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Date: Wed, 16 Jun 1999 22:31:55 +0900 (JST)
From: tamamik@arttowermito.or.jp (Tamami Kojima)
Subject: [atm-info,00719] Hasegawa, ACM and WALK #33
Sender: jun@re.soum.co.jp
To: info: ;
Message-Id: <199906161332.WAA10710@goro.asahi-net.or.jp>
X-Mail-Count: 00719
▼ATM速報1999年6月16日発--------------------------------
「『戯曲とは何か』とか『演出とは何か』ということに集中しだしたの
は『美貌の流星』の頃からですね。それまでは、書くということは演劇
全体から考えれば一部分であって、そのことだけに自分が責任を負う必
要はないと考えていましたから。」(WALK No. 33 特集89・99年、
座談会「水戸芸術館の89・99年をめぐって」(1)より、長谷川裕久の
言葉より)
「三年をひとつのサイクルで芝居を作ってきた」と感じるという、水戸
芸術館ACM劇場専属劇作家・演出家、長谷川裕久自らがすでにその位置
を期待する、新しいサイクル。
百人劇場シリーズ・2、後半は、その長谷川裕久演出作品です。
制作よりのレポートをどうぞ。
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松本小四郎演出『今は昔、栄養映画館』が好評のうちに終わり、今週は
いよいよ長谷川裕久演出『東京物語』の本番を迎えます。
3月の『郵便屋さんちょっと』(つかこうへい作)以来の長谷川演出作品の
上演ですが、今回も長谷川独特の戯曲解釈のもとに、百人劇場の空間に合
った楽しい作品に仕上がっております。
『東京物語』は竹内銃一郎が87年に書いた作品です。10年以上前に書かれ
た戯曲を再演する際のポイントとしては、その戯曲のもつ時代性−その時
代だからこそ成立する言葉−をいかに今という時代に成立させるかではな
いでしょうか。あるいは何か新しい切り口を見つけて、作者が考えてもみ
なかった世界を創り上げてしまう、ほとんど初演とは異なる作品として今
のお客様に提供することではないでしょうか。
『郵便屋さん』(72年初演)の時に長谷川が考えたことは、郵政事業の民
営化の波に押され、新しい事業サ−ヴィスの展開に悪戦苦闘する郵便局を
設定することでした。具体的にそのことは出演者によるバンド演奏という
演出でお客様に楽しんでいただきました。
そして今回の『東京物語』にも観客があっと驚くような演出がされており
ます。それをいまお伝えすることはできませんが、ヒントは、先週の『栄
養映画館』が映画でいう“長まわし”の演出とするなら、『東京物語』は
“カット割り”の演出ということでしょうか。そう言えば小津安二郎の映
画も独特のカット割りで世界的に有名ですね。
ご期待ください。
「東京物語」
出演:子安真、名取哲(ACM)
6月17日(木)19時、18日(金)19時、19日(土)14時・19時、
20日(日)16時
全席自由2,000円
TEL: 029-225-3555
mailto:ticket@arttowermito.or.jp
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WALK No. 33 発売中です。
上記座談会ほか、別役・蜷川連続インタビュー、そして、戯曲『堕天の媚
薬』一挙掲載の豪華版です。
500円(税込み)
通信販売をご希望の方は、上記500円に送料200円を加えた700円と、
「WALK No. 33希望」のメモを、ショップ宛に現金書留でお送りください。
〒310-0063
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contrepoint@arttowermito.or.jpまでご連絡ください。
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