これまでにお送りした水戸芸術館ATM速報

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Date:  Wed, 3 Mar 1999 18:53:00 +0900 (JST)
From:  tamamik@arttowermito.or.jp
Subject:  [atm-info,00631] Trio Concert--Schulz(flute), Hagen (viola), Yoshino(harp)
Sender:  jun@re.soum.co.jp
To:  atm-info@re.soum.co.jp
Message-Id:  <49256729.002D4026.01@david.arttowermito.or.jp>
X-Mail-Count: 00631

▼ATM速報1999年3月3日発−−−−−−−−−−−−−−−−−

水戸芸術館が大きく歩みを進めた3度目の春のおわりの、1992年5月19日、
故・武満徹の新作<そして、それが風であることを知った>が、世界初演
された「あらたな響きへ」と題する演奏会が行われたことを、ご記憶ある
いはご存知でしょうか?
フルートにオーレル・ニコレ、ヴィオラに今井信子、ハープに吉野直子と
いう、円熟と成熟と爽やかに吹き抜ける「風」とによる共演でした。

10度目の夏は、新世代を代表する演奏家となった吉野直子はじめ、歴史の
節目を刻むに相応しい気鋭の組み合わせで、再び、フルート、ヴィオラ、
ハープによるトリオ・コンサートをお届けします。92年にとりあげた武満
の2曲、ストラヴィーンスキイの<エレジー>、ドビュッシーのソナタを
含む、今世紀を記憶するに相応しいプログラムを、この新しい知性に満ち
た3種の楽器が、調和と共鳴の新世紀へ向けて魅力的に走らせます。

トリオ・コンサート
吉野直子、ヴェロニカ・ハーゲン、ヴォルフガング・シュルツ
1999年6月26日(土)18:00開場、18:30開演
水戸芸術館コンサートホールATM
A席 3,500円、B席 2,500円
チケット発売日 3月20日(土)
チケットセンター TEL 029-231-8000(9時30分〜18時)、月曜休
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メールでのご予約は、3月20日(土)18時以降、24時間無休で承ります。
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プログラム
グバイドゥーリナ(1913- ):喜びと悲しみの園
ブリテン(1913-76):ラクリメ―ジョン・ダウランドの歌曲の投影―
武満 徹(1930-96):海へIII
武満 徹:そして、それが風であることを知った
ストラヴィーンスキイ(1882-1971):エレジー
ドビュッシー(1862-1918):シリンクス
ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ

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演奏者プロフィール

吉野 直子
ロンドン生まれ。6歳よりS.マクドナルド女史のもとでハープを学ぶ。
第1回ローマ国際ハープ・コンクール第2位入賞(1981年)、第9回イスラ
エル国際ハープ・コンクール優勝(85年)。アリオン賞(85年)、村松賞
(87年)、芸術祭賞(88年)、モービル音楽賞奨励賞(89年)、文化庁芸
術選奨文部大臣新人賞(91年)、エイボン女性芸術賞(91年)を受賞。
これまでに、ベルリン・フィル、イスラエル・フィル、チューリヒ・トー
ンハレ管、フィルハーモニア管、フィラデルフィア管、水戸室内管ほかの
オーケストラ、Y.メニューイン、Z.メータ、小澤征爾、G.シノポリ、W.サ
ヴァリシュ、R.F.デ・ブルゴスらの指揮者と共演。
室内楽では、G. クレーメル(Vn)、A. ニコレ(Fl)、J.=P. ランパル(Fl)
J.ゴールウェイ(Fl)、W.シュルツ(Fl)、工藤重典(Fl)、佐久間由美子(Fl)
らと共演。
リサイタルはニューヨーク、ウィーン、ロンドン、東京、大阪などでおこ
なっている。
オーストリアのザルツブルク音楽祭、ロッケンハウス音楽祭、イタリアの
ストレーザ音楽祭、スイスのダシュタード音楽祭、ダヴォス音楽祭、日本
のサイトウ・キネン・フェスティヴァル、アメリカのマールボロ音楽祭な
どの著名な音楽祭に招待され、ソロで、あるいは室内楽、協奏曲を演奏し
ている。
水戸芸術館にも数多く出演している。水戸室内管弦楽団とは、90年の開館
記念コンサートにおける、モーツァルト<フルートとハープのための協奏
曲>から、昨年の欧州楽旅・第33回定期における武満<海へII>に到るまで
しばしば共演。
室内楽ではATMアンサンブル(92年)、G.クレーメル(92年)との共演も
あり、ニュー・イヤー・コンサートでも出演している。96年には「中学生
のための芸術鑑賞会」で水戸市の中学1年生のために演奏した。

ヴェロニカ・ハーゲン
ザルツブルク生まれ。6歳でザルツブルクのモーツァルテウム管のソロ・
ヴィオラ奏者の父親から音楽教育を受ける。その後、モーツァルテウム
音楽大学でH.ツェートマイヤー、ハノーファー音楽大学でH.パイエルレに
師事し、これらふたつの大学からコンサート・ディプロマを得る。
これまでにS.ヴェーグ(指揮)、N.アーノンクール(指揮)、P.グルダ
(Pf)、T.グリンデンコ(Pf)、G.クレーメル(Vn)、G.コセー(Va)、
H.シフ(Vc)らと共演。
オーストリアのザルツブルク音楽祭、ロッケンハウス音楽祭、スイスのル
ツェルン音楽祭、イギリスのエディンバラ音楽祭、フィンランドのクフモ
室内楽フェスティヴァルに出演。
しかし彼女はなによりもハーゲン弦楽四重奏曲のヴィオラ奏者として広く
知られ、優れた音楽性を発揮してきた。この四重奏団には創立以来参加し
世界各地で演奏会を開催しており、録音も多い。水戸芸術館にも96年に登
場している。


ヴォルフガング・シュルツ
1946年オーストリアのリンツ生まれ。ウィーン国立音楽大学でレズニチェ
クに師事。A.ニコレのもとで研鑽を積んだ。
独奏者としては、これまでK.ベーム、C.アバド、H.シュタイン、C.フォン
・ドホナーニら著名な指揮者と共演。スイスのモントルー音楽祭、オラン
ダのフランダース音楽祭、オーストリアのウィーン音楽祭、ザルツ
ブルク音楽祭に出演。
室内楽ではウィーン・フルート・トリオ、ウィーン木管アンサンブルを結
成し各地で演奏するほか、ウィーン・リング・アンサンブル、アンサンブ
ル・ウィーン=ベルリンでも活動。
1970年よりウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ソロ・フルーティスト。
97年よりウィーン国立音楽大学教授。

−−−次回配信をお楽しみに!−−−−−−−−−−−−−−−−−−−