そしてその楽器や声から逃れることはできな
い。
むしろその可能性を信じ、広げてゆきたいと思っている。
〈BONE〉シリーズの第2作目になる〈BONE+〉では、奏者の、演奏に際する
内的状況をヴァリエーションし、激しいコントラストによって構成した。
内的状況とは感情の変化ではなく、呼吸のリズム・音価の数え方などとい
った実際的なことを指している。慣習的では無い方法を、意識的に音楽に
内在させている。これによって奏者自身が、今までとは違う新しい何かを
感覚すること、そこで初めて音楽そのものが新しく響く可能性を持つ。
私達は音を視ることができない。
しかし音の媒体である奏者自身がその瞬間を、確信を持って<音楽>とし
ようとする時、私達は<みえる>ということよりも強い存在を感覚するの
ではないだろうか。
創り手のこのような意図は、しかし、Stefan Hussong という音楽家
の演奏そのものによって充分に<音楽>へと異化され、生かされるだろう。
彼に向き合い、その音に心を澄ませば、もはや私の言葉など不要であろう。
Ministerium fur Wissenschaft, Forschung und Kunst
Baden-Wurttemberg (Germany)委嘱作品、世界初演
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シュテファン・フッソング
アコーディオン・リサイタル "DREAM"
1999年3月13日(土)18時30分開演
水戸芸術館コンサートホールATM
チケット好評発売中
ご予約は TEL 029−231−8000、ticket@arttowermito.or.jp
http://www.arttowermito.or.jp/music/hussongj.html
−−−次回配信をお楽しみに!−−−−−−−−−−−−−−−−−−−