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Date: Sat, 1 May 1999 00:55:25 +0900 (JST)
From: tamamik@arttowermito.or.jp (Tamami Kojima)
Subject: [atm-info,00682] Mito dell'arco
Sender: jun@re.soum.co.jp
To: info: ;
Message-Id: <199904301551.AAA12282@seven.asahi-net.or.jp>
X-Mail-Count: 00682
▼ATM速報1999年4月30日発−−−−−−−−−−−−−−−−
「弓の寸法はほぼ150年前から、ヴァイオリンの寸法よりも厳密に定め
られている。重さは55グラムから60グラムの間なら自由である。バラン
スと弾力性は弓製作者ににかかっており、その手腕はヴァイオリン製作者
の手腕と同じく個性的であり、ヴァイオリン製作者に比較しても見劣りし
ない。」(「ヴァイオリン族の楽器」マルク・パンシェルル著、山本省・
小松敬明共訳、白水社文庫クセジュ、17頁)
フランスの弓製作者、フランソワ・トゥルト(1747-1833)によって
完成された、擦弦楽器の大切な伴侶、弓(イタリア語でarco)の、製作
者の経験によって完成された規格とそれを後追いする理論との関係をみる
と、芸術と科学技術との関係に、思いは自然に向かいます。
そして、芸術にも科学技術にもその身辺に神話(イタリア語でMito!
或いはmitologia)。
9月8日にデビューコンサートを行う、新・専属古楽カルテットは、
Mito dell'arco(ミト・デラルコ)--弓の神話--の名で登場します。
http://www.arttowermito.or.jp 次回配信をお楽しみに!−−−−−−−